ポッキーじゃないほう

こんばんは。3年生の丹羽です。皆さんは11月11日は何の日かご存知でしょうか。おそらくこう聞いて皆さんが思い出すのは「ポッキーの日」のはず。しかしこの日はポッキーの日ではありません。「ポッキー&プリッツの日」です。このように、イマイチ影の薄いプリッツ。実は去年の11月11日、「ポッキーじゃないほう」に改名していたのでした。今回はその改名の理由を考えてみます。

1つめに考えられるのは、「ポッキー&プリッツの日」の周知のためです。再三「ポッキーじゃないほう」のマーケティング担当者がSNSで嘆いているように、11月11日はプリッツの日でもある、という認識が広まっていませんでした。あるビジネス記事のサイトによると、「ポッキー&プリッツの日」にはポッキーの売上が急増している、というデータも載っていました。ですが、プリッツの売上はほぼ伸びていません。こうした不均衡を減らす、あるいは甘いものが嫌いな人にも「ポッキー&プリッツの日」に参加してもらう、あわよくば両方とも買って貰えるようにする、ということが狙いなのではないでしょうか。

2つ目に考えられるのは派閥分けです。皆さんは「きのこたけのこ戦争」をご存知ですか?Twitterを初めとするSNSやそれが登場する以前からネット上で熱い議論を産んでいた派閥闘争です。最近では明治自身がそれを取り込んで、きのこの山とたけのこの里の売上を競わせる企画をネット上で行っています。もちろん消費者参加型です。これをグリコはプリッツとポッキーで起こそうとしているのではないでしょうか。特定の製品に愛着を持つ集団、「コミュニティ」を作ることで、消費者を巻き込んだイベントを行おうとしているのかも知れません。その際、対立する派閥はカテゴリとして近いものの方が好ましいです。遠いカテゴリだとそもそも競争が起こりません。そこでプリッツをあえて「ポッキーじゃないほう」と命名することで、対立先をポッキーに据えたのではないでしょうか。「ポッキーじゃないほう」が配布されたのが渋谷や秋葉原といった10〜20代の若者が多い場所であるという点も、SNSで盛り上がることを期待して、という事の証拠であるように思えます。

これからの記念日の売上増加、派閥闘争の誘発などは推測ですが、配布場所や企画の内容から、若者を巻き込もうとしていることはまず間違いないでしょう。今年は.「ポッキー&プリッツの日」と認知されるでしょうか。

参考

with news

『「ポッキーじゃないほう」パッケージ、知名度低すぎ…担当者の真意』《https://www.google.co.jp/amp/s/withnews.jp/amp/article/f0171111001qq000000000000000W06f10101qq000016237A》7月10日アクセス

itmediaビジネス オンライン『11月11日は「ポッキー&プリッツの日」、さて売れ行きは?』《http://www.itmedia.co.jp/business/spv/1512/02/news018.html》同日アクセス

 

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