富士宮焼きそば

みなさんこんにちは。3年の佐藤です。

今や多くの人がその名前を知っている富士宮焼きそば。
作り方としては、具を炒めた後に指定麺(蒸し麺)を入れ、すぐ少量の水を注ぎ、炒める。水分がなくなったところでやきそばソースを入れてかきまぜる。具・トッピングは、肉かす(油かす)、キャベツ などであり、完成後にサバイワシ削り粉を振り掛けて食べるのが一般的とされる。店や家庭によっては、イカ、ひき肉、桜エビを入れるものも存在する。
引用:富士宮やきそばwikipedia

では、なぜご当地グルメがここまで、日本中に広がったのかを調べてみました。

1-1目的はなにか。
 中心市街活性化を狙った地域振興策であり、もともと地元に存在していた焼きそばをブランド化することによって富士宮市を活性化させるのが目的である。

1-2顧客は誰か。富士宮市以外の人々。
富士宮焼きそばの認知度が高まれば、それを目的とした観光客が訪れ、間接的な雇用も増えることが予想されていた。また、地元の良さを再認識することができる。

1-3顧客に対してどのようにアプローチをかけたのか。
マーケティング・ミックスの観点から考えてみると

productご当地グルメ。やきそば。
priceリーズナブルで安い。
place地域ですでに販売しているお店がある。

この3点はすでに揃っている。
あとはどのようにして、これらを地域以外の人々に宣伝していくかだけを考えればよかった。
ここで問題になったのが、業界などからの資金提供はなく、市民活動なので大々的に宣伝や広告をすることは難しかった。
そこで、マスコミが取材してくれるように、ミッション麺ポッシブルや三者麺談といった特徴的なネーミングをつけるようにしていた。
また、県外のイベントに積極的に出向き、特に富士宮焼きそばの認知度が上昇したと考えられるイベントとして、横手市と太田市の3都市の地元グルメを、三者麺談と評し開催したことで有名になった。

また、静岡から遠く、認知度も低い九州地方にも天下分け麺の戦いと、特徴的なネーミングでマスコミを引き付けやすいイベントを開催し、認知度を高めていった。
そして、今や一大イベントとなったB-1グランプリで二度の優勝をした富士宮焼きそばは、はとバスツアーといった、格安の日帰りツアーは毎日開催されるようになっていった。

この富士宮焼きそばは、観光マーケティングの中でも、特に成功した事業で、ご当地グルメで町おこしの先駆者である。さらに、お金をあまりかけずにここまで効果的に宣伝をできたことが一番の成功の要因であると考えます。地域活性化を進めたすばらしい事業だと思います。

「富士宮焼きそば」による町おこし

こんにちは。3年の阿部です。
今回は「富士宮やきそば」のマーケティングについて考えます。
1.   
目的は何か

地元で食べ続けられてはいるものの単に「焼きそば」としか認識されていなかったものに着目し地域名を冠してブランド化、そして単に焼きそば業界の収益を上げるのではなく、中心市街地の空洞化により地域活性化計画の立案を迫られていた富士宮市の町おこしのツールとして使い 地域振興を図る。

2.   
顧客は誰か

富士宮市以外の人々、つまり観光客。
また市内の人々も地元文化の再発見、それに対する愛着が湧くことで地元から人が出ていかない、進学等で地元を離れている人も帰ってくるという効果も期待できるのではないだろうか

3.   顧客に対して、どのようにアプローチしたのか

4Pの視点で考えると「地元に古くから普及し、庶民の味として親しまれていた」ことからProduct,
Place, Priceの3つは初めから満たされていたが、最後の一つ「Promotion」が満たされていなかった。しかも活動資金はないため宣伝や広告を打つお金はなかった。
そこでマスコミが注目し、取り上げられるような行動を始めた。
具体的には「富士宮焼きそば学会」や、メンバーを「焼きそばG麺」と名付けるなどありきたりではないユーモアのあるネーミングで興味を惹いた。
県内外のイベントに出向き、富士宮焼きそばの認知度を高めていくという取組みを「ミッション麺ポッシブル」と名付けより多くのマスコミの関心を引き寄せる。
さらに同じく焼きそばによって町おこしを計画していた秋田県横手市、群馬県太田市と共同して行ったイベント「三者麺談」を開催し、結果的に3つの焼きそばはカップ焼きそばとして商品化。大きく認知度を拡大した。
その後、北九州市小倉の焼うどんと富士宮焼きそばで「天下分け麺の戦い」と称し、先着400人の方にどちらが美味しいか投票してもらうというイベントを開催。結果は北九州市小倉の焼うどんの勝利であったが、まだ認知度の低かった九州でも富士宮焼きそばは脚光を浴び、お弁当、インスタント、レトルト商品化へとつながりさらなる全国的知名度を獲得した。
  町おこしといってもお金をかけた活動ができない。その中で初めの一歩をどうするのかということにとても関心が持てました。
  私の出身である富山県も新幹線が開通し、関東圏の方々もこれまでよりぐっと行きやすくなったため町おこしのチャンスなのでは!と思いました。
参考HP

B-1チャンピオン、富士宮やきそば!!

こんにちは、西尾瞳です。

今回は、「富士宮やきそば」のマーケティングについて考えたいと思います。

「富士宮やきそば」とは、静岡県富士宮市で古くから一般的に食べられていた焼きそばである。この「やきそば」は、製麺方法に特徴があり、通常のやきそばよりもコシが強く、さらに肉ではなく、豚のラードを絞った絞りかす(富士宮では「肉かす」と呼ぶ)を使用し、最後にイワシなどの魚粉をかけるというものである。

そして、この地域では、ただ「やきそば」としか呼ばれていなかったものに、「富士宮」という地域名を冠して発信することとし、そのグループを「富士宮やきそば学会」と呼び、富士宮やきそば学会による活動は、2000年から10年間でおよそ500億円の経済波及効果を出し、今でもほとんど毎日観光バスが訪れるが、そこに至る過程で行政の予算も関連業界の投資もほとんどないという、費用対効果無限大の事業である。

1.目的

単にやきそばを売るもしくは業界の収益高めることではなく、あくまで中心市街活性化を踏まえた地域振興であり、活動資金がほとんどないということから、新しい製品や施設というよりも、富士宮市ですでに定着しているやきそばをブランド化することで、富士宮市の周知性を高め、その波及効果として地域活性化を図ることである。

2.顧客

当該地域以外の人々。

デスティネーション・マーケティングによって、富士宮やきそばの周知性があがることで、経済効果が生まれたり、それにより直接的、間接的な雇用が創出される。さらに、当該地域に対して、他の地域の人々が良いイメージを抱くことが期待される。一方、当該地域の住民は、自分たちの文化を再確認し、地域への愛着を深めるという効果も期待する。

3.アプローチ

product:富士宮やきそば、place:ご当地グルメを提供する店、price:庶民の味であるために低価格、3pは満たしているため、あとはpromotionである。しかし、行政や業界の資本を投入しての事業ではなく、市民活動であるので資金がない。そのために、印象的なネーミングやコピー(例えば、「ミッション麺ポッシブル」や「三者麺談」など)を使用して、マスコミの取材回数を増やした。

県内外のイベントに出向いて、富士宮やきそばを販売する出張サービスを行い、この活動を「ミッション麺ポッシブル」と呼ぶことで、マスコミの関心を仰いだ。

これにより、狙いどおりマスコミへの露出度は増えたが、まだ地方ローカルネタの域を超えないレベルであった。そこで考えられたのが、同じく焼きそばで町おこしをしている秋田県横手市と、群馬県太田市を招いて行った「三者麺談」というイベントである。これによって、一気に「富士宮やきそば」の知名度があがったと考えられる。

その後も、まだまだ認知度の低い九州地方に対しては、北九州市小倉の「北九州青年未来塾」と共同で、「小倉焼うどん」と「富士宮やきそば」のどちらが美味しいか投票で決めるというものを企画。その結果、勝負には負けたが、九州地方において「富士宮焼きそば」が一躍脚光を浴び、お弁当、インスタント商品などが商品化された。

首都圏、中京圏に住む人々に対しては、その近さを利用して、B-1グランプリで優勝した「富士宮やきそば」を昼食に組み込んだ格安の日帰りバスツアーを提案し、現在は、ほぼ毎日「はとバスツアー」が催行されている。

これらのアプローチの結果、現在県内外から10万人超の観光客が富士宮を訪れている。

最近では、知らない人が少ないB-1グランプリですが、ご当地グルメで町おこしをすることで、観光客が増えるだけでなく、その地域に住む人にとっても、改めて自分たちの住む地域の良さに気付けるのではないかと思います。このブログを書いていると、地元神戸のそばめしが食べたくなってきました…笑

参考HP
http://www.umya-yakisoba.com/contents/siru/

東京マラソンの狙いとは


http://www.tokyo42195.org/2012/archives/1286/index.htmlより)
一人一人名前があるそうです。

1.目的は何か

東京マラソンのもっとも大きな目的は東京の大規模な経済発展を図ることであった。東京マラソンは1981年から行われていた東京国際マラソンと東京国際女子マラソンというエリートランナー向けのフルマラソンと東京シティロードレースという市民ランナー・障害者向け10kmのロードレースを1つに統合し市民参加型の大規模マラソンを開催しようと企画されたものであった。マラソンにエリートランナーではなく一般市民の参加を増やした狙いは東京という土地の知名度を生かし日本のみならず、世界中から人を集めること。または大規模な参加者を募り東京全体を盛り上げるいわば祭りのようなことを行うことにより世界中から注目を集めることにあったと考えられる。実際、東京在住の参加者は全体の4割に満たず、62%が都外から訪れた。また外国人ランナーも全体の1割弱を占める数を集め、海外へのマーケティングにも成功している。(http://www.spnt.jp/sns/articles/DGXNASDJ1201D_01313M2Z000000/より)

さらに参加者受付を前日3日間に行ったことや、多くの観戦者を呼び込んだことで多額の宿泊費等の経済効果を生み出した。こうした大規模イベントを開催することでオリンピック開催への1つのアピールになることも見逃せない。こうした多くの経済効果の期待が東京マラソンにおけるもっとも大きな目的であることは間違いないだろう。

また、希薄化する人間関係を防ぐ地域コミュニティーの再生も1つの目的として考えられる。観戦者としてだけではなく、多数のボランティアによる参加を求めたことで地域全体の一体感は高まる。さらに応援やボランティアという共通体験を行うことは顔見知りになるきっかけにもなりうる。

日本陸連にとっては東京マラソンという世界的に注目されるマラソンは陸上競技の大きな宣伝となる。稼ぎ頭であるマラソンを盛り上げることで競技人口を増やすことや、スポンサーからの広告料を増やし様々な競技への財政支援を増やすという狙いもあっただろう。

2.顧客はだれか

東京マラソンにおける顧客は非常に幅広いと感じる。マラソンの参加者や観戦者またはボランティアはもちろんそれをテレビで見る人々や口コミで聞く人など少しでも関わる全ての人が顧客としての対象となる。東京マラソンのような大規模な行事は東京または日本という国の象徴とも捉えられるのでその開催が知れわたるだけでも宣伝効果を生むと考えられる。その中でも東京都は大きな経済効果を生む地方または海外からの参加者に重きを置いていると考えられる。

3.顧客へどのようなアプローチをしたのか

では最後に東京マラソンのマーケティング戦略を自分なりに考えてみたい。まずSTPを使って東京マラソンを分析しようとすると、東京マラソンは地方や海外からの参加者もしくは観戦者を呼び込むことが大きな目的であったと考えられると先ほど述べた。大きな経済効果が見込める上に市場に日本のみならず世界全体を巻き込むことができるからだ。そこでこの世界的にも知名度が高いTOKYOは開催地にはうってつけの場所であった。

 

ではこの東京に世界中から人を集めるためには何を開催するべきなのか。その答えが市民参加型の大規模マラソンだったように思える。日本を代表する世界各国から参加者が集まる大会というポジションを確立することで圧倒的なブランド力を発揮した。エリートランナーのみが走る大会は場所がどこであろうと観客数はある程度集めることができる。東京という信頼の知名度と便のよさがあれば、このようなポジションを確立することができるという戦略があったに違いない。

 

目指すべきポジションを決定した後、それではどのようなマーケティングミックスを展開すればそのポジションに近づけるのか。4Pの視点から考えてみると、東京の知名度と便の良さを考えればprice,place,promotionは必然的についてくるものと考えられる。よってこの重要なのはproductではないだろうか。この大会を長く続けていくにはそのマラソンのスタッフの質や安全性が重要となってくる。国を代表する行事は世界の人々から見ると国そのものにみられる。普通のマラソンよりも長い7時間の制限時間や各企業からの多くの補給品さらに5000人の警備体制や10000人以上のボランティアは参加者のマラソンの定員の3分の1近くに及ぶ。(2012年度のデータ)このような安全性などにおける質の高さがマラソンへの信頼性を高め、結果として参加者の年々の増加に大きくつながっているのだろう。

 

東京マラソンのかたち

こんばんは。3年の上川です。

今回は、東京マラソンのマーケティングを考えていきます。

画像引用:http://www.seejapan.co.uk/Libraries/Logos/Tokyo_Marathon_start.sflb.ashx

東京マラソンは日本で始めての都市型大規模市民マラソン大会として2007年に第一回大会が開催されて以降、毎年開催され、今では知らない人はいないのではないかと言うほどの、日本を代表するスポーツイベントです。

 

毎年、参加ランナーは抽選で選ばれます。1万円という比較的高い参加料にも関わらず、その倍率は年々上昇し、2015年大会では10.7倍にもなりました。

 こんなにも注目を浴び人気を博した理由はどこにあるのでしょうか。

1.「目的」は何か

・日本の首都である”東京”で、トップアスリートから市民ランナーまでが一堂に会して走る日本最大規模のマラソン大会を開催すること

・大規模であり注目を浴びる大会で、東京の観光名所を巡るコースを設定することで、都外・国外に対する観光PRを行う

・参加者や観光客が現地まで足を運ぶことと、その前後における消費による経済効果を期待

・東京マラソンを開催することで、ランニングというスポーツに興味を持ってもらうことでスポーツメーカーや、他のマラソン大会を誘発しスポーツ振興を図る

2.「顧客」は誰か

・トップアスリートも出場するような大会で走ってみたいと思っていたランナー

・フルマラソンを走ってみたいとは思っていたが、参加に踏み切れずにいたランナー

・東京マラソンが開催されるまで走ることに興味はなかったが、多くの市民ランナーが出場しているのを見て、新たな趣味作りや健康維持のため、東京マラソンに出場することを目標にマラソンを始めたランナー

・沿道での応援やボランティアをすることで、ランナーを支えたい人

3.顧客に対して、どのようにアプローチしたのか

・トップアスリートも参加するような大会に参加するチャンスが誰にでも与えられていているという点や、東京の中心地を走ることができる点というのは他のマラソン大会にはない、東京マラソン独特の魅力

・開催が近づくと、毎日多くのテレビ番組で取り上げられ、これも大きな宣伝効果を生み出している

・認知度や人気の高さから数多くのスポンサーがついており、大会関連グッズが販売される点、参加賞として記念Tシャツがもらえる点、完走するとメダルがもらえる点などは、ランナーにとって参加する意義の1つにもなる

 ランナーだけではなくボランティアも募集と同時に定員に達するほどの人気であり、これは「する」・「見る」スポーツだけでなく、「支える」スポーツという形を提案し、それに対して興味を持つ人が非常に多いことも示しています。最初はボランティアとして参加し、後にランナーとして参加する人もいるのかもしれませんね。

 東京マラソンによりスポーツに対する関心が高まっていることは、スポーツ好きの私にとってはとても嬉しいことです(^^)

参考HP: