味噌汁×ロックの可能性

経営学コース3年の小山です。

大学からの帰宅途中、電車内のモニターCMで「ロックを聴かせた味噌汁」という商品を見つけました。
ロックを聞かせながら仕込んだ味噌で作った味噌汁でカロリーも69(ロック)kcalという、もうまさしく”ロック”な商品です。

ロックを聴かせた味噌汁 公式サイト

まぁすごいですよね、この商品。
工場内で味噌にロックを聴かせているだけというCMは、音声が流れない電車内のCMでも強烈なインパクトがあり、見ている殆どの人を惹き付けたと思います。
実際私も惹き付けられて記事にした次第です。

何が人を惹き付けるのか?この商品の場合は一言で表すと”謎”だと思います。
「何で味噌に音楽を聴かせているんだろう?」
「音楽を聴かせたら味噌汁って味が変わるのかな?」
答えは分かりませんが、このような疑問が見ている人に浮かんでいるようなら、少なくとも広告としては成功しているのだと思います。
興味を持ってもらうことがないと、買おうとする気持ちすらおきませんので、興味を引くCM作りは基本なのではないでしょうか。

さらにこの商品には商品名を含めたパッケージに他の商品と違いがあると私は思います。
通常の商品なら商品名やパッケージを、食品なら味や栄養など買い手に伝える為に用いることが多いと思いますが、この商品はその機会すらも見る人にインパクトを残す為に使っているのが印象的でした。

この商品の類似例として、「スライム肉まん」や「ザク豆腐」などがあげられます。
「スライム肉まん」は、青色の肉まん、という不気味なコンセプトと可愛らしい見た目で、同キャラクターが出演している株式会社スクウェア・エニックスのゲームの代表作「ドラゴンクエスト」のプロモーション活動をも同時に行っていた商品であり、

画像引用…http://www.dragonquest.jp/25th/goods/22

「ザク豆腐」(→ザク豆腐 公式サイト)は、中年男性の目を引きそうな「機動戦士ガンダム」に登場するキャラクター”ザク”を
イメージして作られた豆腐であり、枝豆風味でビールのつまみにあうといった、中年男性にターゲットを絞った商品でありました。

ザク豆腐 amazon リンク

では、この「ロックを聞かせた味噌汁」は何をターゲットにしているかというと、
実はこの”ロック”というのは、若年層から圧倒的な支持を受けている日本の某有名ロックバンドの演奏であるらしく、発売当初は購入すると楽曲がダウンロードできるキャンペーンを行っていました。
このことから推測するに、この商品の狙いは、「中高生の若い人たちにもっと味噌汁を買って食べてもらいたい」というものなのではないでしょうか?
たとえ買ってはくれなくても、若い人に”味噌汁”を意識づけることが出来れば、この商品の狙いとしてはおそらく成功だと思います!

昨今の異物混入問題や健康志向により、より詳しく、というのが流行りだと感じていた中でのこの商品の登場は少し予想外でした。
しかし、こういった方向に売り出していく商品ももっと増えていいと思います。
そして私自身も人を惹き付けられるようなものを作る技術や考えを、これから身につけることができればいいな、と思いました。

それにしても、味噌は音楽を聴いたら美味しくなるのでしょうか?
甚だ疑問ではありますが、真偽は実際に食べてから、ということで。

ロックを聴かせた味噌汁 amazonリンク

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