第4次ガチャガチャブーム!!人気の秘密は?

こんにちは!3年生の金平です。

Twitterを見ていたら、偶然可愛らしい企画を見つけました!

(https://twitter.com/Bourbon_JP/status/1580377828264407042?cxt=HHwWhMDTid_Q0O4rAAAA)

ブルボンのお菓子がガチャになるそうです!*¹ これを見て、「そういえば、ガチャガチャって人気が長く続いているなぁ~」と思ったので、今回はガチャガチャブームについてみていきたいと思います!

【ガチャガチャの歴史】*²
アメリカで生まれたガチャガチャは、1965年に日本に登場しました。
その後、1983年には第1次ブームが引き起こりました。その際に大ヒットしたのが「キン消し(キン肉マン消しゴム)」です。キン消しは販売累計が1億8000万個にものぼったそうで、そのころから100円のガチャガチャが主流になりました。

第2次ブームは1995年。「HGシリーズ ウルトラマン」がヒットします。この頃には、彩色されたことで、ガチャガチャのレベルが上がっていました。ガチャガチャの主流は200円に!

さらに、2012年に第3次ブームが起こり、「コップのフチ子」が大ヒットしました。「コップのフチ子」はSNSで拡散され、話題になったこともあり、異例のヒットを遂げたそうです。

そして、2020年、第4次ブームが起こります。第4次ブームでは、「大人の女性」をターゲットにした商品が多く、専門店が登場してきました。

ガチャガチャの市場売上推移とガチャガチャの未来|ガチャガチャ・ガチャポンラボ (japangachagachalab1965.com)

【ガシャポンのデパート】
ガチャガチャは、新型コロナウイルス流行の影響が原因で撤退した店舗跡を利用し、商業施設にも出店が広がったそうです。*³ バンダイナムコ アミューズメント(東京・港)のベンダー営業部ゼネラルマネージャーの前田一也氏は、カプセルトイの需要について、以下のようにお話しています。(一部抜粋)

・「書店とカプセルトイ専門店、それぞれの店舗を訪れるユーザーは、ともに数多(あまた)の商品群から自分が欲しいものを探すため、行動パターンに親和性がある。最近は、漫画やアニメなどとのメディアリミックスが当たり前なので、書店でも『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』などヒット作のキャラクターコラボがやりやすい」*⁴

・「シネコンのロビーは、チケット、ポップコーン、物販売り場があるだけでスペースが余っている。最近のアニメ映画は『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』などのヒットで、興行収入が全体的に増えており、それに比例してカプセルトイの売り上げのアニメ構成比も年々高くなっている」*⁵

このように、親和性の高い商品や、流行しているアニメに関するグッズの近くに配置するなど、「ガシャポンの設置場所」の工夫が売上に影響を及ぼしたと考えられます。

そして、第4次ブームでは、カプセルトイ専門店が急速に発展しました!その中でも、今回はバンダイナムコアミューズメントさんが展開する「ガシャポンのデパート」に注目したいと思います!

ガチャガチャの市場売上推移とガチャガチャの未来|ガチャガチャ・ガチャポンラボ (japangachagachalab1965.com)

そもそも、第4次ガチャガチャブームは、カプセルトイの専門店が増えたことで起こったそうです。前田氏は、第4次ブームでのカプセルトイのターゲットとなっている大人の女性について、「カプセルトイは、従来ショッピングモールの共有通路や駅構内に設置され、そこを訪れた人が偶然回す『隙間ビジネス』として栄えてきた。しかし、路上の一角にある商品を物色することに抵抗感や恥ずかしさを覚える女性も多かった」*⁶ と話しています。しかし、「専門店の出現により、女性客など、店内で商品を吟味したいユーザーも取り込めた」*⁷ そうです。専門店の設置が「子供から大人まで」の人気につながったのだと、感じました。

【UGC】
そして、バンダイナムコアミューズメントさんがもう一つ意識しているのが、「SNSにおけるUGC」なんだそうです。
UGCとは、ユーザー生成コンテンツのことで、ユーザーイノベーションはもちろん、ユーザーが自ら作り出したコンテンツを指し、広くはネット上の口コミも包含します。*⁸

バンダイナムコアミューズメントさんが重視しているのが、SNSで広めたくなる仕掛けです。*⁹ 店舗には、手に入れたカプセルトイを撮影するためのスポットも設けているそうで、「インスタ映え」が狙えそうです!
また、このような取り組みで生まれたUGCを探しだし、公式サイト内の「みんなのガシャ活」で紹介しています。*¹⁰

(https://bandainamco-am.co.jp/others/capsule-toy-store/)

また、ひとつひとつの投稿をクリックすると、「近くのお店を探す」「アイテムを探す」というボタンが表示され、しっかりと顧客拡大につながる取り組みになっていました。

(https://bandainamco-am.co.jp/others/capsule-toy-store/)

人々が自己表現に用いている投稿をうまくすくいあげることが、ソーシャルメディア・マーケティングにおいて重要になってくる中で、UGCをうまく活用している事例だと感じました。*¹¹

また、youtuberからの撮影依頼が入ることもあるそうで、インフルエンサーによる影響も拡大しています。*¹²

 

【SDGs】

また、バンダイナムコアミューズメントさんは、SDGsの目標12「つくる責任 使う責任」達成に向けて、プラスチック製ガチャガチャ容器の廃棄削減に努めています。

その取り組みは主に二つです。

①カプセルレストイ*¹³

https://www.bandai.co.jp/csrkids/ecomedal/pkg04.html

このように、カプセルの部分を商品の一部とすることで、プラスチック削減を達成しました。

②ガシャポンカプセルリサイクル*14

「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」や「ガシャポンのデパート」に、空カプセル回収ボックスを設置しています。

https://www.bandai.co.jp/csrkids/news/?tdate=2021-9-10-477

空のカプセルを3つ入れるとクレーンゲームで遊べるそうで、3つ以上ガシャポンを購入させる動機付けにもなると感じました。

【最後に】

スマートフォンを利用する方が多い時代、SNSをどう味方につけるかが鍵となりそうです。

また、ヒット商品であるからこそ、環境への配慮はかかせません。

今回取り上げたバンダイナムコアミューズメントさんは、SNSの利用による販売促進とソーシャル・マーケティングを両立しており、それがガシャポンの人気につながっているのだと感じました。

ガチャガチャ以外でも、ソーシャルメディア・マーケティングや、ソーシャル・マーケティングの事例は多くあると思うので、引き続き調べていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

ぜひみなさんも、ガチャガチャを引いた際にはSNSにアップしてみてください!

(参考文献)

*¹ ブルボン公式Twitter(ブルボン(BOURBON)【公式】さんはTwitterを使っています: 「\ブルボンのお菓子がガチャに/ 「ルマンド」や「アルフォート」などの人気お菓子が、 ミニチュアマスコットになって10月下旬に発売✨ ◎#ブルボンのミニチュアお菓子マスコット◎ 全5種+シークレット1種 1回300円(税込) 発売後は下記URLから置いているお店を探せるよ🔎 https://t.co/Ddst2XfJTP https://t.co/Rv9r4F6wq7」 / Twitter)10/14参照

*² 日本ガチャガチャ協会「ガチャガチャの市場売上推移とガチャガチャの未来

」(ガチャガチャの市場売上推移とガチャガチャの未来|ガチャガチャ・ガチャポンラボ (japangachagachalab1965.com))10/14参照

*³ *⁹ *¹⁰ *¹² 日経クロストレンド「バンダイのガチャ専門店が急速拡大 ヒットの秘訣にUGC」(バンダイのガチャ専門店が急速拡大 ヒットの秘訣にUGC:日経クロストレンド (nikkei.com))10/14参照

*⁴ *⁵ *⁶ *⁷ 日経クロストレンド「バンダイのガチャ専門店が急速拡大 ヒットの秘訣にUGC」(バンダイのガチャ専門店が急速拡大 ヒットの秘訣にUGC:日経クロストレンド (nikkei.com))より引用

*⁸ 水越康介「ソーシャルメディア・マーケティング」(日経文庫)p169 参照

*¹¹水越康介「ソーシャルメディア・マーケティング」(日経文庫) p173 参照

*¹³エコメダル:ガシャポンのカプセルがおもちゃの一部になった|おもちゃの会社バンダイのサステナビリティ (bandai.co.jp)10/14参照

*¹⁴サステナビリティニュース|おもちゃの会社バンダイのサステナビリティ (bandai.co.jp)10/14参照

 

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