ナイスパス!

こんにちは。3年の鮎澤です!

今回は、紙袋のリユースプロジェクト“NICE PASS”についてご紹介します。

昨年7月から開始されたレジ袋有料化にともない、レジ袋の代わりに紙袋を利用するお店も増えたのではないでしょうか?

一見エコに思われがちな紙袋ですが、1枚の紙袋を製造するまでに約150gのCO2が排出されているそうです。一方レジ袋1枚の製造では約10~30gと言われているため、CO2排出量だけで見ると、紙袋の方が環境に負担を与えていることになります。

この“NICE PASS”という取り組みは、長崎県でコーヒーショップを経営する伊藤寛之さんが考案し、クラウドファンディングで寄付を募り、今年の9月から全国で開始されました。伊藤さんのお店では、以前は新品の紙袋を利用していましたが、お客さまが持ち帰ったあと再利用することはめったになく、大抵はゴミになるか押し入れの奥にしまわれていました。確かに、ちょっと生地がしっかりしたものや、デザインがおしゃれなものなど、いつか何かに使うかもしれないと思い、ついついとっておいてしまう方は多いかもしれません、、、。この大量消費に対して大量に溜まってしまうという課題を解決するため、紙袋を回収・再活用して循環させるというプロジェクトを考えたそうです。

仕組みはとてもシンプルで、消費者が買い物で溜まった紙袋を賛同店舗に持ち込み、プロジェクトのステッカーを貼ってそのお店のショッパーとして再利用するという流れです。“パスがつながっていく”ことにちなんでこの名前が付けられています。

また、ステッカーを貼ることによって、ブランドごとにこだわりのあるデザインにも付加価値を与え、資源とともにデザインもアップサイクルしていこうという狙いがあります。

  

(Instagramより)

再利用されたバッグの数は事務局で推算され、長崎大学環境化学部の協力のもとCO2削減量や森林伐採の抑制量などを定期的に公表し、環境にどのような影響を与えられたかを可視化していくことで、プロジェクトの協力者たちが実感を持って参加できる仕組みをつくっています。

(Instagramより)

企業は、袋に貼るガムテープ(1巻で約300袋分)や店内掲出用チラシを購入するだけで参加でき、3,000円から気軽に始めることができます。SDGsの一環としての取り組みとなるほか、自社のペーパーバッグを作成するコストも削減することができるというメリットが考えられます。

(参加店マップ・11月22日現在)

導入店舗は、開始から1ヶ月で100店舗を超えており、北海道から沖縄まで少しずつ広まっています。ですが、関東のお店にはまだ少ないという現状なので、これから全国にもっと広まることを期待したいと思います。

 

あと1ヶ月に迫る大掃除の季節に向けて、みなさんの家に眠っている紙袋も、再利用で“ナイスパス!”してみてはいかがですか?

ご覧いただきありがとうございました!

 

公式Instagramこちらです↓↓

NICE PASS🛍♻️(@nicepass_reuse) • Instagram写真と動画

 

【参考文献】

使い終わったら次の人へ。紙袋のリユースプロジェクト『ナイスパス』はじまります。 – CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)

NICEPASSが全国で始まりました | お知らせ・ブログ | コーヒーの通販・オンラインショップ カリオモンズコーヒーロースター (kariomons.com)

3Rエコポイントシステム促進のためのガイドライン (env.go.jp)

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