”6秒”の広告で出来ること

こんにちは。3年の白澤です

前回、前々回を通して他のゼミ生がどんなことに興味を持っているか、何が好きなのか?ということと、普段自分が気にしない分野を新しく知ることがことができて楽しいです!

さて、今回は私が最近気になっている「6秒商店」についてご紹介します。まずはこちらをご覧ください。

こちらは、2018年にtwitterで大きな話題となった魔法陣充電器です。非常にユニークな商品で、国内外からこれはどこで買えるの?といった声が多くあがったそうです。しかし、残念ながらこれは商品としては売り出されていません。というより、そもそも「6秒商店」という“店舗”は存在していないのです。一体、6秒商店とはいったい何なのでしょうか?

6秒商店は、株式会社チョコレイトという映像制作会社の映像コンテンツのうちの一つです。同社はソフトバンクの「私立スマホ中学」といったCM制作にも携わっています。6秒商店の商品はyoutube、twitterや最近では主にtiktokで紹介され、『あったらいいなという商品アイデアを6秒の短尺動画で届けるアカウント』として存在しています。6秒商店の「店長」である、プランナーの島村さんのコラムによると、なぜ6秒なのか、ということについては、『動画コンテンツの中でも、短尺動画はその短さ故に視聴完了率が高くなり、それに相まって拡散性が高くなる傾向があり、6秒商店は「6秒」に必ずしもこだわっている訳ではありませんが、実際に動画広告でも「6秒」がひとつの尺として機能しているのは、多くの広告テストでの結果をもとにしているようで、視聴性・拡散性を考えるとこれがベストの秒数と言える』と述べています。また、何故画像ではなく動画なのかということに関しては、『受け手に見てもらうことさえできれば画像よりも緻密なイメージを伝えやすく、また爆発的に広がる可能性がある』と述べています。

また、6秒商店のアイデアを考える際には「基本的に満たしていないといけない要素」(例:非既視感)であるルールと「それを満たしていると話題になりやすい要素」(例:共感)であるツボ、そして「都度、実験のために設定している条件」であるテーマを意識しています。詳しくはここで記載するととても長くなってしまうので、是非島村さんのコラムの「6秒商店のアイデアを考えるためのヒント」を見てみてください!

CHOCOLATEの中の人のコラム~6秒商店の発想術 (creativevillage.ne.jp)

上記のコラムより抜粋すると、魔法陣充電器の例では、投稿後の分析として「絵的な変化」、「遠すぎない未来」等のルールと「中二病」、「流行りの商品」、「ムダな商品」、「高クオリティ」というツボが抽出され、特に反響のあった中二病というジャンルが海外にも通用するということがわかり、更に中二病を軸とした他のネタについても多くの反響があり、中二病がツボとしての確度が高いという仮説が立ち、次のネタのテーマを中二病として設定することが決まったそうです。。

このように、6秒商店は実験的要素を含み、それから得られた情報を分析することで今後の映像制作に役立てているという一面を持ち、いかにメッセージを端的に、緻密に伝え、関心を持ってもらうかという広告活動の効果をあげる課題に取り組んでいます。

昨今のソーシャルメディアの発展により、企業の広告活動としてメディアの選択を行なうとき、ソーシャルメディアは無視できないものとなっています。しかし、手軽にアクセスできる分消費者は広告に注視することはあまりないように思われ、いかに効果的に、そして消費者に注意を向けてもらうかが課題といえます。この6秒商店の在り方や考え方は、今後更に主要となっていくであろうソーシャルメディアでの広告活動において、1つのカギになるのではないでしょうか。

最後に、私が6秒商店の商品の中で一番好きなものの動画を貼っておきます。ここまで読んでくださりありがとうございました!

 

参考文献

https://www.creativevillage.ne.jp/63607    4/26閲覧

https://chocolate-inc.com/content/6secshop/  4/26閲覧

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です