「見かけない」という戦略…?

こんにちは!三年の阿部です~!

皆さん面白い投稿をなさってて毎回勉強になります!

 

今回は味の素の「スチーミ― Steam me」を紹介したいと思います。

この商品を昨年Youtubeの広告で知り購入を検討していましたが、通販で送料をかけて買うほど…でもなく、近所のスーパーに入荷されるのを待っていました(笑)

そして先月、たまたま購入できたので調理しました!その時の体験も踏まえつつ、ターゲット層の確認、マーケティングの戦略等を見ていこうと思います。

 

この商品は豚チャーシューと鶏チャーシューの二種類を展開している「圧力スチーム調理パウチ入り合わせ調味料」です。これは味の素が特許出願中の「圧力スチーム料理パウチ」という新技術を用いた商品で、レンジでチンするだけで簡単に圧力鍋と同じようなことができるという優れものです。この商品も厚めな豚の肩ロースを用いるのですが、芯まで火が通っており肉もある程度柔らかく仕上がっていました!

このような画期的な商品にもかかわらず中々スーパー等の店頭では見かけないという謎の戦略……ということでSTP分析、4P分析を通してポジションや戦略を確認していきます。

STP分析:セグメントは調理時間が短時間化している現代人の中でも、食に対する充実感や満足度を高めたい消費者と中心としています。ターゲット層としては「仕事や家事で忙しく過ごすイマドキの生活者」を挙げており、商品の特性と併せて考えても適切な層だと考えられます。ポジションは新技術を用いた、より簡便に品数を増やせる調味料商品という新たなものといえます。

4P分析:値段はアマゾンで280円+送料なので通常の調味料と比べ、かなりの高価格といえます。値段に糸目をつけず、商品の新規性や特異性に目を向ける感度の高い消費者へネット販売やネット広告を主とした流通、販売促進を行っています。逆に店舗では1都9県でしか販売しておらず、見かけないということを逆手に取った流通戦略かもしれません。商品を使う手順に関してはシンプルで、けがをする危険もほとんどないため子供にも安心して調理を任せられます。

この分析をするとポジションも踏まえた売れそうな商品と言えそうですが、実際はそこまで市場に流通しているとは言い難いと思います。まだ販売して二年目ですし、市場の反応を見ているのだと思いますが、近所のスーパー等で商品を見かけないだけで関与が高い人でも購入意思が減りそうなものです。何より商品が二種類しか展開されておらず、チャーシューしか作れないというのも痛い点です。簡便に調理ができる圧力パウチであるからこそ、普段は下ごしらえに時間がかかる魚料理や煮物などの材料さえそろえれば手軽にでき、お腹に溜まる一品を手軽に調理できれば商品の特性的にも購買者が増えそうです。

またこのラインナップの薄さを考慮してか、味の素が運営しているレシピサイト「味の素パーク」では多数のアレンジレシピを掲載しています。チャーハンや豚丼、野菜炒めなどのレシピを掲載し少しの工夫で商品を様々な形にアレンジできることをアピールしています。シンプルな商品だからこその強みを生かした販売戦略も行っていますから、これからの商品展開に期待したいですね。

 

参考資料

2020_01_09_01.pdf (ajinomoto.co.jp)

スチーミー 豚チャーシュー用|商品情報|味の素株式会社 (ajinomoto.co.jp)

Amazon | 味の素KK スチーミー (圧力スチームクッキング調味料) 豚チャーシュー用 60g | たれ・料理ソース 通販 |

【味の素KK】「Steam Me スチーミー」|お肉を入れてレンジでチンッ! 新しい形の調味料 (ajinomoto.co.jp)

「スチーミー 豚チャーシュー用」の人気レシピ 7件|レシピ大百科(レシピ・料理)|【味の素パーク】たべる楽しさを、もっと。 (ajinomoto.co.jp)

 

 

 

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