東京都×若者×コロナ対策 どう伝えるか

こんにちは!3年の白澤です

先日のゼミで行ったSMM分析のワークにちなんで、個人的に気になった事例を今回はご紹介します。

皆さんは、東京都が発信する新型コロナウイルスに関する公式のメッセージ動画を何か、全てちゃんと見たことはありますか?

2020年から社会を大きく変えた新型コロナウイルスは今現在まで猛威を振るっており、現在でも多くの感染者が出ています。今までに多くのメディアで感染に関する報道がなされてきましたが、感染流行初期から、「若者世代」というワードを何度も耳にした方も多いのではないのでしょうか?若者世代は初期、重症化のリスクが低いと言われており、特に外出自粛が呼びかけられていたかと思います。実際、私や友達も、重症リスクが低いと連日報道されているのを見てどこか自分は大丈夫なんじゃないか、と思っていたこともあります。そんな若者世代に対し、東京都はどのようにメッセージを伝えようとしたのでしょうか?

まずは、こちらをご覧ください。

こちらの動画は2020年4月10日に投稿された、小池百合子都知事とYoutuberのHIKAKINさんが対談した動画で、2021年6月12日現在、約1100万回再生されています。HIKAKINさんは子供を中心とした若者世代に大人気のYoutuberであり、この動画は当時大きな反響がありました。

続いて、こちらの動画をご覧ください。

こちらは、2020年8月13日に投稿された小池都知事とYoutuber芸人として知られるフワちゃん(さん)が対談した動画で、およそ40万再生されています。フワちゃん(さん)も若者に大人気の人物であり、対談の雰囲気も重すぎず、軽すぎず、といったものになっています。

続いて、こちらの動画です。

こちらは2021年1月20日に投稿された小池都知事とYoutuberのフィッシャーズさんとの対談動画で、およそ130万再生されています。フィッシャーズさんも若者世代に人気のYoutuberです。

最後に、こちらの動画です。

こちらは2021年5月1日に投稿された、小池都知事とYoutuberのはじめまして松尾です、という方の対談(?)動画でおよそ150万再生され、アニメ調のかなりギャグ要素の強い内容となっています。(もちろん、感染対策のお話もされています。)また、この動画はTikTokにもあげられています。

これらの動画はYoutubeを中心に、若者世代に人気の方たちを起用し、これらの方がインフルエンサーとして機能していることや、重すぎない雰囲気を創り出して手軽に見れる動画になっていることで、若者世代が思わず動画を見てしまうような効果を生み出していると考えられます。それに加え、下のグラフを見ると、動画が投稿された時期と感染の波の時期が一致しており、(画像:NHK 特設サイト 新型コロナウイルス より)

東京都は重症化リスクが低く、危機意識が下がってしまいがちな若者に対して効果的にメッセージを届けることを可能にしていると考えられます。もちろん、東京都は若者向けのメッセージだけでなく、公式ホームページやTwitterでも多くの世代に向けた動画を発信しています。その中でも、動画のSNSとよばれるYoutubeやTikTokといった媒体と、若者に人気なインフルエンサーを効果的に用いてピンポイントに活動量が活発な若者に対してメッセージを「伝える」東京都の取り組みはなかなか興味深いのではないでしょうか!

以上、ここまで読んでくださりありがとうございました!

参考

https://www.youtube.com/watch?v=KlF4j1f1q7U

【緊急事態宣言1カ月】若者は低リスク⇒死亡相次ぎ「重症化ありうる」に 識者は「判断の責任重い」(新型コロナ) | ハフポスト (huffingtonpost.jp)

https://www.youtube.com/watch?v=d8yl-XCxiK8

https://www.youtube.com/watch?v=PJ1NRThbVbs

https://www.youtube.com/watch?v=ofCsslfc-So

第1波~第4波 感染者数グラフ(全期間を1画面表示)|NHK

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です