ライブチケット 合法的な2次流通

こんにちは、3年の近藤です。

皆さんは好きなアーティストや芸能人のライブに行ったことがありますか?私はライブやイベントに参加することが多く、日々当落結果に一喜一憂しています。

そしてそのチケット販売の際に話題となるのが「転売」です。当落発表日に早速当たったチケットを高額販売する、いわゆる「転売ヤー」が現れ、チケット落選者からの批判を浴びています。またその行為でさえ不正転売禁止法に違反しているのですが、実際にはチケット代だけを騙し取る詐欺行為や偽造チケットの出回り等まで相次いでいるのが悲しい現状です…。

そこで今回は、そんなチケットに関する問題の解決と共に、合法的な2次流通の実現まで行うことができる「NFTチケット」について紹介します。

NFTチケットとは、同じデータを持つ人は他に存在しないというNFTの特性を生かし、偽造チケットが出回らないようにするものです。NFTについては以前濱田さんもブログで紹介されていましたね。

チケットの作成手順は簡単です。専用アプリ等で入場券代わりのQRコードをNFTから生成。それをイベント当日に提示することで入場できるという仕組みです。NFTを持っていないとそもそもQRコードをつくれないため、偽造防止をすることができます。またQRコードは一定時間ごとに作り直されるので、スクリーンショットではチェック時にはじかれます。

そしてそんなNFTチケットの普及担い手として期待されているのが、日本初をうたって22年9月に開始したサービス「TicketMe」です。

購入からQRコード発行・管理まで一括してできるNFTチケット販売プラットフォーム。リアルなグッズなどと交換できる「NFT引換券」も2022年11月から取り扱いを開始。チケットを2次流通しやすくするサービスも導入予定だ

このサービスでは、興行主がNFTチケットで売り出しているイベントを一覧し、その場で購入できます。実際に様々なイベントの主催者がチケットを販売しており、2023年中には5000のイベントでNFTチケットを使って入場できるようになる見通しだそうです。

また、人気女性アイドルグループももいろクローバーが開催した今年のライブでは、一部の座席の提供にあたって試験的にNFTチケットを導入する例も出ています。

 

このように様々な場面で導入が見られるNFTチケットですが、このチケットの利点は偽造防止だけではありません。それが合法的なチケットの2次流通です。NFTチケットの所有者の変更を追って、所有者が売却した場合に金額の一部を受け取り収益を得る運用が可能になります。チケット不正転売禁止法の下でも興行主が同意すればチケットを販売できるため、急用等で行けなくなった際、不正なサイトを通すことなく確実にチケットを譲ることができます。

以上のことから、NFTチケットは現状の問題解決だけでなく2次流通のような付加価値を生み出すこともできます。すでに様々なライブやイベントでチケットの電子化が進んでいますが、このNFTの特性を活かしたチケットの導入は今後さらに需要が高まっていくことが期待されます。

このような仕組みが広まることで、チケットの不正転売や詐欺行為がなくなってほしいものですね!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

〈参考文献〉

人気ライブの入場、NFTチケットで激変 合法的な2次流通も:日経クロストレンド (nikkei.com)

株式会社チケミー(TicketMe, Inc.)

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