「嫌い」の反対は「好き」という視点

こんにちは!3年の吉野です!

突然ですが皆さん、トマトはお好きですか??

多くの調査で、好きな野菜/嫌いな野菜ランキングの両方にランクインするという比較的好き嫌いが分かれがちなトマトですが、今回紹介するのはそんなトマトを使った森永乳業の“森永おいしいトマトヨーグルト”です。

トマトを扱った商品としては、近年バヤリースの“さらさら毎日おいしくトマト”やKAGOMEの“トマト&レモネード”など、すっきりとした飲み口のものが増えてきました。トマト特有のどろっとした食感や独特な香りを抑えることで、いわゆるトマト嫌いの人たちに好まれる商品となっています。この2製品は栄養価の高いトマトを食事に取り入れたいがトマト自体は苦手…というニーズに焦点を当て、人気となった商品といえるでしょう。

 

その点、このトマトヨーグルトは完全にトマト好きにターゲットを絞って開発されています。

この製品は、「トマト嫌いの人たちの意見からこそトマト好きの人に認められる製品を生み出すヒントとなる」という考えのもと、トマト嫌いの人たちから寄せられた「トマトの食感が苦手」「トマトの香りが苦手」といった声から、そういったトマトの特徴を逆に強調するといった風にコンセプトが固められていったそうです。

トマト好きの意見だけでなく、トマト嫌いの意見もひとまと・・・めにすることで生まれた製品というわけですね!!

 

上の動画はこの製品のCMです。トマト嫌いの人たちに同製品を食べさせた様子を写したもので、この製品が再現したトマト特有の食感や風味を前に、トマト嫌いの出演者はみんな嫌そうな顔をしていますね笑。この表現によって、ターゲットとなるトマト好きの人たちにとってはポジティブなポイントであるこの製品のトマト感がより強く、より高い信憑性で伝わっていると考えられます。

また、同製品のWebページも、「※トマト嫌い閲覧注意※」確認画面が表示され、「私はトマト嫌いではありません」という表示をクリックしなければ入れないという仕掛けが施されているとても面白いつくりになっています!

 

ターゲットとして焦点を当てているセグメントと全く正反対の人たちをCMに起用し、さらにトマト嫌いには不評であるというある種の両面提示的な広告を行うことによって、製品の特徴を斬新な切り口で伝えることができるとともに、トマト好きに向けた製品であるというポジショニングがより明確に示されています。

 

トマトが好き!という人も、またあえてトマト嫌いの人も、ぜひ森永のおいしいトマトヨーグルトを食べてみてそのトマト感の再現度を味わってもらいたいですね!

 

―参考文献―

森永おいしいトマトヨーグルト 製品ページhttps://tomato-yogurt.morinagamilk.co.jp/

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