コロナ禍で流行の「ホカンス」

こんにちは、3年の近藤です!

皆さん、夏休みの予定は決めていますか?新型コロナウイルスの流行から約2年が経過し、制限も緩和されつつある今、旅行に行く方も多いのでないでしょうか。とは言いつつも私は、観光地へ行くのではなく、都内のホテルで涼しい中ゆっくりのんびり過ごす計画を友人と立てている途中です。いわゆる「ホカンス」というものですね。そこで今回は、そのホカンスについて説明、事例の紹介をしていこうと思います!

まず、「ホカンス」という言葉を聞いたことがありますか?ホカンスとは、韓国発祥の「バカンス」と「ホテル」を組み合わせた造語です。ホテルに滞在しながらホテル独自の設備やサービスを楽しむもので、コロナ禍の影響で日本でも話題に上がるようになりました。具体的には、ホテルに設置されているプールやサウナで過ごしたり、オシャレな内装の部屋に食事を持ち込んでパーティーをしたりなどが当てはまります。

では実際にホテルではどのようなサービスが行われているのでしょうか。その一例として、ホテルニューオータニを挙げようと思います。

ホテルニューオータニは、卒業旅行の自粛要請で遠出ができなくなった21年卒の都内在住の女子大生向けに、友人と宿泊して思い出を作るホテルステイの卒旅プランを企画し、1月20日から3月31日の期間で販売しました。厳しい状況下でもこの時期最も利用が見込めそうな顧客層が、卒旅を予定している大学生だったといいます。「ホカンス」がニューノーマル時代の新たな旅の形として日本の若者の間でも口コミが拡大していたこともあり、韓国の最新トレンドを体験できるうってつけのプランとして支持を広げていきました。

また、若手社員のネットワークを使って現役大学生にヒアリングを行うことで、写真にとって思い出として記録したいという要望があることに気づいたホテルは、新たなアイテムを用意しました。それが使い捨てカメラ「写ルンです」やインスタントカメラの「チェキ」です。それらには、ホテル敷地内にある「映える」スポットを背景に散策したり、ルームサービスを楽しんでる様子を思い出として切り取ってほしいという思いがあります。

ホテルニューオータニ自慢の広大な日本庭園は、映えるスポットが盛りだくさん。はかまや振り袖をレンタルして散策することも可能

↑ホテル敷地内の日本庭園(袴や振袖のレンタルが可能)

ホテルニューオータニと言えば、高級ホテルとしてハードルが高いイメージですが、以上のプランにより若者を捉えることができました。これは、「ホカンス」という流行を利用した若者に対するマーケティング戦略の一例であると言えます。

今回はホテルニューオータニを一例として挙げましたが、現在も多くのホテルで「ホカンスプラン」が展開されています。その内容としても、キッチンスペースを貸し出すことで料理作りを楽しめたり、部屋にサウナがついていたり、おそろいのパジャマが用意されていたりと様々です。制限も緩和され以前より旅行はしやすくなりましたが、ホテルでゆっくりと過ごしその様子をSNSにあげるという過ごし方にもまだ需要があるようですね。また、今後も様々なホテルで新しいサービス・コンセプトを導入したプランが展開されていくことでしょう。

「夏の思い出は欲しいけれど、お金をかけて遠くまでは…」「夏は人込みを避けて涼しい場所で過ごしたい!」という方々は、ぜひ近くのホテルのホカンスプランを検討してみてはいかかでしょうか!

〈参考文献〉

Z世代を魅了する「ホカンス」とは? ニューオータニの新戦略:日経クロストレンド (nikkei.com)

ホカンスとは?コロナ禍で流行する新しい休暇の過ごし方 | 訪日ラボ (honichi.com)

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