人種差別は日本にあるか?

こんにちは!3年の正路です。

最近、NIKEの新CMが話題になっているのを知っていますか?

そのCMがこちらです。

海外にルーツを持つ3人の少女がスポーツを通じて、学校や社会での人種差別や自分のアイデンティティについての悩みから解放される様子を描いています。CMには同じく海外にルーツを持つテニス選手の大坂なおみさんも出演しています。

このCMは11月28日に公開されたばかりなのですが、「感動した」「いいCMだった」と評価する声がある一方で、「日本人の多くが差別をしているように見える印象操作だ」「不愉快」と批判する声も上がり、一部では不買運動なども起こっているそうです。

ちなみにNIKEがこのような人種差別を批判する広告を打ち出したのは日本が初めてではありません。NIKEは2018年9月にも、NFL(アメリカンフットボール)で人種差別への抗議のために国歌斉唱時の起立を拒否したコリン・キャパニック選手を広告に起用しています。

この広告が打ち出されたのがその年のNFLが始まる直前だったこともあり、トランプ大統領などアメリカの保守派を中心に一時は大炎上しましたが、その炎上により広告は広まり、結果としてこの広告を支持するユーザーによってオンラインで驚異的な売り上げを記録したそうです。炎上を逆手に取った見事な戦略だと思います。

今回のCMもまた、アスリートのリアルな実体験に基づいて製作されたそうです。つまり、「日本人は差別をするという印象操作だ」という批判は的はずれということがわかります。

NIKEは差別を無かったことにする保守派の層よりも、差別から目を背けず立ち向かおうとする若い世代をターゲットに広告活動を行なっていると感じます。

このCMが炎上商法として成功するのか、それとも賛否両論で終わってしまうのか、その行く末を見守りたいと思いました。少なくともこれで売り上げが下がらないでほしい、と願うばかりです。

(参考)

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinoharashuji/20201201-00210363/

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