睡眠時学習仮説とか

子供の頃、睡眠学習なるものが流行りました。寝ている時に学習する、あるいは学習できるというあれです。極端なものになると、枕の下に覚えておきたい教科書を入れておくみたいなものになり、流石にそれはどうかと思いましたが、英語をテープで流すみたいなのは効果あるかもと思っていろいろ挑戦した記憶があります。もちろん、効果はなかったです(笑

ということで、昔の睡眠学習の効果はあまり信じていないのですが、睡眠が学習にとって大事であろうという仮説は今も持っています。勝手に名前をつけてみるとして、睡眠学習ならぬ、睡眠時学習仮説です。人は、睡眠中にその日の出来事を反芻し、記憶として定着させたり、体の動かし方を覚えるというあれですね(たぶん)。

例えば、テストの前日に10時間勉強するよりも、1時間ずつ、10日間毎日勉強した方が成果が良いと思っています。ようするに、一夜漬けはだめで、コツコツ勉強する方が大事だということでもあります。

勉強に限らず、運動も同じだと思っていて、例えば野球が上手くなったり早く走れるようになるのは、日中の練習の成果ではなく、その日の睡眠時の学習によるものです。もちろん、筋肉が実際につくのは日中の練習によると思いますが、それを実際に動かせるようにしているのは脳内の学習だとすれば、そちらは睡眠時に確定する気がします。あるいは、日中に筋細胞が運動で破壊されて、修復されるのは睡眠時だとすれば、筋肉も含め睡眠時が大事だということになるかもしれません。

睡眠時学習では、睡眠の長さはあまり関係がないような気がします。適当な睡眠時間があれば、私たちは自動的に学習することが出来ます。短ければ短いなりに、長ければ長いなりに、その日の出来事を同じようにリハーサルするわけです。とすれば、人が学習できるのは、時間の問題ではなく、1日1回という回数なのだということがわかります。

一夜漬けがだめで、コツコツ勉強する方が大事だと思うのは、このように睡眠のタイミング=学習のタイミングが1日1回だからです。一夜漬けは、学習のタイミングが1回しかありません。対して、10日勉強した場合には、学習のタイミングが10回となります。学習量は10倍となり、当然、後者の方が成果が高まります(あくまで一意見です)。

個人的には結構これでいい感じはしていて、睡眠学習をやめてから(特に大学以降は)、このやり方をしている気がします。例えばテストでテキストを読まなくてはならないという場合、直前になって頑張るのではなく、長めのスパンでコツコツ作業します。さらに、コツコツと言っても、毎日1ページずつ読むといった方法は取りません。テキスト全てを例えば10分で毎日さらっと読みます。1ページしか読まないと、そのページのこと以外は覚えられませんが(枕の下にテキストを置いておいても仕方がないように)、全部読んでおけば、後は寝ている時に脳がなんかやってくれるかもしれないと思うからです。

同じように、1日にいろいろなことをちょっとずつしておきます。本を読んでみたり、計算を解いてみたり、絵を描いてみたり、走ってみたり、テレビを見てみたり、ゲームをしてみたり、ゲームをしてみたり、ゲームをしてみたり。これらも全部、後は寝ている間に脳がなんかしてくれることに期待します。

といった話を、子供にもつとつと言っていますが、まったく信用していないですね。。。世の中そういうものだと思いますし、あんまりこの仮説を間に受けられても困ります。


2022年03月31日 | Posted in エッセイ | | Comments Closed 

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