「奇跡の村」と呼ばれた長野県下條村

みなさん、こんにちは!3 年の田中です。

今回は現在日本がかかえている問題の一つである少子化をテーマに奇跡と呼ばれた村である長野県下條村を紹介させていただきます。

まず少子化の現状についてですが、2021 年には出生数が 81 万 1604 人とデータが存在する1899 年以降最小、合計特殊出生率(一人の女性が生涯に産む子供の数)は 1.30 と 6 年連続で減少し過去 4 番目に低くなっています。

出生率においては 1.5 未満が超少子化水準といわれていることからも日本は深刻な少子化を迎えてしまっていることがデータから読み取れます。

そんな状況下で 2001 年から 2010 年の間全国平均を大きく上回る合計特殊出生率(2.0 以上)を記録した村が今回紹介する長野県下條村です。

ではどのような施策を行ったのでしょうか。

まず挙げられるのが村営の若者定住促進住宅を建設したことです。

これは「子供がいる/結婚予定がある」などの入居条件を課すかわりに、2LDK で家賃 3万 3000 円という近隣の市の相場の半額で提供している集合住宅です。

↑メゾンコスモス(若者定住促進住宅)、生活に便利な場所に立地している

さらに高校卒業までの医療費無料化、村営保育所の保育料引き下げ、義務教育の給食費 40%補助などを実施し、同村での出産・育児を望む入居者が集まった結果、年少人口(0~14 歳)は上昇し、その比率 16.8%は県内トップとなりました。

他の市や村に先駆けて子供を育てられる環境を提供すれば若者が少なくなった村にも若者を呼び寄せられることを証明しました。

この事例は子供を育てる環境を整えれば出生率を回復できることを示したことになります。この成功例が日本の少子化を食い止めるカギとなるのではないでしょうか。

 

参考
「奇跡の村」のその後――人口増から人口減へ 再起に挑む下條村 – Yahoo!ニュース

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