アタックZEROはなぜ売れているのか

こんにちは、3年の橋本です。

私は洗濯をするときに花王の「アタックZERO」を使っています。この商品は「2019年ヒット商品ベスト30」に選ばれていて、発売5ヶ月で5200万本を出荷するほどすごく売れている商品です。「アタックZERO」がどのようにして売上を伸ばしているのかについて、3つの要因から説明したいと思います。

1つ目は付加価値の付け方です。一般的に売られている洗剤は「スポーツウエア向け」のようにライフスタイルに合わせて様々な商品展開を行っており、消費者は使用目的によって購入する商品を決定しています。一方で「アタックZERO」はドラム式洗濯機に使用するかどうかという2パターンで商品展開を行なっており、投下する資金を集中することで1つの製品に力を入れることができ、売上向上に繋がっています。

2つ目はシンプルなデザインを取り入れたキャップレス容器です。「アタックZERO」の前商品である「アタックNEO」は青を基調に黄色、ピンク、オレンジで構成されている上に、記載されている文字量も多く、少し落ち着かないデザインでした。しかし「アタックZERO」はカタカナ表記だった「アタック」を英語表記に変更し、白いボディの中心に持ってきました。とてもシンプルなデザインで、見た目のかっこよさを理由に購入したい人も多いかもしれません。また容器にもこだわっており、「ワンハンドプッシュ」という片手で量を測りながら洗剤を投入できる仕組みが採用されています。見た目も使い方もすごくスマートだと感じました。

3つ目は広告です。「アタックZERO」の広告を見たことがある人は多いのではないでしょうか。洗剤の汚れを落とす力をテレビCMで伝えるのは難しいと考えた花王は、松坂桃李や菅田将暉をはじめとする若手俳優イケメン5人組を採用したプロモーション戦略を行いました。これによって爽やかで清潔感のあるイメージを伝えるだけでなく、洗濯にそこまで関心のない層との距離を近づけることができました。

花王のマーケティング戦略はとてもわかりやすく、その結果としてアタックシリーズは30年以上にわたって競合の多い衣料用洗剤の分野でトップシェアを守り続け、売上を伸ばしているということがわかりました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

<参考>

洗濯用洗剤アタックZERO 花王株式会社

洗濯の常識を変える 花王「アタックZERO」のマーケ戦略

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