失敗を成功に変える天才、日清食品!

こんにちは、3年の池田です!
突然ですがみなさん、カップヌードルなどで有名な日清食品へのイメージはどんなものをお持ちですか?
多様な商品を長年売り続け、ユニークなCMでブランドイメージも高い、成功した企業というイメージはないでしょうか!少なくとも私はそう思っていました。
しかし、調べてみると日清食品は結構失敗もしていることがわかりました。私が調べていく上で面白いと思ったのは、その失敗をあえてSNSで発信することで成功に変えているというところです!

そこで今回は、日清食品のSNSを使った失敗を成功に変えた取り組みを具体的に2つの事例をあげて紹介していきたいと思います!

1つ目は、「10分どん兵衛」というものです。これは、5分で出来上がるどん兵衛を10分待って食べると美味しいと、タレントのマキタスポーツが紹介したことから広まった言葉です。マキタスポーツが、自身が出演するラジオやブログで紹介したところ、SNSで大きな反響を呼ぶこととなりました。

日清食品はこの事態に素早く反応し、公式ホームページに「おわび」文書を掲載しました。内容はこちらです↓

おわび後、日清食品はマキタスポーツとの緊急対談も行い、その様子をホームページとTwitterにも投稿しています。

この「おわび」文書を掲載したことで、
「10分も待てない」
「私は0秒どん兵衛が大好きです」
「10分どん兵衛、麺が伸び伸びかと思いきやつるつるで美味しい」
といった意見が飛び交い、SNSでの話題はさらに広がり、店頭からどん兵衛が消えるという現象が相次ぎ、売上は前年比150%となりました。

ここまでの反響があった理由としては、日清食品のコミュニケーション消費の促進が上手かったことが挙げられます。「どん兵衛の高い認知度」や「非常識な食べ方」、「誰でも試せる手軽感」、「自分なりの工夫をしたくなる」などといった要素が相乗効果を生み、コミュニケーション消費が促進しました。

日清食品は「5分で美味しく提供する」という固定観念を、SNSの意見を受け入れることで取り払い、また自身でもSNSで発信していくことで、ロングセラーのどん兵衛を再熱させました。

2つ目は、「ミルクシーフードヌードルの広告」です。2017年の冬に発売から10周年を迎えた「ミルクシーフードヌードル」を宣伝した広告で、10周年を記念して、チーズ感プラスで特濃仕立てにリニューアルされたらしいのですが、この広告ができあがるまでの過程がTwitterに投稿されていて、かなり話題になりました。

まず、最初のデザインはこちらです。

子供が走り回る公園を背景に、女性がミルクシーフードヌードルを持っているという内容になっています。この広告を見てみなさんどう感じるでしょうか。「このままでいい」と思う人もいれば、「もう少し改善が必要なのではないか」と思う人もいると思います。

日清食品の担当上司はどのように思ったかというと、

このようなダメ出しをしました。
まともな指摘もいくつかあるものの、全体的にめちゃくちゃな指摘をしている事が読み取れます。この指摘に対し、デザイナーはどうしたかというと、

上司の無理難題に対して、しっかりと修正を行いました。しかし、上司はまだ納得がいかないようで、

以前よりも多いダメ出しを出してきました。このダメ出しを受けて最終的にどんな広告になったかというと、

こちらです。
商品以外の情報が多すぎて訳がわからないと私は思ってしまいます(笑)

Twitterの投稿を見た消費者の意見には、
「こんなの絶対食べたくない・・・」
「左手に滴り落ちるチーズ、食欲なくしそう」
といったネガティブな意見がある他に、
「いいぞ、もっとやれ」
「絶対買うわ、これ」
「最終稿でこれ食べてみたいって思えるからすごい」
などのポジティブな意見も見受けられました。

結局この広告は最初のデザインが採用されたそうです。つまり、日清食品は、広告作成に膨大な時間をかけたものの失敗してしまったのです。しかし、日清食品の面白いところは、この広告作成の過程で失敗してしまったことをTwitter上に投稿して反響を呼んでいるところです。先程の消費者の反応にもあったように、ポジティブ、ネガティブどちらの意見も多く上がっていますが、どちらにせよ、消費者はこの商品に興味を惹かれてしまっています。これが日清食品の宣伝戦略であると私は考えます。

2つの事例を取り上げましたが、どちらも消費者側から商品について積極的にSNSで意見が発信されている事がわかります。企業側からテレビなどを通して商品の魅力をアピールすることももちろん大事なことですが、テレビ離れが進む今、日清食品のようにユニークな宣伝で注目を集めさせ、SNSで消費者自ら商品について拡散するように促す方が現代にあった宣伝の仕方であるのではないかと私は思います。

これから、日清食品がどんな面白い投稿をしてくれるのか楽しみに待とうと思います!

長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

【参考文献】
【経済裏読み】どん兵衛「10分待ち」の衝撃、日清おわびSNSが崩した40年の常識 – 産経ニュース (sankei.com)
日清の広告には負けられない 面白ネタのタイトルは編集者の腕の見せ所 | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議
https://twitter.com/cupnoodle_jp/status/920150441207332864?s=53&t=oNrTdBOe6WecppMdpk_i2w

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