ピストルを売らずに弾を売る

こんばんわ。大倉です。

現在、ゼミの方では主に大学横断の商品企画プロジェクトであるSカレに取り組んでいます。(もちろん宣伝も兼ねているのですが…)
先日、中間発表が行われ、絆工房の笠原さんからアドバイスをいただきました。そのアドバイスの中で特に気になったのが、ビジネスモデルを構築するにあたってのひとつの考え方としてタイトルにもあげた「ピストルを売らずに弾を売る」というお言葉をいただきました。
解釈が正しいのかはわかりませんが、自分なりにこの言葉を噛み砕き、このようなビジネスモデルの事例を考えてみたところ、思いついたのがインクジェットプリンターでした。
プリンター本体の機器を損をしてでも低価格で販売することで、初期の段階で利益を得るこができなくても、まずはプリンターユーザーの母数を獲得し継続的に利用してもらうことで、最終的には消耗品であるインクカートリッジを売り、利益をあげる。
鉄砲と弾やプリンターとインクカートリッジだけではなく、ゲーム機本体とゲームソフト、携帯電話と通信料、最近ではネスレのコーヒーメーカーとそれ専用のカプセルといったようにこのような関係は世の中にたくさん散らばっています。
このようなビジネスモデルは剃刀の会社であるジレット社が剃刀を替え刃と本体とに分け、本体を低価格で販売し、替え刃を継続的に自社で購入してもらうことで成功をおさめたということによりジレットモデルと言われるそうです。
調べれば調べるほど、このビジネスモデルに対する意見は賛否両論わかれていました。
個人的には、すばらしい考え方だと思います。まず、消費者目線では、初期費用をおさえられたことで、高価であるために、購入を迷ってる顧客も含め、多くの人に購入するようになり、結果的に購入し、実際に利用しなければ得られなかった製品の品質の良さを知ることができます。
このような方法によって消費者の間に普及しなければ生まれなかった経済効果もあると思います。
企業目線では、自社製品を安く販売することで消費者を囲い込み、自然と自社で継続的に購入してもらうという仕組みを作り出しています。
ジレットモデルの逆の考え方としてアップル社がiTunesで楽曲を低価格で購入できることを売りにアップルの製品を購入するように促すという仕組みが確立しています。
つまり、どちらにせよ、本体と付属品のどちらかを魅力があるものとして顧客から購入意欲を引き出すことで、自然ともう一方も必要となってくるため、継続的に利用してもらえるという仕組みが完成しています。
ゼミの活動の方でも12月に行われる本番の冬カンに向けて取り組んでいるところですが、ぜひ、笠原さんのアドバイスを生かし、今回調べたジレットモデルとまではいかないかもしれませんが、明確なビジョンが見えるビジネスモデルを取り入れた商品企画になるように頑張っていきたいです。
画像引用元: 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です