@cosme storeから考えるマーケティング

こんにちは。3年の福田です。

先日、新宿にある化粧品専門店@cosme storeを利用し、ほかのコスメショップと少し違う特徴に興味を持ちました。そこで今回は、@cosmeのサービスを通して、ソーシャルメディア・マーケティングについて考えてみました。

まず、@cosmeとは、コスメ情報専用サイトです。ユーザーは化粧品の口コミを書き込んだり、口コミを見て商品の効果や使用感を確認し、購入を検討したりできます。月間1,500万人が利用しており、14,000,000件以上の口コミが掲載されています。圧倒的な情報量とバリエーションの豊かさで、コスメや美容に関する情報に敏感でアクティブな女性たちに広く支持されています。実際にサイトを見ると、大量の口コミから年代別、肌質別、成分別などの条件別のランキングを見ることや、スキンケア、ベースメイクなど部門ごとのタグから化粧品を検索することができました。

次に、@cosme storeとは@cosmeがプロデュースしたコスメショップで、@cosmeの口コミランキングを反映した売り場作りが特徴です。お店はサイトの口コミやランキングから売れ筋を知ることができ、効率的な販売や陳列ができるという仕組みになっています。一般的なコスメショップでは、ブランドの取り扱い種類は限られています。また、化粧品1つ買うのにもいくつかのブランドを比較し、違いを見つけて購入の選択をすることは難しいうえに面倒です。しかし、@cosme storeに訪れる消費者はネットの情報を基にさまざまな商品を試すことができるほか、複数の化粧品販売店を歩きまわったのと同じだけの商品や情報を手に入れられます。@cosmeで口コミから欲しいコスメを見つけ、実際に@cosme storeで購入することができ、とても便利です。

これらの情報を踏まえて、ソーシャルメディア・マーケティングの面から分析してみました。@cosmeのサイト自体は、顧客を知り、伝えるという段階にとどまりますが、@cosme storeとして実際に店舗を持ち、消費者の選好やレビューをもとに店づくりをすることで、顧客と繋がり、共に創るという次の段階に進むことができるのではないでしょうか。この方法は、文房具などの分野にも応用できるように思いました。

ソーシャルメディアで人々が発信しているテキストや画像情報を大量に集め、それを基に分析していくソーシャルリスニングや、口コミに頼る宣伝方法はそれほど珍しくなくなってきたと思います。今後は消費者と共創していくことが重要になっていくのではないのかと感じました。

参考文献

  • http://www.cosme.net/
  • http://cosmestore.net/about/
  • http://epiand.net/552/
  • 水越康介(2018)『ソーシャルメディア・マーケティング』 日本経済新聞出版社

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