チャットGPTがブログを書いたらどうなる?

こんにちは。3年の村永です。

最近はチャットGPTが話題になっていますね。私が読んでいる新聞の今日の1面にも、チャットGPTがコンピューターウイルスを創り出す可能性の懸念点について大きく取り上げられていました。

数ヶ月前に、チャットGPTに大学のレポートを書かせた学生の話を聞いて、「AIが人間みたいに文章を書くなんて技術は進化したな」なんてのんきに思っていましたが、今では危険性を感じるほどAIが進化しています。

でもチャットGPTってどれくらい正確に自然に文章を書くのでしょうか?ということで、チャットGPTに今日のブログを書いてもらうことにしました。

 

私>今日投稿するマーケティングゼミのためのブログを書いて

AI>こんにちは!マーケティングゼミのためのブログを書くことになりましたね。以下は、マーケティングに関するトピックのアイデアです。それぞれについて、調査や情報収集を行い、記事を執筆することができます。どのトピックについて書くことにしましたか?

  1. コンテンツマーケティングの基礎
  2. SEOの重要性と最新のトレンド
  3. ソーシャルメディア広告の成功要因
  4. マーケティングオートメーションの導入方法と効果的な使い方
  5. インフルエンサーマーケティングの成功例と失敗例
  6. デジタルマーケティングでのコンシューマービヘイビアの理解
  7. パーソナライゼーションマーケティングの最新動向
  8. データドリブンマーケティングの戦略とツール
  9. ブランドコンシャスネスの重要性とブランドビルディングの方法
  10. Eコマースマーケティングの成功事例とトレンド

 

なんかすごい・・・10個も選択肢を提示してきました。

では私たちにとって身近な5.インフルエンサーマーケティングの成功例と失敗例についてのブログを書いてもらうことにしましょう。

 

私>インフルエンサーマーケティングの成功例と失敗例に関する内容のブログを投稿したい

AI>インフルエンサーマーケティングは、現代のデジタルマーケティング戦略において重要な役割を果たしています。しかし、成功するには正しいアプローチが必要であり、失敗すればブランドイメージに悪影響を与える可能性があります。以下に、成功例と失敗例をいくつか紹介します。

チャットGPTは成功例と失敗例を2つずつ提示したのでそれぞれファクトチェックを行っていきたいと思います。

AI>成功例:

  1. Daniel Wellington – スウェーデンの腕時計ブランドであるDaniel Wellingtonは、SNS上で積極的にインフルエンサーマーケティングを活用しました。特にInstagram上で有名なインフルエンサーたちに製品をプロモートしてもらい、自然な形で広告効果を得ることに成功しました。その結果、ブランドは急成長し、数百万ドルの売上を達成しました。

チャットGPTの言うとおりDaniel Wellingtonのインフルエンサーマーケティングは多くの注目得ることに繋がり、公式Instagramは470万人のフォロワーを誇っています(2023年4月23日現在)。当社のインフルエンサーマーケティングはブランドの急成長を支えた一方で、名誉毀損の問題も指摘されています。多くのインフルエンサーに時計をプレゼントしたことで「無料でもらえる時計」というイメージがついてしまい、安っぽいイメージがついてしまったようです。短期的な売上増加と長期的なブランドイメージをの維持の両立が大変ですね。この事例を完全な成功例として挙げることは難しいように感じます。

AI>2. Glossier – 美容ブランドであるGlossierは、顧客とのコミュニケーションを大切にしています。そのため、インフルエンサーマーケティングを通じて、自社製品を愛用する顧客が自然な形で広告を展開するようにしました。その結果、GlossierはSNS上でのフォロワー数を急速に増やし、ブランド認知度を高めることに成功しました。

こちらもチャットGPTの言うとおり、Glossierは顧客との関係性を重視しています。SNSでの関係性を特に重視しており、100人のトップユーザーを招待してコミュニケーションツール「Slack」上で毎週1100件以上のやりとりを交わしているそうです。ここまで顧客が密に企業に関わっている点には驚きました。顧客との対話を通じて商品を作る姿勢がうかがえます。そのトップユーザーにお願いしてinstagramに製品の投稿をしてもらうことでインフルエンサーマーケティングに成功しました。ファン心理を巧みに使った方法だと思います。当社に関する記事が2018年頃に公開されていることを考えると、インフルエンサーマーケティングの先駆けと言っても良いかもしれません。

 

AI>失敗例:

  1. Pepsi – 2017年にPepsiがリリースした広告は、インフルエンサーマーケティングの失敗例としてよく引き合いに出されます。広告は、ケンダル・ジェンナーを起用し、平和的なデモ隊に対してペプシの缶詰めを渡すという内容でした。しかし、この広告は社会的な問題を軽視していると批判され、ブランドに深刻なダメージを与えました。

書かれていたことは事実です。しかしケンダル・ジェンナーは有名なモデル・女優であり、PepsiがCMを出している点から、この事例は通常の広告だと考えられます。インフルエンサーマーケティングの失敗例ではなく、企業が様々な顧客の立場に配慮できなかった事から起きた失敗と言うことができるでしょう。

 

  1. Fyre Festival – Fyre Festivalは、2017年にインフルエンサーマーケティングを活用して、カリブ海に浮かぶ島での豪華な音楽フェスティバルを開催すると宣伝しました。しかし、実際には予定された施設がなく、顧客は騙されたという事態に陥りました。この失敗は、インフルエンサーマーケティングの信頼性に対する疑念を高める結果となりました。

こちらも事実です。主催者側は詐欺とも言える架空のフェスを作り上げ、多くの有名人に金銭を払って自信のSNSで宣伝するように依頼しました。これはステルスマーケティングと言うことができるでしょう。宣伝した芸能人の1人としてケンダル・ジェンナーが挙げられます。ペプシと同じなのは偶然でしょう。彼女は架空の事実を宣伝したことで裁判所から宣誓供述の要請を受けているそうです。確かに架空のフェスを宣伝することで騙す行為に加担する結果になったとは言え、この事例ではインフルエンサー側は被害者なのではないでしょうか。一般的なインフルエンサーマーケティングの信頼性に対する疑念を高める失敗とは少し異なる事例にも感じます。

AI>以上が、インフルエンサーマーケティングの成功例と失敗例の一例です。インフルエン

 

最後の語尾がおかしくなっていますが、その点を除くと自然な日本語で論理的に述べています。チャットGPTのクオリティの高さに驚きました。

そうは言っても、AIはネット上にある情報をひっぱてきているだけなので実際のニュアンスと異なる事柄も多いようです。

例えば「インフルエンサーマーケティング」という言葉の定義について。筆者は「企業が、SNS顧客に影響力のあるインフルエンサーと関係を作り、そのインフルエンサーに商品を自身のSNSで紹介してもらうこと」と解釈していますが、チャットGPTは「芸能人など顧客に大きな影響力を持つ人」と解釈したようです。

英語のinfluencerは単に「影響力のある人」という意味で芸能人も含みます。Forbes Japanなどの英語を翻訳した日本語の記事をチャットGPTが参照したために、言葉のニュアンスの誤解が生まれたように感じます。

AIは情報収集という点では有能ですが、この様にちょっとしたニュアンスの違いを解釈することはまだまだ難しいようです。AIに頼りすぎたらいけませんね。

これからどれほど技術が向上していくのでしょうか?チャットGPTを含めたAIのこれからの発展と動向を注視して行きたいと思います。

 

 

【参考文献】

Daniel Wellington公式ホームページ https://jp.danielwellington.com

Daniel Wellington公式Instagram https://www.instagram.com/danielwellington/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D

日経トレンド 江原 理恵「20秒に1回売れたコスメGlossier 創業者は終日インスタで顧客観察」(2018年05月10日) https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/00026/

Forbes Japan Deep Patel「インフルエンサー広告の落とし穴 ペプシCMが炎上した理由」(2017年4月19日) https://forbesjapan.com/articles/detail/15951

VOGUE Japan D-ANE「大惨事を招いた最高級の音楽フェス「FYRE」と27歳の主催者ビリー。」(2019年2月28日) https://www.vogue.co.jp/celebrity/deep-talk/2019-02-28

(全て最終閲覧日2023年4月24)

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