ウエルシア

こんにちは!3年の大賀です。先日私は、あるテレビ番組でドラッグストア業界を牽引するウエルシア薬局が取り上げられていたのを見て、その戦略に興味を抱きました。

ということで、今回はウエルシア薬局について分析していきたいと思います。

 

ドラッグストア業界は、大衆医薬品や化粧品で収益を確保し、日用品などを安値で販売することで大きな成長を遂げています。業界業績を見ると、2017年にマツモトキヨシHDの売上を上回ってウエルシアが首位に立ちました。もともと埼玉県から始まったウエルシアはM&Aを繰り返して、現在1745店舗を展開しています。ウエルシアの強さの秘密は、ズバリ差別化戦略にあります。

差別化の一つが、店内にある調剤コーナーです。全国店舗の3分の2、およそ1100店舗で処方せんを受け付けています。これはドラッグストアではナンバー1です。店にはいつも同じ薬剤師がいることで、ホームドクターの役割を果たしています。また24時間営業の店舗が140もあり、業界最多となっています。その目的は、意外と多い深夜や早朝のクスリ需要にあります。皆さんも夜中に熱が出たりして薬が欲しいと思った経験があると思います。処方せんも24時間開いているため薬剤師が対応してくれるそうです。この24時間化は地域の需要に応じて実施しており、子連れの親や高齢者に非常に役に立っています。「門前薬局」が多く開設される中、あえて病院の前に出店せず、郊外の住宅地に調剤併設型の店を増やしていったウエルシアならではの強みといえます。

地域の需要に応じた取り組みの一つとして、駐車場での朝市があります。高齢者が多い地域でありながら、買い物できる店が少ないという地域の特徴を生かしてウエルシアの駐車場に軽トラックを呼んで、野菜市をするという取り組みです。近所の農家に声をかけ始まった取り組みです。地域特性を掴む点では、エリアマーケティングに近いものがあると感じます。

 

また、健康にこだわったPB商品が多いのも戦略の一つといえます。多くの薬科大学、看護大学やその専門家と共同開発した低糖質のパンや、カテキン入りのアイスクリームのような人気商品があります。さらにウエルシアでは、コンビニやスーパーより低価格な生鮮野菜、弁当、総菜を充実させたり、セルフのコーヒーマシンを導入したり、公共料金の支払いも可能にしたりと、まるでコンビニのような働きをとっています。池野社長は、「ライバルはセブンイレブン」と言うほど、他社との差別化を徹底し、さらなる躍進を遂げようとしています。

このように、ウエルシアは地域の特性を生かし、様々な差別化戦略を取って成功した企業といえます。これからコンビニvsドラッグストアの構図になっていくときに、コンビニ業界がどうするのかにも興味が湧くところです。

参考文献

https://zuuonline.com/archives/185841

 

 

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