コンビニエンスストアの発注

初めまして。経営学系3年の大倉です。今回、発注業務というものをコンビニエンスストアの視点で書いてみようと思いました。コンビニといえば、今や、人々の生活に欠かせないものとなっていると思います。食料・食材から雑誌、日用品まで、ある程度の生活をこなす上では、コンビニだけで成り立ってしまうのではないかと言ってしまってもおかしくはありません。コンビニ側としては、いかに、過不足なく顧客に商品を購入してもらうかが売上を出していく上で重要な点の一つであり、そのための発注業務であると思います。

私自身、コンビニでのアルバイトの経験があり、発注業務を見せてもらっていたのですが、天気予報や、周辺地域のイベント等の情報と商品の売れ筋や、顧客の年齢層、例年の売上等を照らし合わせ、分析を重ねて日々の発注業務をこなしていました。実際、近くの小学校の運動会や、スポーツ施設で行われる大会があった日は、お弁当やおにぎり、パンといった食品が普段の何倍もの数量で売れていきました。だからといって、そうした賞味期限の心配がある商品は、売れ残りによる廃棄でのマイナス、また、予想以上の売れ行きによる品切れでのマイナスはつきものですので、安易な発注はできないと思います。

自分が顧客側としての場合を考えてみても、ある漫画の最終話が掲載されている雑誌が発売された時、いつもと同じコンビニに同じような時間帯に購入しに行ったら売り切れていたということもありました。もし、この情報を知っており、それ相応の売れ行きが予測できていたのなら、過不足なく売上を確保できていたでしょう。また、商品の陳列できるスペースにも限りがあるので、周辺の顧客層に合わせて、例えば、雑誌で言うと少年雑誌を豊富に取り揃えて、その店舗では少年雑誌が確実に買えるという特色を顧客に意識させ、購買活動を操作するということも可能です。実際に、地元の高校の近くのコンビニは、高校生という年齢層の顧客に的を絞って、高校生の好む菓子類や雑誌が、病院の近くのコンビニは、病院の職員や入院されている人という顧客層に絞って、手軽に食事を済ませられる食品や、病院での生活に必要とされる日用品が、非常に数多く取り揃えられていました。こうした日々の発注による改善を積み重ねていくことが、その店舗の売上の向上につながっていくのだと思いました。

みなさんの身近のコンビニをそういった視点で見てみるのも面白いかもしれませんね。今回は自分のふとした思いつきで書き出したことなのですが、今後、発注業務というものを、またそれと相対する受注側のこと、総じて物流のことについてもマーケティングの分野から深めていけたらなと思います。

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