メモを取る

photo AC

昔はゼミでもメモを取れ取れ言っていたのですが、最近は言わなくなりました。僕自身、昔はメモを取ろう取ろうと思っていたのですが、最近はちょっと怠けてます。よくないことです(笑

石井先生はメモよく取るよね、とか、コトラーもなんかいつもめちゃくちゃメモ取ってますよ、的な話を聞いてきたこともあり、メモは大事だと思ってきました。記録を残すという意味もありますし、以前中原先生はメモを取ってるとめちゃくちゃ楽しくなってつまらない話も面白くなると言ってましたし、その通りだと思います。言われた通りに交通安全教室か何かの1時間をメモ取っていたらとても楽しくあっという間に終わりました。どこかで昔書きましたが、授業中の先生の話をそのままメモして、アナグラムで遊ぶということをしていた時も、結構あっという間に時間は過ぎた気がします。それから副次的効果として、メモ取っていると、喋っている側も聞いてくれている感じがするせいか、いろいろ話をふくらませたりしてくれます。

毎年、ゼミでは3時間ぐらいかけてみんなに発表してもらうことがあります。3時間はかなりの長丁場であり、僕自身、集中力を保つことはできません。何かフックを作っておいたり、休憩を入れてみたり、コーヒーでも飲んでみたりする必要があります。そんなところで、たまたま、近くに座っていた方が3時間メモを取り続けていました。最初は何か別のことをしているのかな、、と思ったのですが、ちゃんとメモしてました。あーこれはすごいなと思った次第です。

少なくとも、頭の中に全てを記憶できるような人はそうそういません。健全であればあるほど、明日になれば大体忘れます。とすれば書いておくことは大事ですし、たとえそれを後日見ることがないとしても、書くことによってその場での集中力が維持されるとともに、書いたものはいつかどこかで見直すことができます。その場でいろいろ考えることももちろん重要ですが、その手間を書くという方向に振り向けることには意味があるように思います。

いよいよ速い人になると、メモ取っているうちにそれがエッセイや論文になってしまうわけで、やっぱりこのぐらいを目指して日々努力せねばと思うところです。授業はラジオがわりで十分というのが棚橋先生から教わったテーゼですが、同時に、メモする場でもあるなと思います。子供の頃に鍛錬されたはずなのに、高校、大学と進むに従って失われていきますよね。あと、グラフィックレコーディングなんかも同じ感じの気がします。誰かに書いてもらってあーいい絵になりましたねではほとんどダメなわけで、こちらも自分で書くことがポイントかなと。その上でみんなで見せ合えば絵心ない芸人もいそうで盛り上がりそうです。自分で書いてテンションを上げる、記録を残す、そしてあわよくばその場でエッセイなり論文なりを仕上げると。気分を入れ替えてがんばりたいなと思った次第でした。

ただまあ、個人的には良いか悪いかわかりませんが、ペンを持っていると落書きしたくなってくるのはありますね。。。偉人のおでこに肉とか書くということではなく、いろいろ意味のないものを書き始めてしまいます(パソコンだとそれがないかもしれないです。どっちがよかったのか。)

p.s.
ちょうどその後、子供の塾の説明会があって参加しました。おもしろかろうがなかろうがメモメモと思いながら、ふと、そういえば周りの人はメモ取ってるのかなと思ってみまわしてみました。さすがに結構取っている方多かったですね。少なくとも7割ぐらいはペンを手にしていました。対象についての関与の高さのようなものは、もちろん大事なのだと思いますが、鶏と卵の関係のようにも思います。


2021年06月17日 | Posted in エッセイ | タグ: Comments Closed 

関連記事