音声広告の可能性

3年の山口です!

突然ですが、皆さん、ラジオは聴きますか?
実は昨今、家で過ごす時間が増加したことにより、若者のラジオの聴取人数も増加しています。

(ビデオリサーチ「新たな生活環境下でラジオリスナーが増加傾向~ラジオ視聴人数データ×生活者データによるリスナーの特徴とは~」より引用)

そこで今、広告業界の中で注目を集めているのが「音声広告」です。

音声広告を導入するメリットは何か?今回は中でもラジオ広告に注目して紹介します。

まずは、ラジオリスナーの「ながら聴き」という特性です。家事を「しながら」、勉強を「しながら」聴くリスナーが多いことから、動画メディアなどと比べ広告がスキップされにくく、完全聴取率(番組を最初から最後まで全て聴いた人の割合)は98%にも上ります。また、ながら聴きをしているリスナーが多いからこそ、広告に対する嫌悪感も生みにくいのがラジオ広告のメリットです。

そして、ラジオ広告を通じて、企業や製品・サービスの認知度の向上が明らかとなっていることです。
TBSラジオは自社の番組内で放送されるいくつかのラジオ広告について、広告提供企業の認知度やその製品の好感度についての調査を行いました。
そのうちの1つ、生配信アプリサービスCの広告についての結果がこちらです。

(いずれもPR TIMES「TBSラジオがラジオ広告の効果測定結果を公開」より引用)

広告接触者(ここでは番組リスナーを指す)と広告非接触者の間でサービスの認知度には大きく差があり、また、サービスに対する好感度も広告接触者の方が極めて高くなっています。さらにこの調査を通じて他の製品・サービスに関しても同様の結果が得られており、ラジオ広告は企業や製品・サービスの認知度向上、さらに好印象化に繋がっていると言うことができます。ちなみに私がよく聴いているラジオ番組のスポンサーCMはその企業の企業理念や行動規範を言っているのですが、聴いていると無意識のうちにそれらを覚えてしまいました(笑)音の力ってすごいですね。

そして、今やラジオといえばこれと言う人も多いであろう「radiko」では、音声広告の特性を活かし、さらに効率よく広告を届けるために「ラジコオーディオアド」という広告配信システムを利用しています。

(JAVA「ラジコオーディオアド説明資料」より引用)

ラジコDMP(Data Management Platform)を利用してラジコの自社データはもちろん、ビデオリサーチ社など外部のデータも集計・分析、リスナーの趣味趣向を分類しターゲティングされた広告を配信しています。これにより、近年広告の買い方が「枠」から「人」へ変化している広告主のニーズに応え、広告を届けたい人々へより届きやすくしています。

ラジオよりもテレビ、テレビよりもインターネットが主流になっているように感じられる時代ですが、まだまだラジオや音声広告にはたくさんの可能性がありそうです!

【参考文献】
「データで可視化されるラジオメディア 根拠を持って広告出稿が可能に」『宣伝会議』2021年4月号、2021年、p116.
アドタイ「デジタル広告化する音声広告、『ラジコオーディオアド』の可能性とは?」(2020)(https://www.advertimes.com/20200601/article314812/)(2021年6月13日閲覧).
JAAA 日本広告業協会「ラジコオーディオアド説明会資料」(2018)(https://www.jaaa.ne.jp/2018/11/radiko/)(2021年6月13日閲覧).
PR TIMES「TBSラジオがラジオ広告の効果測定結果を公開」(2021)(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000424.000003392.html)(2021年6月13日閲覧).
ビデオリサーチ「新たな生活環境下でラジオリスナーが増加傾向
~ラジオ視聴人数データ×生活者データによるリスナーの特徴とは~」(2020)(https://www.videor.co.jp/press/2020/200625.html)(2021年6月13日閲覧).

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