ソーシャルメディア・マーケティングの構図


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去年ぐらいから、ソーシャルメディア・マーケティングをまとめようと思いましてがんばっております。この分野は本当に変化が早いこともあり、2005年以降、考えてはそのままになり、ちょっと書いてはそのままになり、を繰り返してきたわけですが、そろそろ一度けりをつけたいという次第です。幸い、最先端現象を抑えるのではなく、テキストとして形を作ろうと思い直したところで意外に作業が進みまして、あと少し、かもという状態になっています。

そんなところで、その大枠の構図を絵にしていたわけですが、二つ書いてみました。この二つは、基本的なパーツは同じです。まず、ソーシャルメディア・マーケティングの主要パーツとして、顧客に学ぶこと、顧客に伝えること、顧客と繋がること、それから顧客と創ることの4つが考えられます。その上で、これらを組み合わせたマーケティング戦略の計画と実行があり、その成果を測り、PDCAを回すことが一連のプロセスとなります。

2つの構図の違いは、「企業」と「顧客」をどこに置くのかというところにあります。最初の図は、マーケティング・ミックスと同様に、主要パーツの標的として「顧客」が中心に置かれます。いうまでもなく、マッカーシーによって広められたとされるマーケティング・ミックスのポイントは、4つのP(製品、価格、流通、プロモーション)のわかりやすさではなく、これらを顧客に向けて統合するという点にありました。もともと外部要因の一つに過ぎなかった市場を自らの標的対象として内側に取り込むこと、歴史的にいえば、多分マーケティング論にとってかなり重要な出来事であったといえます。一つ目の図は、この流れに沿うものであります。

とはいえ一方で、メタファーとはいえ顧客を標的とみなすということは、今日ではちょっと嫌な感じもする考え方でもあります。そこで思いきってもう一つの図では、顧客を人々としてむしろ外部に解放してみました。企業にとって、特にソーシャルメディア上の人々の存在は、標的でもあり得ますが、しかし標的とはもはや呼ぶべきではない新たな存在であるようにも思います。時に顧客であり、パートナーであり、共創の仲間であり、しかし基本的に企業とは独立して振る舞う人々の存在。そんなネット時代をイメージしてみました。

もちろん、この図はこの図で、真ん中に企業を置いてしまうのでそれもどうかと思うわけですが、一応マーケティング主体は企業ということで、彼らが外側に広がる人々にうまく寄り添えるように計画・実行し、その結果を測りながら自問自答してぐるぐる回る感じというのも、悪くないかなと思う次第です。

もう少し考えまして、いい加減まとめたいと思います。無事本ができたらお買い求めください。

p.s.

どうせならと思いまして、語呂合わせもしてみました。学ぶだけLになってしまうので、素直に「知る」とすればcognizeでCから始まり、4Pならぬ4Cですね。ちょっとやりすぎですかね。いや、4-C0か。

ソーシャルメディア・マーケティングのイメージ3 4Co


2018-02-20 | Posted in エッセイNo Comments » 

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