植物でも育ててみる

東京に来て結構な時間が経ちました。最初に引っ越してきた時、そういえばと思って観葉植物を買いました。とりあえずと思って自宅用に一つ、それから大学用に一つ。あと、大学では松嶋先生にもらったりもしました。いずれも今も健在です。その後もいろいろ、都立大学の近くには園芸屋があったりもして、時々見に行ってはなんかあれば買ってみたり、そのうち枯らしてしまったりしている次第です。

振り返ってみて、やっぱり強いなと思うのは定番と言える観葉植物です。サンスベリアや青年の木は少々のことではだめになりません。むしろ着実に伸びたり芽を出したりして、普通に育てていくと増えていく傾向にあります。サンスベリアなどは、何度か鉢を落としてしまっているわけですが、そんなことはどこ吹く風、元気に存続しています。あとあれですね、在外に行っている時は1年近くほとんど水をあげる機会がなかったにもかかわらず、それでもまあ部分的に枯れたという程度でした(そして復活した)。さらに、事務の皆様にお願いしていたサンスベリア については、逆に日当たりも良かったせいか驚くほど葉っぱが増えていました(もともとの研究室はあまり日が入らないので)。


とはいえ、サンスベリアも寒さには弱いところがあります。研究室においてあるサンスベリアの一つは、10年以上前、もともと大学の廊下のようなところに飾られていたものです。特段興味もなく、あーサンスベリア置いてあるなといったぐらいの感覚だったのですが、ある時、多分センター試験があったころ、誰かが入り口のドアを開けっぱなしにしていたせいで寒気が入り込み、一日で全滅してしまいました。誰が管理していたわけでも多分なかった(事務の方が水やりをしていたのかも?)ので、そのまましばらく放置されていまして、その時に部分的に大丈夫のようにみえた葉っぱの一部を研究室に持ち帰り、葉挿ししたのでした(そして復活した)。

(これはまた違う葉っぱだった気がしますが)

観葉植物よりもかわいい感じで、特に近年多く見かけるようになったものの、意外と難しい気がするのが多肉植物です。サボテンが典型的ですが、最近はサボテンとは違う感じのものがたくさん売られています。あ!と思って衝動買いして育てていると、最初の方は順調なのですが、芽が増え始め、そしてどうしても室内で育てることもあって徒長し始めると、うまく育てられなくなります。適当に切り取ったり他の鉢に移し替えてみたりするわけですが、これがどうもうまくいきません。大体そのあたりから枯れ始めることになります。

一時期苔とかもどうかなと思い、こちら適当に生えているものを一部植え替えたりしてみました。やっぱりうまく定着しないところでした。この路線が成功していれば、今頃盆栽に手を出していたかもしれません。

そんなこんなで、この数年ちょっとずつ増えてきているのがエアプランツで知られるチランジアです。パイナップル科らしい。基本的に葉っぱしかなくて、土がなくても大丈夫です。とはいえ水やりは必要で、エアだけではだめです。水をやり過ぎると、水が溜まってだめになってしまったりしますが、全体的には育てやすいような気もします。気温にも弱いとされていますが、品種によっては年中外に出してあっても良いらしい。成長はサンスベリアなどに比べれはかなり遅めで、管理はしやすいといえます。あとチランジアは花が咲くらしいのですが、多分日当たりのせいもあり、まだ咲いたところをみたことはありません。

チランジアは百円ショップでも売られていますが、高いのは本当に高いです。小さい葉っぱのものが、何万円もしたりしていて、血統書のようなものがあります。チランジアの王様といわれるキセログラフィカも大きいものは結構な値段で、小さいものでもまあそれなりにという感じ。こう考えてみると、一部に人気があるのもよくわかる気がします。管理が簡単で、種類もたくさんあり、値段も安いものから高いものまであり、ちゃんと育てれば花が咲く。プロになってくると、交配させるようなこともできるようです。ポケモンみたいですかね(よく知りませんが)。

ということで、引き続きいろいろ育ててみようかなと思う今日この頃です。


2022年01月05日 | Posted in エッセイ | | Comments Closed 

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