こんにちは!3年の近藤です。
いきなりですが、みなさんは「愛知県岡崎市」をご存じですか?
歴史的には徳川家康が生まれ育った地として知られている岡崎市ですが、ここ数年、それとは別のある要因で若者からの知名度が一気に上がりました。
それが6人組YouTuber「東海オンエア」です。彼らは優れた企画力と動画の面白さにより若者を中心に人気を集め、チャンネル登録者数は現在(2022/7/19)650万人を越えています。そして彼らの活動拠点が愛知県岡崎市なのです。今回はそんな東海オンエアと岡崎市における自治体PRについて、2つの特徴に分けて紹介しようと思います。
(画像:https://okazaki-kanko.jp/feature/kankodendoshi/kankodendoshi)
①聖地巡礼
まず一つ目のポイントが「聖地巡礼」です。彼らは撮影のほとんどを地元岡崎市で行っているため、市内には彼らの撮影地やゆかりのある場所が点在しています。またそれらはファンから「聖地」として捉えられ、観光地化しているのです。SNS上では#東海オンエア聖地巡りや#岡崎観光といったハッシュタグと共に、聖地巡礼を行った様子が多数投稿されています。私もその聖地巡礼を行ったファンの一人です!
聖地巡礼による飲食店への効果は大きく、どこにでもあるような家系ラーメンや公園の茶屋で販売している五平餅等、動画内で出てこなければそこまで流行りそうにないお店で行列が見られます。また下の動画からも分かるように、岡崎市を知らなかった若者が東海オンエア目当てに全国各地から訪れていることからも、岡崎市の観光業における経済効果は大きいことが分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=IxVzCuo6PWY
さらにドラマやアニメの聖地巡礼と異なる魅力が、彼らに会えるかもしれないという点です。過去に撮影した場所ではなく今現在も住んでいて撮影に利用している地であるため、聖地巡礼をしていて本人に遭遇するというのも珍しいことではないようです。
このように岡崎市を活動拠点としているという特性上、彼らの撮影地を回る聖地巡礼を行うファンは多く、これらの体験は消費行動における聖なる消費といえるでしょう。
②岡崎観光伝道師
2つ目のポイントが「岡崎観光伝道師」です。彼らはその功績により2016年から岡崎観光伝道師に任命され、その後自治体とのコラボ企画を多く行っています。
その一つが「東海オンエアマンホール」です。これは、岡崎市各所にあるメンバーそれぞれのデザインがされたマンホールのことで、岡崎市の各所に足を運ぶことでさらに楽しんでもらいたいという思いで生まれました。マンホールにはARによる特典動画もあり、先ほどの聖地巡礼と共にこれらマンホールを巡る人も多いようです。
(画像:https://okazaki-kanko.jp/feature/manhole/tokai-on-air)
東海オンエアとコラボしたものは他にもあります。それがシェアサイクルです。東海オンエア仕様にラッピングされたシェアサイクルが各メンバー分の6台あり、利用者はそれを探して借りることができます。またこのシェアサイクルも先ほどの聖地巡礼に利用する人が多く、売り上げは1000万円以上もあるといいます。
(画像:https://okazaki-kanko.jp/news/5348)
他にも、昨年行われた名鉄とのコラボ「東海オンエア聖地巡りきっぷ」や、公園や公共施設での等身大パネルの設置など、様々な場所でコラボを行い、自治体PRを行っています。
このように人気YouTuberによる自治体PRの効果は大きく、特にファン層である多くの若者を岡崎市内に引き込むことに成功しています。また、家での撮影であったり上京していたりと、地元を拠点にしているYoutuberは少ないため、岡崎市特有のPR方法といえるでしょう。
皆さんもぜひ一度動画を見て、また興味を持った方は岡崎旅行も検討してみてはいかがでしょうか!
【参考文献】
超人気YouTuber(ユーチューバー)「東海オンエア」を事例に見る、地元系YouTuber×自治体PRの秘訣を徹底解説!!|SORENA|若年層マーケティング専門メディア