「エスキモーに氷を売る」 ジョン・スポールストラ

こんにちは。3年の佐藤です。
今日は、かなり前ですが読んだマーケティングと営業について書かれているこの本を紹介します。
                       
この本は、2000年に出版されたもので、もう15年前のマーケティング書です。
とてもユーモアのきいた題名で思わず手に取ってしましました。
題名からもわかるようにエスキモーというのは氷に囲まれて生活している民族です。そのひとたちに氷を売るにはどうしたらいいのだろう。と興味が湧きますよね。
これは‘ジャンプスタートマーケティング‘といわれるもので簡単に言えば、常識破りのマーケティングです。つまり、私たちがそれぞれもつ常識といわれる部分をリセットすることから始めるわけです。

この著者であるジョン・スポールストラはNBA(バスケットボールリーグ)でニュージャージネッツというチームのGMを任されました。就任当時、ニュージャージーネッツはリーグ最弱で、人気な選手も在籍していない状況でした。それに加えて、チームチケットの営業部隊もチームに負けず劣らず最弱といわれていました。新GMにかかる重圧は大きなものでした。というのも、ニュージャージー州は少し移動すればニューヨークニックスという強豪で利益も非常に高いチームが隣にあり、常に比較され、オーナーたちが焦っていたからです。
こういった状況を打開するために、最初に思いつくことはネッツ自体を強豪チームにすることです。有名選手をトレードやFA、ドラフトなどで獲得し、魅力あるチームになればファンの数も増え、球団利益も向上します。

しかし、ここでジャンプスタートマーケティングを行ったのがジャン・スポールストラです。
ジョンは、ネットを強豪チームにすることなく、球団チケット収入伸び率1位を獲得する功績を残しました。ジョンが主に行った戦略は三つあります。
1.強いチーム≠チケット収益が多い
2.一度買ってくれた顧客に再アプローチする
3.よい商品を作れば自動的に売れるという概念の見直し

詳しくは本を読んでほしいので、簡単に説明します。
1.3については、「良い商品(強いチーム)をが自分たちを救ってくれる、と思っているならそれは間違いだ。」とジョンは言っています。ジョンの時代は、まだ大規模な広告が普及してなく、膨大なお金をかけて広告を打ち出す経営者はあまりいませんでした。そこにジョンは注目したわけです。
2は、一度、自社の商品(チケット)を買ってくれた人は、新規のお客より自社の商品に関して、財布のひもがゆるくなっているはず。という考えから、積極的にアプローチをしました。

結局、表題のエスキモーに氷を売る方法は思いつかなかったのですが、最近はインターンシップで営業や商品企画などのワークが多いので、もっとマーケティングなどの本を読んでいきたいと思います。上記にあげたほかにも、さまざまな戦略や自論が書かれており、すらすらと読める本なのでぜひ皆さん読んでみてください。

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