無印良品について

こんにちは!3年の坂本七海です。

今回は皆さんご存知の無印良品についてマーケティング分析してみたいと思います。
無印良品は、株式会社良品計画によって「わけあって、安い」をキャッチフレーズとし、安くて良い品として開発されました。1980年に良品計画の母体の西友の自社製品の開発の経験を基に、ノーブランドの商品発想でつくられ、現在では国内だけではなく海外でも成功を収めています。

無印良品といえば、シンプルで使い勝手のよい品物がお手頃な値段で手に入るというイメージが変わらずに今でもしっかりと定着されている印象があります。

まず、主な顧客のターゲットとしては、20代から30代でシンプルで素材の良いものを求める消費者としていると考えられます。化粧品なども扱っているため、どちらかというと女性寄りかなと思います。また、無印良品の商品は誰もが使いやすいシンプルなデザインであるため、様々なセグメントから受け入れられ多くの顧客を惹きつけようとするマス・マーケティングで市場に対応しているとも言えます。
デザイン豊富な様々な商品が多く存在する現代の市場において、あえて素材の良さを活かしたシンプルなデザインの商品を提供し続けることで差別化を図っていると考えられます。

つづいて4Pについて分析していきます。
<製品政策>
無印良品の製品開発は、一貫して「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」という3つのコンセプトの下で行われています。「素材の選択」は、品質は変わらないのに、見栄えのために捨てられているもの。業務用の素材などを使用することで、顧客のニーズに合わせて低価格で質の良い商品を作る。「工程の点検」は商品本来の質に関係のないムダな作業を省いて必要な工程だけを活かして開発する。「包装の簡略化」は、地球の資源をムダにせず、ごみを減らすために過剰な包装をしない、まとめて一括包装にすることを心がける。このような3つのコンセプトで製品開発がされています。また、ネットアンケートなどを用いてお客様の声による商品開発も積極的にしていて、多くの商品がお客様の声によって改良・開発されているようです。

<価格政策>
無印良品は特別安い、高い、というわけではないが、消費者が気軽に手を伸ばせるくらいの価格帯であると思います。「わけあって、安い」ということをキャッチフレーズにしていますが、あまり価格政策は重視していないように感じます。

<プロモーション政策>
プロモーション政策では、製品政策で述べた3つのコンセプトが店内や商品パッケージに明確にわかるようにしてあり、ブランド・イメージが消費者の中で出来上がっていると考えられます。また、SNSや「MUJI passport」というスマホアプリを通して、顧客との関係をより近いものにしていると思われます。

<流通政策>
直営店やフランチャイズ店だけでなく、ファミリーマートなどにも商品供給をしていたり、ネットでの販売もしていたり、と幅広い流通チャネルを活用しています。特にファミリーマートのようなコンビニでも無印良品の商品が手に入るということは、より多くの消費者の目に入ることになり、ターゲット以外の消費者にも無印良品の商品を知ってもらうきっかけになると思います。

無印良品は、一貫したコンセプトによりブランド・イメージを構築し、ネットやスマホアプリなどを活用してより顧客のニーズに沿った製品を提供し続けることで、国内外問わず成長をしてきたと考えられます。

参考:http://www.j-mac.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2013/11/lecture_matsui.pdf
    http://ryohin-keikaku.jp/ryohin/

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