俺たちには土曜日しかない

俺たちには土曜日しかない

itunesをだらだらとかけて執筆していたらたまたまかかった曲がこれ。氣志團をレンタルで借りたことあったかなと思いつつも、なんというか、聞いていてちょっと楽しくなってしまった。探してみればyoutubeでもあるではないか。こういうのは盛り上がるだろうね。楽しい。執筆が止まってしまった。

解説する必要もないだろうけど、土曜日は仕事もなく、明日も日曜日で、最も楽しい瞬間なのだろう。歌詞的には失恋も重なっているような感じだけど、そこまで重い感じもない。あるいは、昔の暴走族小説『俺たちには土曜日しかない』と重ねているのかもしれない。その意味で言えば、土曜日は、二十歳になる前のちょっと許される時期ということにもなる。まあどちらでもいい。

とまあyoutubeをみながらあれやこれや思っていたのだが(ダンスはサタデーナイトフィーバーか。)、不意に、似たような歌詞を思い出してしまった。ブルーハーツにも、たしか土曜日を歌う曲があったのではないかなと思い出したのである。

タイトルが思い出せない。「・・もっと強い夢が見れる」断片的に思い出した歌詞で検索すれば、さすがはインターネット。一発で出てきた。「年をとろう」だ。

「過ぎて行った時が まるで永遠に続く 土曜日の夜ならば 今日は何曜日なんだろう」

昔聞いた時も意味はよくわからなかったが、改めて歌詞を見てもよくわからない(笑)。独特の世界観を作り出している。とはいえ、先の氣志團と対比させてみると面白い。というのも、合っているかどうかわからないが、ブルーハーツの場合は土曜日が決して肯定的に使われていないように感じるからである。

土曜日(の夜)は、過ぎて行った時が永遠に続いているような時間である。それ故に、今日が何曜日なのかもわからなくなる。それは「錬金術」であり、「良くも悪く」もある。土曜日は楽しい瞬間であり、そこにとどまりたいと感じてしまう(永遠に続くというのは、願望なのかもしれない)。

だが、タイトルが示すように、土曜日は乗り越えなくてはならない。年をとるためには、いつまでも土曜日にとどまっているわけにはいかないからである。できるだけ軽く、とどまることなく、先に進む。「そして」楽しいことをしよう。

氣志團の曲にしても、決して土曜日にとどまりたいわけではないだろう。ちょうどyoutubeに載っていたシーンがまさにそうであったように、フェスティバルは必ず終わらねばならないからである。土曜日は終わる。しかし、年をとる限り、必ずまたやってくるものなのである。

なんてひとしきり書いたところで、こちらも仕事に戻りますね(泣)

氣志團現象最終章 氣志團万博2006 極東NEVER LAND~麗舞!麗舞!麗舞!~ [DVD] ブルーハーツが聴こえない HISTORY OF THE BLUE HEARTS [DVD] 甲本ヒロト論

(追記)2018.8.11
 HPの整理をしていて、過去に書いた記事を見直している。あの土曜日がもう一度戻ってくればと思う。そもそも、真島の歌を教えてくれたのは彼だったなと思いながら。年をとるためには、生きていなければならない。

2013年08月14日 | Posted in エッセイ | | Comments Closed 

関連記事