食パンブーム

こんにちは!3年の鮎澤です。

  

(ジャパンベーカリーマーケティングホームページより)

最近、こんな変わった紙袋を下げた人をよく見かけませんか?これは、ジャパンベーカリーマーケティングの岸本拓也氏がプロデュースしている高級食パン専門店のもので、現在全国に300以上の店舗を展開しています。今回は、この高級食パンブームについて、マーケティングの視点から考えてみたいと思います。

 

そもそも、高級食パンのブームは2013年ごろから始まっていて、きっかけはセブンイレブンの金の食パンと言われています。専門店としては、「生」食パン発祥として知られる「乃が美」や「銀座に志かわ」、「嵜本」などが有名ですが、近ごろ爆発的に店舗数を増やしているのはこの岸本拓也氏プロデュースの高級食パン専門店です。ジャパンベーカリーマーケティングは、「日本中に個人店パン屋の魅力を伝え広めたい」という想いから、お店のコンセプトから店舗デザイン、商品開発までサポートしています。オーナーは未経験者を対象としており、脱サラした方や専業主婦の方など、誰でも開業できる仕組みをつくっています。

 

ではなぜここまでブームとなっているのでしょうか。注目すべき点として、2つ取り上げたいと思います。

 

まず1つ目は、ブーム全体に関わることとして、消費者の“プチ贅沢”志向の高まりが考えられます。通常のものはスーパーやコンビニで1斤100円~200円台で買えるのに対し、高級食パンは1本(2斤)800円~1000円近くとやはり高級です。ですが、ビールやシャンプーなどの消費財にもプレミアム品があるように、日常生活において手の届く範囲でちょっとだけ贅沢をしたいという消費者の“プチ贅沢”志向が、外出が制限されるこのコロナ禍で再び高まりました。このことが、この高級食パンブームの根底にあると考えられます。

 

  

(ジャパンベーカリーマーケティングホームページより)

 

2つ目は、インパクトのあるネーミングとその見た目です。岸本氏がプロデュースするお店の名前は、「考えた人すごいわ」、「わがままなジュリエット」、「エモいよ君は」など、かなり変わっています。またこれらの写真を見ても、一見何を売っているお店かわかりませんよね。ただおしゃれで高級そうというコンセプトではなく、消費者の目を引くユーモアのある店名と、どこか懐かしさを感じるタッチのイラストは、若い世代から主婦層まで、幅広い年代を引きつけています。また、その個性的な店構えはSNSを通して話題となり、それに注目したメディアが紹介し、さらに多くの人に浸透していくという好循環が生まれていると言えます。

 

このように、この高級食パンブームの背景にはさまざま要因が考えられますが、今後どのような動きが見られるのか注目しつつ、美味しいお店を探してみたいと思います。

(ジャパンベーカリーマーケティングホームページより)

 

ちなみに、こちらがブームの仕掛人と呼ばれるプロデューサーの岸本氏です。お店と同様インパクト絶大ですね。考えた人すごい!

 

 

【参考文献】

私たちについて | ジャパンベーカリーマーケティング株式会社 (japanbakery.jp)

【ブーム分析研究室】高級食パンブームを分析してみた|PR Creative Lab.|note

岸本拓也さんがプロデュースした高級食パン専門店の全店舗一覧【2021年5月最新】 (fujita3.com)

 

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