最近、無人販売所多くない?

こんにちは!3年の伊東です。

今回私が紹介するのは最近街中でよく見る、餃子の無人販売所です。様々な餃子無人販売所がある中で「餃子の雪松」を取り上げたいと思います。

無人販売所というと、田舎などでよく設置されている簡易型の野菜無人販売所のイメージが強いですが、最近はきちんと店舗が設けられていて無人で販売している形態が多く見られます。

創業昭和十五年、三代続く餃子専門店「餃子の雪松」は、長年受け継がれ多くの人から評判を受けてきたこだわりの野菜たっぷり餃子をより多くの人にたくさん食べてほしいという思いから、無人販売所を作り、店舗数の拡大が進んでいます。

店舗は、間口やガラス面が大きく、外から店内が見え、看板も大きいという特徴をもった店づくりをしていて、比較的お客様が入りやすい店づくりになっています。店内は、購入方法をわかりやすく説明している動画が映し出されたモニターと沢山の冷凍餃子がぎっしりつまったショーケース、お金の回収箱が設置されているだけで、もちろん販売者は存在しません。そのため費用は基本ショーケースの電気代や店舗の賃貸費などの最低コストのみですみ、人件費などがかからないため、とても効率の良い運営方法が可能となります。とてもシンプルであるため、店舗の出店が決まってから1か月ほどでオープンすることができるそうです。

餃子の雪松は人件費がかからない無人販売と、工場に設備投資した生産力で利益を伸ばしており、2021年6月時点で約170店舗ありましたが、1年もしないうちに200店も増えているほど急激に店舗数を伸ばしており、展開エリアも北海道を除く、全国にまで広がりました。

無人販売所ときいて、私は単純に支払い方法や金銭トラブルについての大きな心配があるのではないかと思いました。店舗には防犯カメラが設置されている一方で、過去には実際に商品の盗難被害も出ています。しかしそれでも無人販売を続けられているのはちょっとした工夫がされているからだと考えられます。支払いする際、お金の回収箱に現金を入れることが多いのですが、ただお金を回収する箱を置いておくわけではなく、箱をお賽銭箱のデザインにすることで、神社でお賽銭をいれるときの気持ちを思い出し、悪いことをしてはいけない、お金を盗んではいけないという善意の気持ちを抱かせることで、盗難を防いでいるという工夫がされてます。ちょっとしたデザインの工夫だけで難しい販売方法、マーケティング方法が可能になると考えるととても魅力的です。

「餃子の雪松」のようなビジネスモデルに便乗した新規参入業者が次々と増えています。そのため、今後は店舗の設置場所や商品の味、クオリティなどで差別化していく必要があると考えます。また、このようなビジネスモデルの店舗が増えていることから、いずれはキャッシュレス、無人レジなどの設置が進みコンビニエンスストアなども無人販売所化していくのではないかと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

【参考文献】

・餃子 雪松(2022)公式ホームページ https://www.yukimatsugyoza.com/ (2022年11月9日アクセス)

・ITmediaビジネスONLiNE(2022) 増え続ける「ギョーザ無人販売所」はどうなる?ブームの次を見据えた“新たな戦略” https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2204/22/news037.html(2022年11月9日アクセス)

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