スポーツによる地域活性化

 

 3年の上川です。最近のゼミでは、イベントのマーケティングを考えました。それぞれ形は違いましたが、地域活性化が目的の一つであることは共通していました。地域をブランディングするということです。

 今回は、スポーツイベントによる地域の活性化について考えてみたいと思います。代表的な例として挙げられるのが、世界的なスポーツイベントである「オリンピック」と「ワールドカップ」です。
 巨大なスポーツイベントを開催することで、インフラ整備を行い住みやすく訪れやすい街を作ったり、都市の名前を全世界にアピールすることができます。しかし、このような大会を開催できる都市は非常に限られてしまいます。

 そこで、私が注目したいのがプロスポーツです、今回はJリーグにスポットを当ててみます。Jリーグに加入しているすべてのクラブ名には、企業の名前が入っていない代わりに、都道府県や地域の名前が入っているのを知っていますか?これによりサッカーを見る人は、試合の結果や順位をチェックする際に、自然とその地名が目に入ります。
 また、ホームタウンというものを作ることで、自分に縁のある地域がチーム名に入っていたり、その周辺に住んでいる住民は、チームに愛着を持つようになります。名前を知ってもらうということだけでも、あまり大きくない街からすると、地域活性化にはとても効果的であると考えられます。

 また、対戦相手のサポーターが、敵地での試合を観戦するために訪れることで街の雇用を生み出し地域を活性化していると言えるでしょう。
スポーツを広告として利用することで地域をブランディングし、それによって結果的に地域に訪れる人を増やすということは、形のないものが形のないものを支えているということになります。これは決して簡単なことではなくクラブ側がいかにして、応援したい・観に行きたいと思わせるようなチームやイベントを作り上げることができるのかということが重要な鍵になると思います。また、強いから応援してくれるのではなく、厳しい状況にあるときでも支えてくれるコアなファンを獲得しなければ、人気を維持することはできません。
これは、スポーツに限られたことではなく、地域をマーケティングしていく上での一番難しい課題であると思います。

〔参考文献〕

http://www.crinet.co.jp/economy/pdf/20140225.pdf

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です