one→any

こんにちは。3年の清水です。

今回はちょっとした文化(?)になりつつあるVtuber業界において、最近あった事例について述べようと思います。

日本のVtuber業界には「にじさんじ」と「ホロライブプロダクション」という二つの大きな事務所が存在しますが、今回紹介するのは「にじさんじ」の運営会社の海外進出についてです。

まず簡単に上記の二つについて述べようと思います。

「にじさんじ」はいちから株式会社が運営していた(これについては後程触れます)事務所であり、現代表取締役の田角陸さんが学生時代に起業しました。この運営会社は100名以上のタレントを抱える日本のにじさんじ事務所に加え、海外Vtuber事業やその他VR事業も取り扱っています。ソース画像を表示

一方「ホロライブプロダクション」はカバー株式会社が運営しており、配信システム開発と事務所運営、それらを利用したメディアミックス事業を取り扱っています。

以下本題に入っていきます。先ほど述べた最近の事例というのは、いちから株式会社が運営する「NIJISANJI EN」です。これはつい2週間ほど前に3名のライバーがデビューし始動したVtuberプロジェクトで、主に英語を用いて活動します。デビュー楽曲には日本で有名な「まふまふ」さんも携わるなど、それなりに力を入れていることがうかがえます。

一見するとただの海外進出に見えますが、これを取り上げたのには二つ理由があります。

一つ目はタイミングです。NIJISANJI ENは上記のように本当につい最近始動したばかりですが、ホロライブプロジェクトにも英語圏を対象にした分野があり、こちらは2020年9月にデビューしています。つまり、時期的に半年以上出遅れていると言えます。加えて、こちらは5人のライバーが所属し、youtube登録者数は一人が270万人、他のメンバーも100万人程います。まだ始動したばかりというのもありますが、現在の登録者だけで見れば非常に大きな差ができてしまっています。それでもNIJISANJI ENを始めたのは、フォロワー戦略を取ることができるからだと考えます。あまりVtuber事業が浸透していなかった地域において他企業に市場を開拓してもらうことで、自身が参入したときに受け入れられやすい環境ができています。ただ競合が少ないことでほぼチャレンジャー的な立ち位置になってしまうので、どう差別化していくかは課題になっていくと考えます。

二つ目はこれに合わせていちから株式会社が社名を変更したことです。この社名から「ANYCOLOR株式会社」に変更したので、先ほどいちから株式会社が運営「していた」と書きました。この経緯については企業HPや社長のnoteにも記載されています。起業した当初のサービス名をそのまま社名に使ったそうですが、由来が伝わりにくく後付けしていったそうです。そして親しみを持たれていることから変更を先延ばしにしていたのですが、エンタメ企業らしさのなさや海外からの親しみを得にくいなどの理由から社名変更に至ったということです。実際、海外進出するならこの名前の方が親しみを持たれやすい気がしますよね。見出し画像

これらを踏まえると、ANYCOLOR株式会社が海外事業をしっかり推し進めていこうとしているのが分かります。後発組としてどこまでのびていくのか注目ですね!

参照:

TOP | ANYCOLOR株式会社 (ichikara.co.jp)

いちから株式会社→ANYCOLOR株式会社へ、社名変更することになった理由。|Riku Tazumi (田角 陸)|note

カバー株式会社 | つくろう。世界が愛するカルチャーを。 (cover-corp.com)

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