ハロウィン、あるいは地蔵盆

日本でもだんだんと広まりつつある気がするハロウィン。仮装行列もさることながら、trick or treatのかけ声よろしく、子どもたちが各家庭を回ってお菓子を集めるイベントです。

カナダだとかなりの一大イベントらしく、ずいぶんと前から仮装グッズが沢山売られています。男の子だとヒーロー系、女の子だとプリンセス系の洋服が人気というのは、大体世界共通なのかもと思う次第。それと合わせて、怖い系?といいますか、ゾンビやらゴーストやら、何かの妖怪やらというファッションも好きな方は好きなようです。前の週にはZombie Walkがダウンタウンでありました。本格的すぎて怖いので興味のある方だけ下のサイトをどうぞ。毎年の写真があります。


Toronto Zombie Walk

前日は仮装ダンスパーティーがあり、カボチャコンテストがあり、それから当日もひとしきり学校ではダンスパーティーがあって、その後はみんなでお菓子をもらいに回っていました。中には本格的にお化け屋敷化している家もあり、そこから仮装した魔女みたいな人が出てくると正直大人でも怖い。子どもが変なお面かぶっていても、ちょっと怖い。

見も知らぬ人の家に出かけてドアをノックし、お菓子をもらうというのはなかなかのイベントです(とはいえ、本当にどの家でも良いというわけではなく、家の前のハロウィン仕様で飾っているところに行く必要があるようです)。そんなことをつらつら眺めながら、前のお墓の話ではないけれど思い出したのは地蔵盆でした。たぶん関西の行事だと思うのですが、地蔵盆はあちこちのお地蔵さんを回ってお菓子を集める日、だった気がします。仮装はしなかったと思いますし、ゾンビやらモンスターが出たりはしませんが、普段言ったことも話したこともないところにも行って、夜だし提灯が飾ってあるし、ちょっとひんやりする感じもあり、そこにいる人にお菓子をもらう。僕が中学か高校ぐらいにはもうやらなくなってしまった気がしますが、それでも、提灯は管理されていたような(最後、返したのかな)。


ネットで見ても、やはりハロウィンと地蔵盆が似ているという記事が結構あります。今でも残っている地域もあるのだと思いますが、地蔵盆がだんだんとなくなり、代わってハロウィンが普及してくるとすると、これはこれで面白い現象だと思った次第でした。


ヨーロッパ諸国のハロウィン(PDF)
ゴットフリート・コルフ(編)、河野眞(訳)、愛知大学紀要?

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