永井孝尚『そうだ、星を売ろう』

こんばんは、3年の領家です!
今回は書評に挑戦したいと思います。
ご紹介する本は永井孝尚著『そうだ、星を売ろう』(KADOKAWA、2016年)です。最近1番気になっていた本をこの機会に買って読んでみました。永井孝尚さんは有名な『100円コーラ』シリーズも書かれていました。
 
この本は長野県下伊那郡阿智村で取材したエピソードに基づき、著者が書いたフィクションでしたが、分かりやすいように工夫されていて読んで面白いし、ためになりました。
ではまず本の概要です。
主人公の諸星明が、あることをきっかけに衰退する温泉郷の立て直しに挑戦しようとします。しかし周囲は無関心で、悪戦苦闘してしまいます。考え、調査し、分析した結果、この温泉郷の強みは温泉ではなく、日本一の星空にありました。過去の成功体験が忘れられない反対派もいる中で、諸星と数人の仲間で始めた挑戦は「ディズニーを超える」こと。目標に向け、「売れない時代」の新しいビジネスモデルを創りあげていく物語です。地方創生マーケティングがテーマの内容となっています。
この本の中で印象に残ったことはまず、「当たり前のものが強みに変わる」という点です。阿智村は温泉郷としての印象が強く、これから地域を盛り上げていくためにも温泉郷ならではのものを違う形で売り出していけばいいのではないかという考えがありました。しかし、自分達が何気なく綺麗だと思っていた星が新しい商品として売り出せるという発想は、マスツーリズムから地域主導のニューツーリズムへの時代の変化が大きく影響しています。
そして、この本の中では、ジョン・コッターの「変革を推進するための8段階のプロセス」に沿って、地方創生を推進することができました。
変革で起こりがちな8つの間違いと比較しながら説明されていたので、失敗例を学びながら成功に導くプロセスを理解できたと思います。
地方創生を推進することを学べるだけでなく、新たな市場を開いたり、価値創造に取り組んだりすることも学べる1冊でした。
ちなみにこちらが本にも出てくる日本一の星空ナイトツアーを行っている「スタービレッジ阿智」のHPです。本を読んでからこのHPを見ると、HPの充実さに感心します。

書評難しいですね、、精進します、、、

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