京王グループカレンダー フォトコンテスト2016

今週からゼミのみなさんがいろいろと投稿を始めてくれる予定です。どんな感じの記事ができるか楽しみにしているところですが、せっかくなので自分でも適宜続けていこうと思う次第。で、大学に向かう京王線で見つけたのがこれ。

京王グループがフォトコンテストを開催しています。ウェブを見ると、昔から実施されているようです。写真を撮って、アップロードする。入賞したりすると、カレンダーにもなるし、商品ももらえるしというイベントですね。


京王線・井の頭沿線の風景 フォトコンテスト

フォトコンテスト自体は昔からありましたし、多くの企業が広告をかねて募集をすることもよくあります。今風に言えば、顧客参加型イベントであり、人によっては、「価値共創」だというかもしれません。いずれにせよ、顧客の積極的な参加によって成り立つイベントだということになります。

デジカメやスマホの普及により、写真を撮るという機会が圧倒的に増えました。誰もが日常的に写真を撮ります。そうしたライトユーザーも取り込むことができれば、こうしたイベントはとても盛り上がるだろうと思います。ウェブを見ると、「カメラ女子への撮影アドバイス」というリンクも用意されていますので、実際にライトユーザーの参加も期待されているのでしょう。

その一方で、こうしたフォトイベントに興味を持ちそうな方は、ヘビーユーザーの方々でもあります。もともとはこうしたコアな人々を対象にしていたコンテストでしょうし、今も入賞するのはこういう方々なのでしょう。よく見ると、ポスターに移っている人々は、猿ですら、デジカメやスマホで写真を撮ってはいません。せっかく子供が描かれているのに、その子まで一眼レフを使っているようにみえます(このあたりは、京王グループというよりも、協賛している企業の意向かも)。

撮影条件を見ると、結構厳しい要件ですね。いよいよデジカメやスマホでは難しいかもしれません。

デジタルの撮影条件
 ※約A3サイズ大伸ばしで使用のため
(1)高画質モード
(2)1,000万画素(10メガピクセル)以上、または3,648×2,736ピクセル以上

ネットを用いた価値共創的な事例では、簡単に多くの人々を集めることができます。ただその一方で、具体的に誰を集めるのかという問題は、マーケティングの基本的な問題としてついてまわるように思います。広くライトユーザーを集め、彼らの認知や選好に影響を及ぼしたいのか。それとも、ヘビーユーザーを集め、彼らのロイヤルティ向上であったり、あるいは何かしらリードユーザー的情報を集めたいのか。あるいは両者の交流のようなものまで見据えるのか。

この時代に、コアな方にターゲットを絞りこむのはちょっともったいないかもしれません。例えば、個人的には、募集をすごい写真と簡単な写真の2部門にわけ、簡単な写真の方は、カレンダー1ヶ月分にでも小さく集約する(1000枚とか)ことで画質の問題をわからなくさせてしまえば、裾野も広がっていいのかな、などと思った次第でした(すでにそういう仕組みもあるのかもしれませんし、それはそれで、今度は審査の手間の問題がでてくるのかもしれませんが)。

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