冷蔵庫からゲーム!? ピノのパッケージに込められた想い

こんにちは!3年生の金平です。

本日は「ピノ」についてとりあげたいと思います。

ピノといえば、森永乳業さんのロングセラー商品として、一口サイズのアイスを日本に定着させてきました。1970年代当時、日本ではカップやコーン、バーのアイスしか見られなかった中で、「新しいスタイルのアイスを提供したい」という想いから、ピノを開発したそうです。

調べているうちに、ピノのパッケージには、強い想いが込められていると感じました。そこで、今回は特にパッケージを利用したマーケティングに注目したいと思います。

【ピノパッケージの歴史】

現在のイメージのもととなる赤と白のピノカラーパッケージが初登場したのは、発売から約10年後の1986年です。


(画像:ピノヒストリー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

その後、何度かパッケージのリニューアルを行い、2002年にポップで楽しいイメージのパッケージに変更されました。その約3年後の2005年には、パッケージはより一層楽しさ・ポップさを強めたものに、さらにその約5年後の2010年には、ピノが踊っているような、動きのあるデザインに変更されています。


(画像:ピノヒストリー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

また、2018年には、「ピノ アソート(ピノガチャパッケージ)」シリーズを2つ使用してつくることができる個包装の「ピノ」専用ガチャ、「ピノガチャ」が誕生しました。


(画像:ピノヒストリー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

こちらの商品は小さなお子様がいる家庭から人気を集めたそうで、現在2022年に行われているキャンペーンでも、よりデザイン性を強めたものが再度登場しています。

 

【2020年・2021年のパッケージキャンペーンからわかる、ピノの想い】

また、2020年には「かわいいパッケージ50」が登場しました。


(画像:ピノヒストリー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

このパッケージでは、「50種類の“かわいい”パッケージで世界をもっと笑顔に!」をコンセプトに、「ゆめかわいい」「ぶさかわいい」「つよかわいい」など、多様なパッケージを通じて一人ひとりが感じる”かわいい”を応援しています。

そして、2021年は、「アイスと平和」をコンセプトに、「なかよしで行こう。」キャンペーンを行い、ピノを通して、人々が隣の人となかよくなることを応援しました。


(画像:ピノヒストリー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

この期間のパッケージのふた裏には、

なかよしで行こう。

おなじことを楽しもう。違うことはもっと楽しもう。

誰かと素直に向き合うことは、いつだってすごくてれくさいけどそんなときは、いっしょにピノでも食べてみよう。

アイスは、心の壁をとかすのが得意だから。

平和はきっと、隣の人となかよしになることから始まる。

みんなの距離がはなれているいまだからこそ、同じアイスを食べている、たったそれだけの平和をもっともっと広げていくぞ。

(ピノふた裏メッセージから引用)

と記載されており、強いメッセージ性を感じます。新型コロナウイルス流行により、人と人の距離が遠くなってしまった当時であったからこそ、人の心に響くメッセージであったのではないかと思います。

ここからわかることは、ピノのパッケージは、「かわいい」「なかよし」などといった、時代の流れに沿ったコンセプトを掲げ、消費者にメッセージを届けているということです。

 

Twitter上には、これらのキャンペーン期間中にパッケージの写真を載せている方々が多くいました。

たとえば、「かわいいパッケージ50」の期間には、50種類全てのパッケージをコンプリートし、その写真をツイートしている方が、「なかよしで行こう。」の期間には、ふたの部分を利用した工作作品をツイートしている方などがおり、消費者の方々から大きな反響があったことがうかがえます。

 

世の中で大きな変化が起こる中で、その時人々が感じている不安や、流行しているものなど、時代に合わせたメッセージを素早くパッケージに取り入れる。その「時代への対応力」がピノの強みなのではないかと感じました。

【2022年の取り組みは!?】

次に、今年行われているパッケージを利用したキャンペーンを紹介します!

その名も「ピノゲー」です。

この「ピノゲー」企画は、第一弾の「フタ裏ゲーム」、第二弾の「ピノガチャ」、第三弾の「ARゲーム」の3段階に分かれており、特に第三弾のARゲームはSNSを中心に話題になりました。


(画像:ピノゲー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

ピノゲーの公式アンバサダーは、ゲーム好きの若い世代から人気を集める高橋ひかるさんと、プロゲーマーの高橋名人の「ダブル高橋名人」が務めており、Youtubeでは

・【ピノゲー】おひろめ編

・ピノゲー通信「インタビューへん」

・ピノゲー通信「プレイへん」

・ピノゲー通信「バグへん」

・【ピノゲー】ダブル高橋名人登場編

の動画を視聴することができます。

若い世代から人気を集める高橋ひかるさんと、大人の方々から人気を集める高橋名人の組み合わせは、「こどもから大人まで楽しめる」というピノのコンセプトにぴったりだと感じました。

【第三弾「ARゲーム」では何ができる?】

第三弾のARゲームでは、箱をあけ、パッケージのふた裏部分にあるQRコードをスマートフォンやタブレットで読み込むことで、本格的なゲームを楽しむことができます。

遊べるゲームは全部で6種類です。


(画像:ピノゲー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com))

非常におもしろそうなものばかりなので、それぞれのゲームの説明、ぜひ読んでみてください。

ピノ公式Twitterでは、ピノゲー発売記念キャンペーンとして、指定のツイートをリツイートすることで、「ピノゲーあそべるスターターセット(ピノ6種類分)」を抽選で100名様にプレゼントしていました。リツイートによる効果だけでなく、当選した商品の写真を感想とともにツイートしている消費者も多くおり、企画の認知度向上を促したのではないかと考えられます。

 

また、ゲームが6種類あることの強みは、1種類でもゲームを体験してみて楽しいと思ってもらえれば、全種類体験してみたいという気持ちをかき立てることができる点だと思います。

「かわいいパッケージ50」企画と同様、「全種類コンプリートしたい」と思う消費者が多くいれば、リピート顧客獲得に繋がるかもしれません。

【最後に】

最後に、「ピノゲー」のキャンペーンコンセプトを紹介します。

 誰かが笑うとついつい自分も笑ってしまう、なんてことがよくあるように。

たのしい空気だって勝手に広がる力があるのかもしれません。

人から人にうつっていく目に見えないものに苦労して、たのしくない空気が続いた2年間だったから、次は笑顔がはやる1年にしたいと考えました。

今年のピノの目標は、たのしい気分を連鎖させること。

ピノをほおばるその口を、笑顔に変えていくために、アイスを食べる数分間をあそびのような時間にしていきます。
たのしい空気を生み出すのは、やっぱり笑顔だと思うから。

甘い?アイスだから甘いくらいでいいんです。

(https://www.famitsu.com/news/202209/29277502.html より引用)

このように、このキャンペーンには、新型コロナウイルス流行の中で、「人々の不安な気持ちを軽減したい」「人々に笑顔を届けたい」という想いが込められているのがわかります。

公式Twitterでは、「#笑顔を連鎖しよう」を使用して宣伝が行われているので、ぜひのぞいてみてください。

 

長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

(参考)

ピノヒストリー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com) (2022/11/26参照)

ピノゲー | ピノ 森永乳業 (pinoice.com) (2022/11/26参照)

オリジナルARゲームが遊べる特別パッケージのアイス“ピノ”が10月3日より期間限定で発売。『ぷよぷよ』とコラボした『ぷよぴの』など全6種のゲームが遊べる | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com (famitsu.com) (2022/11/26参照)

「ピノ」がゲームに!「ピノゲー」キャンペーン開始|森永乳業株式会社のプレスリリース (prtimes.jp) (2022/11/26参照)

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