NISHI
こんにちは、3年の小山です!
今日は私が現在9年間行っている、陸上競技の器具製品に関してお話したいと思います。
 
陸上競技には、トラック種目(競技場内の楕円形のところを走る種目)のようにただ走る種目が多いですが、その中でもスターティング・ブロックやハードルなど器具が必要な種目もありますし、フィールド種目(基本的には楕円形内で行うあまり走らない種目)では器具が必要な種目が多いです。
 
 
そんななか、そういった競技や練習に使われる器具のメーカーは当然存在します。しかし非常に少ない、というよりほとんど寡占に近い状態です。
 
そのメーカーは、陸上経験者なら誰もが知っている「NISHI」というメーカーです。
NISHIは1951年に設立された会社で、1964年には日本代表のユニフォームが採用されました。その後、1988年にアシックスのグループ企業となり、その後は数々の営業所に加え工場、物流センターも増設していき、NISHI製品はIAAF(国際陸上競技連盟)承認器具となり国際大会で使われるようになりました。
 
今回はそんなNISHIをSWOT分析で分析してみたいと思います。
 
強み(strength)
NISHIだけの厳密なシェア率は分かりませんでしたが、上記で述べたように、日本国内でいえば陸上器具市場はほぼ寡占状態であることです。
 
 弱み(weakness)
これはある種強みでもありますが、寡占であるが故に価格が全体的に高めで、マラソン以外の陸上競技をやっている層の大多数である学生ら個人個人ではなく、学校などの組織体に購買層が限られているうえ、家電製品のように長期間保つものが多いので、購入機会が多くはありません。
 
 機会(opportunity)
日本ではほぼ寡占状態といっても、世界的にみればそこまででもありません。国際大会で使用されるものも投擲種目のものが多いので、その他の種目に関してのビジネスチャンスは多いと思われます。また、個人的には体操の器具ならば似た形状のものもあるので市場に進出しても良いのではないかと思います。
 
 脅威(threat)
弱みでも話した通り、日本では市場が寡占であるためか価格が高めです。そのため、新規参入してきた企業が価格政策を仕掛けてくるとシェア的には厳しくなってしまうかも知れません。それに対抗して価格を下げると利益率が大幅に下がるので、考えどころだと思います。
 
いかがでしたでしょうか。この業界に興味がない人でも、知識の一端となってもらえればうれしいと思います。

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