タクシー×宅配×ネット

こんにちは!酒井です。

皆さんは最近、料理のデリバリーサービスを利用しましたか?

これまであまり利用してなかったけれども、今回の外出自粛で利用回数が増えたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はそんなデリバリーの業界で、タクシーによる配達が行われているというお話をご紹介します。

タクシーのイラスト(車) | かわいいフリー素材集 いらすとや

  1. なぜタクシーでの宅配が可能となったのか

まず、タクシーで飲料・食料品を宅配できるようになったのは、4月21日に国土交通省が発表した特例措置の影響です。タクシー利用の急減を受けて、客を乗せない代わりにタクシーを自家用車として扱い、道路運送法の規定を適用することで、申請したタクシー事業者に宅配事業の許可を与えるというものです。この特例では審査期間が普段に比べ大幅に短縮されており、申請から2日ほどで宅配事業の許可が出ます。

特例は始め、5月13日までの期間とされていましたが、9月30日まで延長されました。

  1. タクシーによる宅配の利点

外出自粛要請により、タクシー事業の売り上げは大きく減少し、フードデリバリーの需要が増加しているので、タクシーによる宅配は、フードデリバリーの配送手段の拡充とタクシー事業者の売上の確保という、双方の事業の課題解決に役立ちます。

また、特例の都内第一号である日本交通株式会社は、タクシーによる宅配の利点を高い商品でも一定の配送コストに収まり、提供可能エリアが広く、プロドライバーが配送する安心感もある、と説明しています。

デリバリーの需要拡大とともに、配達員の交通安全が問題となっている現在、プロドライバーが配送することは大きな安心感を顧客に与えると考えられます。

  1. タクシー×宅配×ネット

この状況下で、配達機能のない料理店とタクシー事業者をマッチングするため、料理店の予約や出前注文のシステムを提供する会社と、タクシーの配車サービスを提供する会社の業務提携が行われています。

5月1日には、出前サービスを運営する株式会社出前館とタクシーアプリを運営する株式会社Mobility Technologiesが業務提携し、当初の特例の期限である5月13日(予定)までの期間、配達機能を持たない飲食店に出前館が提供する配達代行サービス『シェアリングデリバリー®』の配達方法のひとつとして、タクシーによる宅配サービスを行うことを発表しました。

また、5月14日にはみんなのタクシー株式会社と株式会社TableCheckがフードデリバリーサービスの領域での業務提携を発表しました。

このサービスは特例措置期間が終わるまでの期間、予約顧客管理システム「TableSolution」を導入している東京都港区の飲食店のフードデリバリーサービスをタクシーアプリ「S.RIDE」提携タクシー事業者が配送するサービスです。

タクシーでデリバリーをするサービスは利用者からもタクシー事業者からも好ましいと評価されているそうです。今後も社会情勢によって生まれる新たなサービスに注目していきたいですね。

 

参考資料

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20200421-OYT1T50237/

https://www.sankei.com/economy/news/200508/ecn2005080016-n1.html

https://www.nihon-kotsu-taxi.jp/news/200427/

https://www.mintaku.co.jp/jp/assets/files/20200514_PressRelease.pdf

https://mo-t.com/news/pr/2020/05/01/b431ffb4-d59d-5e9c-864f-e27fc7620b0b

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