こんにちは。3年の鮎澤です。
今回は、3月23日にリニューアル発売された、サントリーの「クラフトボス」コーヒーシリーズについて紹介します。まずはこちらのCMをご覧ください。
「クラフトボス」は、「BOSS」の新シリーズとして2017年に発売され、累計販売本数24億本を突破する人気シリーズとなっています。
昨今の状況により、オフィスに限らずニューノーマルな働き方をする人が増えてきたことを踏まえ、“現代の働く人を快適にする新しい相棒”をテーマに、今回新たに生まれ変わりました。
原料や製法のこだわりはもちろんですが、大きな変化はそのパッケージです。上が以前のもの、そして下が今回新しくなったものです。
(旧)
(新)
“クリアさ”、“なじみやすさ”、“スリムさ”にこだわってデザインされており、テレビCMやWEBなどでは、ボトルに刻まれたブランドロゴの“ボコボコ”とした質感を全面的にアピールしています。比べてみると、少し縦長になり、ラベルが小さくなったことで中身がよく見えるようになっていることがわかりますね。
製品パッケージやロゴのリニューアルは、時代の流れに合わせたり、新たな顧客を獲得したりするために必要であり、これまでのブランドイメージや価値を維持しつつ、新たなイメージを創り上げていくことが求められます。
その際には、丁度価値差異を考慮し、気が付くかどうかという程度で少しずつリニューアルを繰り返し、数年単位で並べたときに一目で変化がわかるようにすることが多いと考えられます。森永製菓のチョコボールのキョロちゃんや、日清のチキンラーメンのパッケージなど、ロングセラー商品によく見られますね。
しかしながら、「クラフトボス」の場合は、ボトルのリニューアルを大々的にPRし、あえて強調しています。このインパクトのあるマーケティング戦略によって、既存顧客の良い反応や新たなユーザー獲得につながるのか、注目したいと思います。
はたしてボコボコぐらいで売れるのか、、、皆さんも店頭で見つけたら手に取ってみてください!
ご覧いただきありがとうございました。
【参考文献】
西川英彦・松井剛編『1からの消費者行動 第2版』碩学舎、2020
CRAFT BOSS(クラフトボス) サントリー (suntory.co.jp)
「クラフトボス」コーヒーシリーズ 発売5年目にして、見た目も味も大刷新 | ニュースリリース一覧 | サントリー食品インターナショナル (suntory.co.jp)
丁度可知差異 〜ロゴやデザイン – モノ・コトの見かた by ”MARKETING_LOVER” (hatenadiary.org)