ゲン担ぎお菓子

こんにちは、3年の斉藤です。

キットカット、カール、コアラのマーチ、トッポetc…
どれも人気のお菓子ですが、これらにはある共通点があります。皆さんも一度は買ったことがあるのではないでしょうか。

”ゲン担ぎお菓子”

受験シーズンになるとスーパーやコンビニなどで特設コーナーが設けられています。
そもそもどういう経緯でこれらの商品が生まれたのでしょうか?

――実は、明治の「カール」が2001年に販売したのが一番最初でした。
クリスマスやバレンタインなどチョコレートの需要が高い冬は、カールにとっては厳しい季節でした。このシーズンの売り上げ向上として考えられた企画が「受験応援商品”うカール”」。しかし、なかなかの反響はあったものの、ブームを巻き起こすほどではありませんでした。

カール公式サイト→http://www.meiji.co.jp/sweets/snack/karl/

次に登場したのが、皆さんご存知のネスレ日本の「キットカット」。
もともとの発祥は九州だそうです。「きっと勝つ」を九州弁で「きっと勝つぉ」と言うことから、受験生を中心にキットカットが食べられるようになりました。このうわさを聞きつけたネスレ日本が2003年に受験生応援キャンペーンを始めたことで、ゲン担ぎお菓子ブームが起こりました。

 
キットカット公式サイト→http://nestle.jp/brand/kit/

果たして、どれほどの売り上げにつながったのでしょうか。

▼ダイエー290店舗での売り上げ個数ランキング(2012.12.27~2013.1.13)

しかし、ゲン担ぎとはいえほとんどがただのダジャレです。
どうしてダジャレでここまでヒットしたのでしょうか?

その理由として以下の3つのポイントに着目しました。
①受験生特有の不安定な心理
②お菓子という手軽さ
③ダジャレによる緊張緩和

受験期といえば、多大なプレッシャーで非常にストレスの溜まる時期ですよね。そのため、受験生の多くは心の安定を求めて神社や寺に行って合格祈願をするでしょう。身のまわりのあらゆるものにゲンを担ぎたくなる気持ちが自然と生まれ、縁起の良いものを手に入れたくなります。

お守りを買えばいいじゃないか、と思うかもしれません。しかし、お守りを手に入れるにはわざわざ神社やお寺に行く必要があります。その上、プレゼントとしては少し重すぎるし、ものによっては高かったりします。
それに対し、お菓子はスーパーやコンビニで手軽に手に入ります。上のデータを見てわかる通り、価格も安いのでちょっとしたプレゼントにも最適です。

さらに、ただ「合格」だとか「受かる」という言葉をストレートに使うのではなく、ダジャレと掛け合わせているところもポイントです。いい意味で、ピリピリしている受験生の気を少しだけゆるめてくれるでしょう。

この3つのポイントがヒットにつながったのではないかと考えました。

では、少しだけ商品の紹介をします。

○Toppa
(受験を突破!と「Toppo」をかけたもの)

ダジャレではないですが、こんな商品もあります。

○コアラのマーチ
(コアラは寝てても木から落ちない、という意味から)

コアラのマーチ公式サイト→http://www.lotte.co.jp/products/brand/koala/

最近では、お菓子以外にもカップ麺や飲料品などでもゲン担ぎ商品が販売されています。

これだけたくさんの商品があるとついつい買いたくなっちゃいますよね。
ただ、ゲンばかり担いでも合格はできません…しっかり勉強もしないとですね。笑

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