【書籍】パン屋ではおにぎりを売れ 👀!?

こんにちは!3年の濱田です。

突然ですが皆さんはどんなGWをお過ごしになりましたか?私は不安定な天候のせいか風邪で寝込んでしまいGWの前半はほとんど家に籠りきりでした・・・。

しかし、この期間のおかげで以前購入した書籍を読むことができました。今回はそちらを紹介したいと思います。

タイトル『パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』

著 柿内尚文

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このタイトルに「んん!?」となるかと思いますが、そこに触れる前に

突然ですが…

問題 ニューヨークで。明太子を売ろうと思います。ニューヨークでは生の魚の卵を食べる習慣がなく、むしろ気持ち悪いと捉えられています。どうしたらニューヨークで明太子を広めることができるでしょうか?

答え アメリカ人はフランス料理をリスペクトする傾向にある。「生の魚の卵」ではなく「ハカタ スパイシーキャビア」というネーミングで売り出す。

この話は、ニューヨークのマンハッタンにある博多料理店が行った実話です。メニュー上の明太子の呼び名を「タラの卵」から上記のように変えたことで、驚くことに大好評のメニューになったそうです。

このように、ちょっとした工夫で結果をよりよくする。その差を生むものが「考える」という行為です。この本では、ある目的を達成するための「考える」という行為にはとんでもない突破力があるということが述べられています。

さて、この本のタイトル『パン屋ではおにぎりを売れ

なぜパン屋でおにぎり?ってなりますよね。答えはシンプルで、新しい価値が生み出されるから。

実際にモスバーガーが1987年に開発した「ライスバーガー」や、マクドナルドの「ごはんバーガー」は発売当時大ヒットを記録したそうです。著者柿内氏は、ずっと「パン屋でもお米の商品があればいいのに」と考えていて、その根拠は「夕飯でもパン屋さんを利用したい人やパンをそもそも食べない人を顧客取り込めること」や「地域にとって身近な存在で、いろいろな食材を取り入れて挑戦的なパンを日々開発しているパン屋が本気で作るおにぎりに、純粋に期待していること」があったそうです。

このように、「フレンチシェフが作るカレー」「焼き鳥屋の人気ラーメン」など、ずらして価値や魅力を創造することで人気になっている店は実はすでに多数あります。こうしたずらす方法、これがまさに「考える」技術です。

まず一章では「考える」とは具体的にどういうことを指すのかが説明されています。(説明するととんでもない長さになるので割愛させていただきます・・汗)

第二章、三章では、「考える」技術がどのように活用されているか、うまく使いこなすためにどうすればよいかが書いてあります。

思い通りに使いこなすためには、大切な三つのルールがあります。

1目的を決めること

2目的に基づく課題を解決するため、必要な情報をインプットして現状を整理すること

3考える=広げる(可能性を考える)+深める(本質的価値を考える)

例「ほぼ日手帳」(手帳)

⇒広げる:カバーのデザインバリエーションを増やしたり人気デザイナーとコラボしたりなど、個人が自分らしい手帳を持てるようにする。使い方の幅広い事例を紹介する。

深める:×「スケジュールを描くためもの」 〇「LIFEが書かれているもの」として本質的価値を見出したことで、自由に思いを書き込んだり貼り付けたり絵をかいたりと様々な使い道が広がり、紙の手帳である価値を生み出す。

ここでは割愛しますが、具体的に広げる手法・深める手法にどんなものがあるか紹介されています。事例とともに挙げられていて、純粋に面白く感じました。

このように、うまく使いこなせば様々な場面で大きな成果が得られそうな思考法ですが、柿内氏によると「考える」技術を習得している人はいまだ少ないそうです。よって早く習得すれば私たちにとって強烈な強みになりそうですが、この「考える」行為にとって邪魔になりうる因子が多くあるらしいのです。例えば、集中力の欠如・忖度・過去の経験への過信・思い込みなど。

第四章では、そんな阻害因子を大幅に解決する、「考える」技術の身につけ方が紹介されています。柿内氏おすすめは、日々考えていることを白いノートに書くことです。たしかにスポーツ選手や経営者に、ノートを描き続けて目標を達成してきた人をよく見かける気がします。ノートを描くことで「見える化する、整理する」「蓄積する」という二面的な魅力があるそうです。人間は自分のことをよく知っているようで実は知らないことが多いです。ノートに書くことで自分はなぜこう思うのか、これからどうしていきたいのかなど、自分について見えていなかったことに気づくことができるのです。

おすすめの具体的なやり方はというと、

  1. 1テーマにつき1ページ/枚で書く。
  2. 目的をノートの中心に書く。
  3. インプットした情報をベースに現状の課題をまわりに思いつくまま書く。
  4. 「考える」技術を用いて課題を整理・実践。
  5. 書き出した中で関連性のある事柄を線で結ぶ。→気づいたことはメモしていく
  6. 特に重要だと感じたことにマーカーを引く。

柿内氏によれば、ノートによって結論や仮説を導くことができるそうで、自分と向き合うこの行為を「自分会議」と呼んでいます。

 

新たな価値を生み出す武器になる「考える」技術。一応ビジネスについての説明や事例が多くありましたが、仕事以外では人間関係や恋愛、お金などにも応用範囲は幅広く活用できます。私は、この本を読んで「なるほど・・・!」と思うことばかりでとても刺激を受けました。また、大切なのは周囲のことにアンテナを張り、失敗を恐れず何か行動に出てみることなのだと考えました。

トレンドの移り変わりが速く、起業する学生も珍しくないこの時代で、皆さんにとって何かアクションを起こそうと思わせるきっかけになりそうな本だと思います。大まかな概要の説明ばかりになってしまいましたが、人生を豊かにする野心のある方、具体的な手法やアドバイスなどの理解をさらに深めたいという方は是非読んでみてください。

 

最後になりますが、

柿内氏の本で、昨年12月に発売された

バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』

[柿内尚文]のバナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則

という書籍が、ビジネス書で話題になっています。こちらも大変興味がそそられるタイトルで気になっているので、時間があるときに読んでみたいと思います!

今回も長くなってしまいすみません・・・!

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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