皆さんこんにちは!3年の小堀です。
近頃は急に暑くなり始め、早くも夏バテしそうな勢いですが、頑張っていきたいと思います。
さて、本日はふらっと立ち寄った近所のローソン店内が変わり果てていたということをご紹介します。
まずは、こちらの画像をご覧ください。
(著者撮影)
こちらはローソンに入って最初に目につく棚となりますが、なんと、棚一面が無印良品の商品で埋め尽くされています。無印良品ではおなじみのカレーをはじめとした食品に加えて、小物や雑貨、靴下などの衣類まで毎日のくらしに必要な幅広い商品を取り扱っていました。
実は、無印良品は過去にファミリーマートとタッグを組み、その期間は1980年代初頭から約40年も続きましたが、売り上げが伸び悩んだことで、2019年1月末にこっそりと終了しています。そうした中、2020年6月より無印良品の商品を実験的にローソン店頭で販売し始め、順調に店舗数を拡大し、今年5月末までに100店舗となる予定だそうです。では、無印良品はローソンに乗り換え、どのような戦略を狙っているのでしょうか?
(公式サイトより)
まず、考えられるのが、無印良品の世界観を体験してもらうということです。無印良品の店舗に足を運ぶ顧客は、圧巻の品揃えと垣間見えるコンセプトのもとで、商品を見て買い物を楽しんでいるそうです。つまり、最初にお見せした画像のように、商品をただコンビニに並べるのではなく、ローソンの棚一面を無印良品の商品で固めることで、無印良品の世界観を体験してもらいたいという狙いがあると考えられます。この点はファミリーマートとタッグを組んでいたときの反省点も生かしていることでしょう。
そしてもう一つが、販路の拡大です。今般の新型コロナウイルスを背景にリアル店舗では休業が相次ぎました。そのため、無印良品は昨年からAmazonや楽天での販売を開始し、自社以外での販路拡大路線が続いています。コンビニ販売もその一貫と考えられ、アフターコロナでは、わざわざ遠くの自社店舗まで足を運ばず、身近なコンビニで気軽に購入する層が増えることを想定しているのではないでしょうか。
このように、無印良品は、一度諦めたコンビニとのタッグに再チャレンジし、時代に合わせた販路ならびに販売設計を行っています。特に食品系に関しては需要があると感じ、ローソンに無印の商品が置かれてから数日で品切れになるというケースも見られました。また、ローソンとの商品の共同開発も行っていくとのことで、今後の動向にも随時注目していきたいです。
(著者撮影)
【参考文献】
無印良品公式サイト
舞台はファミマからローソンへ!コンビニの「無印販売」は成功するか|ダイヤモンド・チェーンストア オンライン