話題性No.1!?の宣伝方法

こんにちは、3年の池田です!

突然ですがみなさん、フラッシュモブを仕掛けたこと、もしくは仕掛けられたことはありますか?
私はフラッシュモブを仕掛けたことがあります(笑)こちらがその時の写真です↓

GWにアウトレットでフラッシュモブをさせていただいたのですが、私たちが始めた急なパフォーマンスに対して、思わず立ち止まって見てくださる方々が大勢いらっしゃり、とても手応えのあるパフォーマンスとなりました。

余談になりましたが、なぜこのような質問をしたのかというと、このフラッシュモブは実は、企業や市が何かを宣伝する際にも利用している宣伝方法だからなんです!
事例としては、新宿駅東口駅前広場で行われたアメリカンイーグルアウトフィッターズによるフラッシュモブや、広島県の広島県選挙管理委員会によって行われたフラッシュモブが挙げられます。
(詳しくはこちらをご覧ください↓)
ゲリラ“風”を装う、 話題の“フラッシュ・モブ”型イベント #広報会議 | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議
フラッシュモブで若者を選挙へ、PR動画の再生回数は2万5000回超える | 広報会議デジタル版 (sendenkaigi.com)

 

今回は、なぜこのフラッシュモブという形態が宣伝に利用されているのか、フラッシュモブの特徴を挙げ、マーケティングの観点から説明するとともに、フラッシュモブの課題と今後導入していくべきかについて自分なりに考察していきたいと思います。

まずフラッシュモブについて、Wikipediaでは「公共の場で前触れなく突如としてパフォーマンスを行い、周囲の関心を惹いた後、解散する行為」と説明されており、パフォーマンス内容としては、ダンスがメインで披露されますが、その他にも楽器を使った演奏や、大道芸など多種多様なものが行われます。こうしたパフォーマンス形態から、

・インパクトがあり、注目を惹きつけられる
・対面だけではなく、SNS上での拡散が見込まれる

という特徴・メリットが挙げられます。
後者のSNS上での拡散に関しては、上記の2つの事例においても、急に始まったフラッシュモブの様子をSNSにアップする人が続出し、テレビで紹介されたり、配信した動画の再生回数が2万5000回を超えるという快挙を成し遂げています。

このフラッシュモブという宣伝方法は、人々が商品やサービスの購入を決めるときのプロセスであるAISASモデル(注意、興味、検索、行動、共有)のうちの、「注意」「興味」「共有」というポイントにおいて、優れた宣伝方法であると考えます。ここで面白いのが、最初の2つは理解できるとして、商品やサービスを購入するよりも前に「共有」が起こっているというところです。新聞やテレビにはない、リアルとSNSによる宣伝形態であるからこそ、「共有」が先に起こるという点はフラッシュモブの強みであると言えます。このような特徴から、

・新規顧客の獲得
・商品やサービスの宣伝
・企業のイメージアップ
・知名度の向上

といったことを目的としている企業や団体には有効な宣伝方法であると言えます。

しかし、フラッシュモブによる宣伝は良い面ばかりではありません。もちろんデメリットも存在します。デメリットは以下の通りです。

・準備に長い時間がかかる
・パフォーマンスをする際、場所の許可取りなどの手間がかかる
・企業の取り組みや、提供する商品やサービスの詳細を伝えるのが難しい
・コロナ禍では感染対策の面で難しい宣伝形態である
・フラッシュモブパフォーマンスを敬遠する人もいる

こうしたデメリットがある点から、話題性という強みはあるものの、宣伝方法として採用されにくいのではないかと思います。話題性があるという強みは弱みにもなり、話題性ばかりが突っ走り企業が伝えたい商品の魅力がぼやけてしまうという課題があります。つまり、AISASの「探索」と「行動」に対してのアプローチが弱いという点がフラッシュモブの弱点であると言えます。フラッシュモブという宣伝方法を利用する際にはそうした弱点を理解した上であくまで話題性を狙って宣伝を行うか、もしくは「検索」「行動」を起こさせる商品の魅力の説明をフラッシュモブに組み込むかどうかが重要となってきそうです。

以上より、フラッシュモブはテレビCMや紙媒体での広告とは違ったインパクトのある宣伝方法であるため、新規顧客の獲得や、企業のイメージアップなど、何か新しいことを始めるときに話題性を呼ぶ最初の宣伝方法として向いていると言えます。また、その話題性から商品・サービスの宣伝以外にも、商店街の活性化や、交通安全など地域住民への訴えかけにも有効的な宣伝方法であると言えます。現在、SNSで話題になることが様々な販促に繋がる時代となっているため、リアルとSNSでの宣伝が見込めるフラッシュモブは、まだまだ可能性のある宣伝方法ではないかと思います。今後、企業やその他の団体がフラッシュモブを取り入れた宣伝を行うか、動向を追っていきたいと思います。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

【参考文献】
・*黒岩健一郎・水越康介「マーケティングをつかむ [新版]」(有斐閣、2018年) 103~104ページ参照
企業PRで活用するフラッシュモブ(その1) (xn--xckxa7cg3drz.com)

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