「観察法」で潜在ニーズを捉える!

こんにちは。小山です。

今回のブログは、「1からの商品企画」(碩学舎)という本の第3章に書かれている、観察法(オブザベーション)について考えてみたいと思います。

『1からの商品企画』(碩学舎)→アマゾン リンク

今回は、水越先生から挙げられた

1.最後の一文「読者には、この会社の何が間違っているか、もうおわかりだろう。」の答え。
2.続きの一文「統計的な事実に従っても潜在ニーズをうまく拾えず」という理由。
3.テキストに反して、「統計的な事実に従っても、潜在ニーズをうまく拾える」可能性の考察。
4.結局の所、観察法で何ができるのかについてのまとめ
の4点を軸とした内容の記事を書いてみたいと思います。

まず、そもそも「観察法」とは何なのかということを簡単に整理しますと、観察法とは、
“見過ごしがちな「言葉にされない人々の思い」、すなわち潜在ニーズに気づくために、調査対象の行動を根気よく観察し、記録して分析する方法”
(参考:「1からの商品企画」(碩学舎)、
http://www.bizglo.lv9.org/ka/k010.html、
http://www.shinki-kaitaku.com/s07_word/ka/ka26.html)
という風にまとめられます。

まず1について、
“「観察法」を始めたという会社が、自社商品の購入者から設置場所の写真を集め、「床に置いている人が一番多いことがわかりました」という「統計」をとるのに「観察法」を使用していた。”
という内容に対するものなのですが、何が間違っているかというのは明白で、観察法で大事なことは、このケースでいうと「○○が一番多いということが分かった」という事ではなく、むしろ「××をしている人がいた」という所であると思います。

統計的な事実は、このケースを含むほとんどの場合誰がどこから見てもわかるような普遍的な内容しか浮かびあげることはできません。


対して観察法では、少数派である「極端」な意見をしっかりと記録し分析することによって、満たされていないニーズや、競合に打ち勝つヒントを発見できることが多いです。

なぜなら、潜在ニーズというものは=「言葉にされない人々の思い」、つまり統計的な事実によって得られる「客観的事実」や「人の言ったこと」とは真逆のものであるため、統計学的な事実だけでは
潜在的なニーズをうまく拾えません。

これが2に対する答えでしょう。
つづいて3について、「統計的な事実に従っても、潜在ニーズをうまく拾える」だろうものの一つとしてネットワークサービス関連があげられると考えられます。

例をあげると、グーグルは検索結果などの情報が入った時、ビックデータの中の統計的な事実に従って、その消費者が欲してるであろうものを予測して表示させたり、アカウントに広告のメールを送っているそうです。

このようにネット上でのやり取りでは、消費者の行動がネット上にしか反映されない分、裏を返せばほとんどのプロセスがネット上で行われていると考えると、統計学的な事実に従っても、潜在的なニーズをうまく拾えるのではないでしょうか。

最後に4について、まとめといたしまして、

普段日常生活で客観的にしか見ることのなかった物事を、観察法を用いて外側からではなく内側から物事を観察することによって、今まで考えられなかった新しいイメージや考えが浮かんでくると思います。

あくまでこれが正しいとまでは言い切れませんが、一つの発想のプロセスとして非常に重要なものなのではないかな、と感じました。

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