ラーメン一蘭

こんにちは。3年の西念です。
先日私が見ていたテレビ番組の中で、「外国人に人気のラーメンランキング」という企画がありました。その中で1位に輝いた、一蘭というお店について興味を持ったので、マーケティングの観点からアプローチしていきたいと思います。

一蘭の大きな特徴は2つあります。
1つは、専門性です。一蘭のメニューは豚骨らーめんのみで、チャーハン、餃子やほかの味のラーメンがありません。メニューを一つに絞り込むことで味を追求していくことが出来ます。また、自分の好みに味を変えていくことが出来ます。

2つ目は店内のレイアウトです。個室のようにひとつひとつの席が仕切られていて、人目を気にすることなくラーメンを食べることが出来ます。この特有の席は「味集中カウンター」と名付けられています。箸を使うのが苦手で、それを見られたくない外国の方や、気軽に一人でラーメンを食べたい人にとってこのカウンターはありがたいものですね。

これらの特徴は一蘭をブランドとして印象づける効果があるのではないかと考えられます。一蘭をみて、個室カウンターや豚骨ラーメンを想起させるような特徴をつくることで、消費者がより一蘭を選びやすくなるという効果を狙っているものです。また、特許を取得しているので模倣されにくいという点も強みです。

また、このような特徴から、来店した消費者は口コミでその価値を広めたり、私が見たテレビ番組のようにメディアで取り上げられ、知名度が高くなるというような効果も期待できるのではないかと考えました。

2020年の東京オリンピックを控えて、外国の方に向けたマーケティング施策を考えていくことも大切だと感じました。
興味がある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

参考:
https://www.sbbit.jp/article/cont1/29105
https://ichiran.com/ramen/

西垣通(2018)『AI原論』講談社選書メチエ。

水越です。こんにちは。

せっかくなのでこちらに。前回の『ビッグデータと人工知能 – 可能性と罠を見極める』(中公新書、2016年)は、正直なところ古い感じの印象が強かったのですが、今回の方はかなり先鋭的で、個人的な興味とも合わせ刺激的でした。おすすめです。以下、自分なりに分からなかったところも含めまして。

思弁的実在論に向けて
西垣(2018)は、シンギュラリティを始めとするAIへの不安や期待を素朴実在論にもとづくものとして捉え、相関主義による研究蓄積から批判するとともに、さらにAIの可能性にも言及しうる新しい視点として、メイヤスーによる思弁的実在論(『有限性の後で』)を検討する。この際の重要な点として、思弁的実在論では、素朴的実在論はもとより相関主義において重要な前提と考えられてきた理由律が取り除かれるとされる。この点は、AIの可能性を結果と理由の探求において考察しようとしてきた我々にとっても重要な知見を提示するものと思われる(「AIを活用したユーザーニーズの探索プロセスにおける「結果」と「理由」に係る一考察」(依田・水越・本條, 2016)。

まず西垣が出発点とするのは、カントのコペルニクス的転回以降、今日の多くの哲学は人間から離れて真理や法則、物自体を捉えることはできないと考えているということである。言い換えれば、人間という観察者の問題と、物自体がどういうものであり、どのように探求可能であるのかは不可分に結びついており、物自体を直接探求することはできない。相関主義とは、まさに物自体が人間という観察者との相関関係によってのみ定まるということを意味する。逆に、真理や法則、あるいは物自体を探求できるという考え方は、古典的で日常的な考え方として素朴実在論と呼ばれる。素朴実在論を哲学領域において支持する研究は多くない。私がどのようにして真理や法則に到達できるのかという問題は、それこそ素朴に考えて通常の論理では答えることができないとともに、むしろ到達できないことからはじめる(あるいは、できているのかどうかを直接的に問題としない)議論のほうが、実り多い研究知見として発展してきた。

今日の基本的な考え方のもとになる相関主義は、その一方で、自らの価値を強く主張することができないという問題がある。相関主義では、観察者と結びついて真理や法則の多様性を認めることになるとともに、仮に大きな問題があるようにみえる真理や法則に対しても、それを批判しまた否定する強い根拠を持ちにくいのである。例えば、40億年前に地球が生まれたという主張と、昨日私が地球を作り出したという主張が等価になってしまいかねないというわけである。

こうした問題は相関主義の絶対化であり、一種の反転を伴っている。ちなみに、これは定番の問題であるとともに、過去の議論において洗練されてきたように思われる。最もよく知られているのは、否定神学から展開される一連の議論であろう(『存在論的、郵便的』)。神の否定が、我々には肯定し得ない存在としての究極的な神の存在を肯定することにつながるという論理は、当の否定された神に唯一性ではなく複数性を仮定することもできる。あるいは、肯定に至る過程もまた複数化できるとともに、例えばその過程を時間や速度を設定すれば、また別の結果を見出すことができるようもなる。

思弁的実在論の特徴
こうした議論に対して、しかし、思弁的実在論ではむしろ逆に物自体への直接的な探求が可能であると主張することにより、相関主義の絶対化に対応しようとする。ただし、もちろんそれは素朴的実在論へ戻るというわけではない。理由律を棄却することによってその実現を目指す。

西垣によれば、この論理は2段階である。まず第一に、主観主義的形而上学が取り上げられ、相関主義の問題に対して、彼らは「主観に基づく相関主義自体が絶対であり、理由律を踏まえた必然的なものであるはずだと主張する(西垣, 2018, 80頁)」とされる。この際、絶対化が認められる主観とは、具体的には「ニーチェの『力への意志』、ヘーゲルの『精神』、ドゥルーズの『生』といった審級(西垣, 2018, 80-81頁)」が該当する。ただここで言う「主観に基づく相対主義自体が絶対だ」という主張がどういう意味なのかは、今ひとつはっきりとしない。いささか補足していうと、むしろ焦点は、後者の「理由律を踏まえた必然的なもの」という点にあると見たほうがいいかもしれない。例えば、ここでは例示されていないが、当の主観性ではなく、むしろ理由律を作り上げていると思われる言葉や形式、あるいは端的に論理への期待が示されているのかもしれない。それは例えば、この前で強い相関主義として言及されているヴィトゲンシュタインによる一節、「論理は超越論的である」を想起させる(『論理哲学論考』)。

こうしてひとまず主観主義的形而上学に焦点を当てることで、相関主義の問題を乗り越えるに際して理由律(あるいは論理)が重要になってきた可能性が見いだされる。そして、思弁的実在論では、この理由律を棄却することによって、物自体へのアクセスを担保できるようになるのではないかと考えるわけである。

ただこの点の説明も単独ではわかりにくい。「われわれ人間の『外部』にもはや究極的存在を仮定することはできない。ゆえに、理由律にもとづいて即時的存在の必然的なありさまについて語るのはおかしいということになる(西垣, 2018, 82頁)」として、主観主義的形而上学による強い相関主義への論駁が否定されるというわけだが、理由律自体が究極的存在というわけではないようにもみえる。論理は超越論的であるという主張を改めて想起してもいいのならば、論理は思考そのものであり、素朴な意味での外部ではない。あるいはここでいう究極的存在は、即時的存在としての物自体を指すのかもしれないが、であれば改めて理由律の身分が問われるとともに、それを棄却する理由がはっきりとしないままになる。

理由律を維持できない、あるいは維持しない理由が何かはっきりとあるかどうかはわからないが、少なくとも理由律を棄却してしまえば、結果として得られるのは「世界(宇宙)には絶対的な事実があり、しかもその事実の出現は『偶然だ』(西垣, 2018, 83頁)」という考え方である。主観主義的形而上学の主観が絶対であるという主張に対して、思弁的実在論では、偶然性が絶対であるとされることになる。当然、この世界が偶然としてあるのならば、それは観察者とも切り離される。一度切り離されれば、後はそれを数学的に記述することが正当性を持つという。

数学的に記述するという点についても別途確認する必要があるが(後段では「論理的・数学的に語ることはできる(西垣, 2018, 86頁)」とされる。これは理由律はや論理とどのように異なるのか)、それ以上にまずは偶然としてこの世界があるということの意味を確認しておく必要がある。この世界が偶然であるという指摘は、自然法則にも適用される。自然法則がそのようにして存在し、未来永劫機能する必然性はない。それが今あるように機能しているのは偶然だということである。

※(2018.6.7追記) 数学的に記述するということについて、千葉雅也は同様の指摘があったとして、以下のようにツイートしている。「そこは当事者の人たちの間でもブラックボックスみたい。メイヤスーによれば、実在それ自体は数学で書けるというわけだが、なぜ数学なのかは経験的な前提っぽいのよね。現に人間と関係なく数学で操作できてる事柄があるという。その関係ないというのは質的思考の外ということ。それは……身体の次元、行為、何かができる、ということか。」この認識は『数学する身体』を想起させる。数学(という形式)は、私達を、まだ知らないところへ連れて行ってくれる。

相関主義にせよ、主観主義的形而上学にせよ、これまでの議論で理由律が維持されてきたのは、一つには、論理性そのものが議論なりもっと素朴な意味での会話をこれまで可能にしてきたということであると思われる。と同時に、多くの相関主義や主観主義的形而上学において、物自体への探求を(アクロバティックな形で)可能にする方法として理由律は実際に有用だったからであろう。だが同時に、理由律を棄却してしまっても、あるいは理由律を棄却してしまえば、物自体が今ここにあるという事実性から議論を作り上げていくことができるのかもしれない。

AIとの接続と時間との関係
この理解は、AIには確かに都合の良い視点であるように思われる。まずは西垣が指摘するように、AIが人間知を超えた絶対知を目指すというのであれば、少なくともそれは相関主義を前提にしてはあり得ない。とはいえ、一方の素朴実在論のままでも上手く行かないこと(証明のしようがないというべきかもしれない)は自明なのであるから、そこでは思弁的実在論が有用性を持つことになるだろう。

それからもう一つ、我々の興味として、AIには理由律が不要であるという点もまた、AIには都合が良いように思われる。この点は、西垣ではむしろ限界のように捉えられているが(自然法則の永劫性すら無用になってしまうため)、しばしば指摘されるように、AIがなぜそのように判断したのかは、我々には理解できないことが多い。理由を与え、またそこに原因を見出すのは結局人間の仕事であるともされる。思弁的実在論が主張する物自体へのアクセス可能性と、その代償としての理由棄却は、いずれもAIに上手く対応するわけである。

ただし、AIが実際に理由律を前提とせずに何かしらの結果を出すという時、その材料となるのはビッグデータである。西垣では、この点についても、「過去のデータの分析によって作動する(西垣, 2018, 182頁)」として最終的に否定的に捉えている。これは今を生きる人間の可能性を担保することになるが、時間軸にどの程度厚みを持たせるのかは議論の余地があるようにもみえる。類似した議論として、過去の分析から未来は見えない、あるいは未来は過去の延長線上にはないという指摘はありうるが、もはや理由律が棄却されたのならば、AIがそのように捉えた現実はそれとして認められることになるのではないだろうか。

西垣では時間についての考察も行われている。「ここでいう『時間』は、科学的な理論モデルにおける時間パラメータとは異なる。・・・刻々とリアルタイムで流れていく、繰り返されない時間(西垣, 2018, 93頁)」であるともされる。他の用語を使えば、持続であったり、微分的である現在の重要性が強調されているものと思われるが、この時間を、AIが持ちえないのかどうか(あるいは逆に、人間が実際のところ持っているのかどうか)はよくわからない。

時間を検討するのならば、別途、『時間と自己』を参照してもいいのかもしれない。よく知られているように、『自己と時間』では時間に関する問題は精神病に対応づけられる。今を生きるという日常的な生活が上手く行かない場合、過去に固執しそこに留まろうとする鬱病と、逆に未来に生き急ぎ空回りする分裂病となる。そして、今にだけ生き続けようとする人もまた、躁病として捉えられる。したがって、日常的な生活とは、これらのどれかに生きているのではなく、3つ(あるいは2つ)の調整に他ならない。

もしAIが過去に止まるというのならば、それはようするに鬱病ということになる。「あえて言えば機械は過去に縛られているのだ(西垣, 2018, 184頁)」という指摘は、まさに鬱病を想起させる。だが同時に、その前段でクラウドAIネットに一定の評価がなされるとおり、当の過去(データ)は、刻々とリアルタイムで増えているのであり、ネットと結びついたAIは決して今現在与えられた過去に固執するわけでもない。それは人間的だといえるのかもしれない。

ということで、詳細については原著に当たりながら再検討することにしたい。少なくともいくつかの論点を用意できるだろう。

時代は『モノ消費からコト消費へ』

こんにちは!3年の平松です。

「モノ消費からコト消費へ」
近年、そんな言葉をニュースや新聞でも多く見かけるようになりました。
JR東日本企画の調査からもこのような変化が顕著に見られます。(参照→http://www.jeki.co.jp/info/files/upload/20160125/160125WoTHP.pdf)

モノ消費とコト消費…そもそもこれらはそれぞれどんなものを指すかと言うと、
まず商品の所有に価値を見出す消費傾向を「モノ消費」といいます。
それに対して、商品やサービスを購入したことで得られる体験に価値を見出す消費傾向を「コト消費」といいます。

最近は、あらゆる分野において、実際に「モノ消費からコト消費へ」の移行が起きているのが見て取れます。

例えばディズニーのパレードでいうと、昔は見るモノとして人気を集めていましたが、現在では夏限定で行われている「パイレーツ・サマーバトル“ゲット・ウェット!”」のように、ゲストも一緒に参加して楽しむパレードが注目されています。

また、年々増加傾向にあるランニング人口に対し、2012年にアメリカではじまり、2014年日本初上陸し、東京ドイツ村で開催された『The Color Run™』は皆さんご存知ですか?
これは、「the Happiest 5k on the Planet(地球上でもっともハッピーな5km)」をコンセプトに、健康的でユニークかつエキサイティングな時間を過ごす、笑顔あふれるファン・ランニングイベントとしてはじまりました。現在では、エレクトリック・ランやバブルラン、ウォーターランなど更なる発展を遂げて、今でもなお人気を集めています。

ちなみに、私が最近最も気になっているのは、お台場パレットタウンに6月21日(木)オープンする本格的デジタルアートミュージアム「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless」です。
“Borderless”をコンセプトとしたチームラボ×森ビルによる“巨大デジタルアートミュージアム”であり、それぞれテーマの異なる5つの空間が設けられており、世界初公開作品を含む約40作品が展示されています。特に今回は、子供だけでなく大人もターゲットとしたチームラボアスレチックも用意されています。家族・友達とお台場に出掛ける際は、ぜひ皆さんも足を運んでみてください!

このように消費文化の変化に注目し、多くの分野で新たな試みが行われています。今後、新たに“コト消費”を新規事業としてはじめる企業も出てくると思うので、引き続き注目していきたいと思います。

<参考>
コト消費→https://www.google.co.jp/amp/ferret-plus.com/amp/6452
https://ferret-plus.com/9231
ディズニーシー→http://www.tokyodisneyresort.jp/blog/pr170413_2/

カラーラン→https://dosports.yahoo.co.jp/column/detail/201404040001-spnavido

チームラボ→https://www.fashion-press.net/news/36869

値切れる商店街

こんばんは。3年の丹羽です。 買い物といえば、定価で買うことが一般的です。いくら商店街とは言っても、値切るなんてハードルが高い…と感じる方も多いでしょう。しかし、直接お店の方とやり取りをしなければ商品を買うことが出来ない商店街があります。それが大阪の新世界にある、Wマーケットです。

 Wマーケットは、「シャッター街で遊ぼう」をコンセプトとして、新世界のシャッター街化してしまったとある商店街を活気づけるために週末にのみ開かれているマーケットです。商店にある品物にはいずれも値札がなく、「これなんぼ?」と値段を聞くところから取り引きをしなければなりません。一見するとむしろ面倒に思えますが、マーケティング的にみると面白い点がありました。

まず、この面倒なやり取りの意義です。値切りの交渉以前に値札を付けないということにはどのような意義があるのでしょうか。

値札を付けないと、欲しいと思った商品を買うには嫌でも1度店員さんと話をしなくてはいけません。お店の方からすれば、提示した値段をつけた理由を必ず説明しなくてはなりません。このやり取りの中で、購買者はその製品やお店の方の価値観や背景を知ることになります。これにより購買者は、例えばコーヒー1杯にしてもそこらの自販機で買うのとは異なる「愛着」を持つようになります。本来なら低関与(関心)になりがちなジャンルの製品に対する関与が強まったり、「この店員さんの淹れる」コーヒーというようにほかの単なる消耗品とは異なる価値を持つ商品として差別化が図れます。

また、苦労して手に入れた製品ということで、取引の事後にも愛着が生まれ、満足感が上昇します。

更に、1度話を聞いてしまったり、あるいは値段交渉をしたりする中で申し訳ないという気持ちが湧き、購買に繋がりやすいという心理的アプローチの側面があると考えます。最初はふっかけた値段を付けておき、値切らせて恩義を感じさせ、購買につなげるという、「ドア インザ フェーステクニック」や、愛着を持った店員さんの品物はいいものである、と思ってしまう「ハロー効果」 、話を聞いてしまうとそれに矛盾しないように買いたくなってしまう、一貫性に基づいた「フットインザドア」というテクニックも使われているのかも知れません。

更に面白いのは、現金も使えるこのマーケットに用意されている、現金同様使える金券です。これを買うと、「端数カッター」というチケットが手に入ります。これは文字通り端数を切り落としてくれるチケットで、何回も使えます。どこまでを端数とするかさえ店員さんとのやりとりの中で決めます。こうしたチケットで店員さんと話し合う時間を作り出す狙いもあるのでしょう。更にリアルクラウドファンディングカードというものも用意されており、これを1番多く集めた露店は、開店資金としての500万円を手に入れられます。これにより、お店からはよりサービスをしようという心理が、客には自分がそのお店を支えているという自覚が生まれ、1層愛着を持つようになります。

これらの要因からか、今Wマーケットは大人気になっています。私も今度大阪に行く時に行ってみようかと思っています。

出典

Wマーケット公式ホームページ(http://w-market.jp/)

ファッション通販サイトの比較

こんにちは。福田です。

先日、韓国のファッション通販サイトを利用しました。そこで今回は日本の通販サイトと比較し、消費文化やマーケティングの違いを考えていきたいと思います。

私が利用したのは、gogosingという韓国ファッションブランドのサイトです。使ってみて感じた一番の違いは、写真に対するこだわりの強さです。もちろん通販での買い物は実際には手に取ることができないので写真を重視することは当然ですが、韓国のサイトではより重要視されているようでした。掲載されている写真の数は一点につき20枚以上のものが多く、中にはGIF画像のものもありました。さらに、スマホを使って自撮りした写真が多い印象を受けました。ただ商品を紹介するだけでなく、コーディネートの紹介や着た感じをイメージしやすくする意図が感じられます。

日本の通販サイトは、素材のアップ写真やカラーバリエーションの一覧などがメインで商品紹介に力を入れていることが伝わりました。

また、SNSの活用も一味違いました。日本も韓国もInstagramなどのSNSを使ってプロモーションをおこなっているファッションブランドは多くあります。SNSで自社の洋服を紹介し消費者に興味を持ってもらうことや、写真で着こなしを紹介してより多くの商品を買ってもらう戦略があるからです。しかし、gogosingのInstagramと商品ページの最後には、モデルの情報が掲載されています。売り出したいモデル側は宣伝の場として活用し、ブランド側はモデルを使った撮影を安価にできるため、双方のメリットが合致しているそうです。加えて、韓国ではインフルエンサーとして活躍する人が多く、人気のあるブロガーをはじめ影響力のある人に商品紹介をしてもらうことが重要であるようです。日本にも芸能人ではなく人気のあるインスタグラマーやYouTuberなど影響力のある人が増えつつありますが、一方でモデル紹介などの取り組みは日本のサイトではそれほど多くないように思います。インターネット大国である韓国だからこその消費文化も多くありそうだと感じました。国や文化の違いによって戦略やマーケティングが違うことは当たり前ですが、その違いを比較して、日本の消費文化の特徴を調べてみたくなりました。

参考文献

eコマースサイトのタイムセール

こんにちは。大橋です。今回テーマとして取り上げたいのがECサイトのセールの戦略についてです。

アマゾンや楽天といったeコマースはかなり身近なサービスとなり一度は活用したことがあるのではないでしょうか。eコマースの最大の特徴は実店舗に行かなくてもネットで商品を購入できることです。また家に商品を届けてくれるのも大変便利です。そんな買い物を簡単で素早くできるeコマースでは今、各サイト独自のタイムセールが開催されています。


Amazonでは書籍のセールを時々行っていますが、実は常にタイムセールを行っているのです。タイムセールというと期間限定や時間制限などを想像し常に行うものではないイメージがあると思いますが、Amazonではトップページからタイムセールの特設ページを開くことができ、いつでもセール商品をチェックすることができます。また特設ページではセール中の商品だけでなくこれからセールになる商品の予告やもうすぐ終了する商品のお知らせが確認できる。Amazonの特徴としてはユーザーにわかりやすく、常にタイムセールを知らせる仕組みが整っていることがあげられます。

また楽天ではカウントダウンで消費者の購買欲を引き立てるタイムセールを期間限定で開催しています。楽天のタイムセールは直前にならないとセールが告知されないのでユーザーはこまめにサイトをチェックする必要があります。リアルタイムで時間が減っていく仕組みが斬新でおもしろいです。

このように各社が行っているECのセールは顧客の興味や関心を高め、「ここのECサイトで買い物すればお得」とか「今日は何か安いかな」という期待感をもたせ、リピーターを増やすための戦略と考えられます。

またタイムセールを行うことで話題性やお得感から新規顧客を獲得する良いきっかけとなりタイムセールが頻繁に行われると知ればリピーターになって次の購買につながることを狙っていると考えられます。

またEC市場は拡大していっているのでタイムセールも差別化をはかり独自のセールを行わなければならないようです。

実際に私はAmazonのタイムセールを一度利用しましたが「◯◯%OFF」と書かれてかなり安く売られていることがぱっと見でわかるのでついつい買い過ぎてしまった経験があります。「このタイムセールを逃したら二度とこの値段では買えないかも・・・」と思ってつい買ってしまうのです。つまり「今買わなきゃ損!」とユーザーに思わせることがタイムセールの最大の戦略だと思います。しかも「次のタイムセールはいつなのか」とか「今やってるタイムセールでは何が安いのか」とかと考えさせることでECサイトを訪れる回数が増えタイムセールではない商品もチェックしてもらえる機会が増えていくと思います。

ECのセールは顧客の購買意欲を高めるとともにリピーターを獲得してサイト運営の維持・向上につなげているのです。

参考URL:https://www.amazon.co.jp/
https://www.rakuten.co.jp/

ハッピーアワーは何時まで続くのか

 

どうもこんにちは3年の藤岡です。最近天気も不安定なので体調が優れない方もいるのではないでしょうか。そんなときはお酒を飲んで体調取り戻しましょう!ビールサーバー

今回私はよく居酒屋などで見かける「ハッピーアワー」に注目してみることにしました。ハッピーアワーとは客が少なくなる時間帯にお酒を安く提供したりするなどのサービスの総称です。1番多いのは16時~19時にビール300円などといったものです。

飲食店には大きく分けてモーニング、ランチ、ディナー、深夜の4つがありますが生活上それぞれの時間の間は人の入りがあまりよくない時間帯であり、アイドルタイムと呼ばれています。その間を休憩として店を閉めるところもあるようですが、あける場合人件費や照明費などコストがかかってしまうのです。

そこでハッピーアワーを導入することで回転率を上げようとするのです。

安い価格になることで仕事終わりに寄ってもらい、うまくいけばハッピーアワー時間後に注文をしてもらうことで利益をより伸ばすことができるといったものです。サービスはさまざまでお酒が割引になったり、2杯目無料であったり、無料でおつまみが出てきたりといったものです。

最近では22時~24時もハッピーアワーにする店もあり、時間の幅が増えてきています。しかし時間を増やすと19時~22時の普通の値段時のコスパの悪さ、お得感の欠如などもでてきてしまうものです。

ハッピーアワーは時間のつなぎ目に導入するのですがそれぞれの時間の延長として行うと間延びした雰囲気になりかねないのでこちらも注意が必要になりますね!

多様化する現代の生活の合間にハッピーアワーを導入することで売り上げを上げることができるかもしれませんが他店との差異化、および前後の通常時間帯とのコンセプトの差異化を図らないと重要なリピーターを確保することが難しくなってしまうので注意が必要であるとも思われます。

私も今度最高のハッピーアワーを探しに行ってみたいとおもいます!!

 

ハッピーアワーを導入してアイドルタイムに顧客を取り込む方法とは

 

 

 

しらたきパスタ!?

こんにちは、小林です。

突然ですが、私は日本食を食べるのが大好きです。皆さんはレストランに行って、和食、洋食、中華が並んでいたとしたらどれを選びますか?笑

私はふと”日本の食文化は海外でどのように受け取られているのだろう”と思いインターネットで調べてみたところ、こんなものを見つけました。

ローマ字で「SHIRATAKI NOODLES」と書いてあります。私たちが煮物やすき焼きの中に入れたりする具材として食べているしらたきが、海外ではパスタの代わりとなる主食として親しまれ、ダイエット食品の一つとして流行しているのです。しらたきはパスタよりもカロリーが低く食物繊維も多く含まれているため、海外の人にとっては絶好のダイエット食品なんだそう。

海外、特に先進国において、食事の中であまり野菜が含まれていなかったり、1回の食事が主食一品だけだったり(パスタのみ、ステーキのみなど)、食事と一緒にジュースを飲んだりするということは、その国の食文化として根付いている国が多くあります。

以前どこかで、”様々な人種が集まる多文化な国では色々な国の美味しい食べ物が楽しめる。しかし、それと同時にあらゆる国の不健康な食事も集まるということである。”
という趣旨の文章を読んだことがあります。確かに、海外にはたくさんの人種が集まる国が多く存在し、その国ではもちろん多国籍の料理が楽しめます。しかし、それぞれの国の美味しいと言われる料理だけを食べていたらそれはもちろん栄養のバランスは偏りますし、あまり健康であるとは言えません。
(どこかのCMで美味しいものは脂肪と糖でできていると謳ったものがありましたね笑)

その一方で、日本では一回の食事で白米、主菜、副菜などバランスよく食べるという食文化が何の違和感もなく染み付いています。また、食事の時に飲む物も毎回がジュースなど甘いものではなく緑茶や麦茶などカロリーのないお茶類などを飲んでいる人が多いと思います。これらは日本の和という伝統から生まれた慣習的なものであるとも言えます。
これにより日本の食文化は、様々な食文化が入り混じる海外の人からすると、すごくヘルシーで健康的な日本独特の伝統的なものとして捉えられるのです。

日本で生まれ育ち、日本食に慣れ親しんでしまっていると全く気がつきませんが、しらたきパスタの例で見られるように日本の食文化が海を渡ると全く違う印象を与えるのだなと思い、私は改めて日本食の良さを感じました。

参考文献
今や世界で人気のしらたき 海外の反応「http://blog.livedoor.jp/zzcj/archives/51914180.html」

松屋フーズの沖縄進出

こんにちは、保科です。

突然ですが、みなさんは牛丼のチェーン店といえばどこが思いつくでしょうか。最近ニュースで牛丼チェーン「松屋」を展開する松屋フーズが、2018年5月に沖縄県内に初進出するという話を聞きました。驚くべきことは、「松屋」が沖縄県にないこともそうですが、とんかつ店の「松のや」が松屋フーズ沖縄第1号店になることでした。ではなぜとんかつ店を牛丼店より先に進出させることになったのでしょうか。

とんかつ店を出店する理由としては、競合他社である吉野家やすき家が沖縄県ですき家より先に進出していることが考えられます。吉野家は19店舗、すき家は23店舗沖縄県にはある(2018年4月現在)ため、牛丼市場で松屋はその2企業の後塵を拝すかたちになっています。沖縄県内の牛丼市場は競争が激しいと考え、とんかつ店ほうが有利ではないかという決定になったのではないでしょうか。また沖縄では古くから豚を食べる習慣があるため、なじみやすいと考えた可能性もあります。

今後、「松のや」が沖縄で成功を収める際のポイントとして考えられるのは、ライバルとの差別化にあると思います。「松のや」は500円程度でかつの定食が食べられるため、家族連れや揚げ物が面倒な女性をターゲットとして、松屋で培ったノウハウを基に安さや速さで差別化を図ろうとしています。沖縄にもA&Wや既存のチェーン店があり、簡単にお客さんが獲得できるとは考えにくいです。店舗のローカライズも必要ではないでしょうか。
リーズナブルなとんかつが受け入れられ、新たな市場を開拓できるのか、そして「松屋」も進出させることが出来るのか注目したいです。

 

https://pkg.navitime.co.jp/matsuyafoods/

Coke ON ー自動販売機とつながるアプリー

こんばんは!三年の岡田です。

コカ・コーラ社が実施している、Coke ONというサービスがあります。まず、Coke ONのアプリを携帯にインストールします。そのアプリに対応したコカ・コーラ自動販売機と接続した状態でコカ・コーラ社の製品を購入すると、製品の種類やサイズに関わらず1本につき1スタンプが獲得できます。15スタンプたまると、好きな商品1本と交換できるチケットが獲得できます。そのチケットを自動販売機にかざすと1本飲み物が出てきます。

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普段、多くの人が一日に1本買うほど身近な自動販売機とスマートフォンのアプリを連携させることで、より身近に、よりお得に、飲み物を買うことができます。一般的な価格よりも低い価格で販売している競合他社も多い自動販売機業界において、このようにゲーム感覚で集められるスタンプを使ったクーポンは楽しく集められると考えられます。

計算してみると、16本すべて160円のドリンクを買ったとすると、10円お得になることが分かりました。(160×15=2,400 2,400÷16=150)

今、友達を紹介すると、友達はアプリインストールでスタンプ14個、紹介した側はスタンプ5個もらえるキャンペーンを行っています。友達からチケットをもらうこともできます。また、人気のユーチューバーとのタイアップ動画により、まだ、あまり浸透していないアプリを宣伝しています。私もはじめしゃちょーの動画を見てアプリをインストールしました。アプリを実際にインストールしてみると、Coke ONアプリに対応している自動販売機の場所を検索出来たり、新商品の告知が載っていました。

マーケティングで考えると、オペラント条件付けの正の強化があてはまると考えられます。自動販売機で1本ドリンクを買うとスマートフォンの画面上にスタンプ一個押されるという視覚的な効果により、スタンプを貯めるために、コカ・コーラの製品を買う人が増えると思いました。

是非、皆さんもCoke ONのアプリをインストールしてみてください‼

参考文献

日本コカ・コーラ公式サイト→https://www.cocacola.co.jp/press-center/press-release/news-20160411

はじめしゃちょーのタイアップ動画→https://youtu.be/SEVsVOds8Jc