Ever Drive

こんにちは、3年の飯島です。今回は、オリックス自動車株式会社の「Ever Drive」というサービスを紹介します。

Ever Driveサービス画面

Ever Driveは高齢ドライバーの運転状況を家族で共有できる、運転の見守りサービスです。車両にとりつける専用デバイスでドライバーの運転状況をリアルタイムに検知し、日々運転いていると気付きにくい危険な運転挙動、車両の現在位置や走行ルートを可視化してくれます。危険な運転挙動は自分で見直せるだけでなく、家族にリアルタイムでメールで情報が行きます。そのほかにも、24時間電話で健康相談ができたり、質問テストを行い認知機能の変化を知ることができたり、もしものときにスタッフが駆けつけてくれるサービスもついています。

もともと、オリックス自動車では法人向けに「e-テレマ」というサービスを行っています。これは、運転の危険挙動をメールで上司に報告するシステムです。実際、これにより全国4万人の法人ドライバーのリスクを低減できたことがビックデータからわかっています。そして、このシステムを家庭向けに開発しました。

この成功要因とし2つ考えられます。1つ目は、ターゲティングです。高齢者の危険運転は今や社会問題になっています。自動運転技術が開発されていますが、なかなか広まっていません。その中で、所有している車を変えずに、高齢者もその家族も安心して車にのることができるのを可能にしたことは画期的なサービスということができます。2つ目は、データの活用があげられます。危険な運転挙動は意識しないうちに行っていることもあると思います。それを、データとして残してあとで見ることができることで、自分で気づくことができ、意識的に気を付けることができます。

最近、高齢者による悲惨な交通事故が多いように感じます。高齢者に運転免許の返納を促す動きもありますが、運転することを生きがいとしている人にとっては生活の質を下げることにつながります。その中で、このようなサービスは、高齢者にとっても家族にとっても社会にとってもメリットがあります。これから、高齢者が人口比の中で増えていくにつれて、ただやみくもに高齢者は認知能力が低下していてやらせるのは危険だから禁止するという方向ではなく、高齢者の生活の質を下げずに社会の質も下げないような商品・サービスが増えていってほしいと思います。

参考

https://response.jp/release/prtimes/20180427/44627.html

https://orix-everdrive.jp/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です