時代は『モノ消費からコト消費へ』

こんにちは!3年の平松です。

「モノ消費からコト消費へ」
近年、そんな言葉をニュースや新聞でも多く見かけるようになりました。
JR東日本企画の調査からもこのような変化が顕著に見られます。(参照→http://www.jeki.co.jp/info/files/upload/20160125/160125WoTHP.pdf)

モノ消費とコト消費…そもそもこれらはそれぞれどんなものを指すかと言うと、
まず商品の所有に価値を見出す消費傾向を「モノ消費」といいます。
それに対して、商品やサービスを購入したことで得られる体験に価値を見出す消費傾向を「コト消費」といいます。

最近は、あらゆる分野において、実際に「モノ消費からコト消費へ」の移行が起きているのが見て取れます。

例えばディズニーのパレードでいうと、昔は見るモノとして人気を集めていましたが、現在では夏限定で行われている「パイレーツ・サマーバトル“ゲット・ウェット!”」のように、ゲストも一緒に参加して楽しむパレードが注目されています。

また、年々増加傾向にあるランニング人口に対し、2012年にアメリカではじまり、2014年日本初上陸し、東京ドイツ村で開催された『The Color Run™』は皆さんご存知ですか?
これは、「the Happiest 5k on the Planet(地球上でもっともハッピーな5km)」をコンセプトに、健康的でユニークかつエキサイティングな時間を過ごす、笑顔あふれるファン・ランニングイベントとしてはじまりました。現在では、エレクトリック・ランやバブルラン、ウォーターランなど更なる発展を遂げて、今でもなお人気を集めています。

ちなみに、私が最近最も気になっているのは、お台場パレットタウンに6月21日(木)オープンする本格的デジタルアートミュージアム「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless」です。
“Borderless”をコンセプトとしたチームラボ×森ビルによる“巨大デジタルアートミュージアム”であり、それぞれテーマの異なる5つの空間が設けられており、世界初公開作品を含む約40作品が展示されています。特に今回は、子供だけでなく大人もターゲットとしたチームラボアスレチックも用意されています。家族・友達とお台場に出掛ける際は、ぜひ皆さんも足を運んでみてください!

このように消費文化の変化に注目し、多くの分野で新たな試みが行われています。今後、新たに“コト消費”を新規事業としてはじめる企業も出てくると思うので、引き続き注目していきたいと思います。

<参考>
コト消費→https://www.google.co.jp/amp/ferret-plus.com/amp/6452
https://ferret-plus.com/9231
ディズニーシー→http://www.tokyodisneyresort.jp/blog/pr170413_2/

カラーラン→https://dosports.yahoo.co.jp/column/detail/201404040001-spnavido

チームラボ→https://www.fashion-press.net/news/36869

値切れる商店街

こんばんは。3年の丹羽です。 買い物といえば、定価で買うことが一般的です。いくら商店街とは言っても、値切るなんてハードルが高い…と感じる方も多いでしょう。しかし、直接お店の方とやり取りをしなければ商品を買うことが出来ない商店街があります。それが大阪の新世界にある、Wマーケットです。

 Wマーケットは、「シャッター街で遊ぼう」をコンセプトとして、新世界のシャッター街化してしまったとある商店街を活気づけるために週末にのみ開かれているマーケットです。商店にある品物にはいずれも値札がなく、「これなんぼ?」と値段を聞くところから取り引きをしなければなりません。一見するとむしろ面倒に思えますが、マーケティング的にみると面白い点がありました。

まず、この面倒なやり取りの意義です。値切りの交渉以前に値札を付けないということにはどのような意義があるのでしょうか。

値札を付けないと、欲しいと思った商品を買うには嫌でも1度店員さんと話をしなくてはいけません。お店の方からすれば、提示した値段をつけた理由を必ず説明しなくてはなりません。このやり取りの中で、購買者はその製品やお店の方の価値観や背景を知ることになります。これにより購買者は、例えばコーヒー1杯にしてもそこらの自販機で買うのとは異なる「愛着」を持つようになります。本来なら低関与(関心)になりがちなジャンルの製品に対する関与が強まったり、「この店員さんの淹れる」コーヒーというようにほかの単なる消耗品とは異なる価値を持つ商品として差別化が図れます。

また、苦労して手に入れた製品ということで、取引の事後にも愛着が生まれ、満足感が上昇します。

更に、1度話を聞いてしまったり、あるいは値段交渉をしたりする中で申し訳ないという気持ちが湧き、購買に繋がりやすいという心理的アプローチの側面があると考えます。最初はふっかけた値段を付けておき、値切らせて恩義を感じさせ、購買につなげるという、「ドア インザ フェーステクニック」や、愛着を持った店員さんの品物はいいものである、と思ってしまう「ハロー効果」 、話を聞いてしまうとそれに矛盾しないように買いたくなってしまう、一貫性に基づいた「フットインザドア」というテクニックも使われているのかも知れません。

更に面白いのは、現金も使えるこのマーケットに用意されている、現金同様使える金券です。これを買うと、「端数カッター」というチケットが手に入ります。これは文字通り端数を切り落としてくれるチケットで、何回も使えます。どこまでを端数とするかさえ店員さんとのやりとりの中で決めます。こうしたチケットで店員さんと話し合う時間を作り出す狙いもあるのでしょう。更にリアルクラウドファンディングカードというものも用意されており、これを1番多く集めた露店は、開店資金としての500万円を手に入れられます。これにより、お店からはよりサービスをしようという心理が、客には自分がそのお店を支えているという自覚が生まれ、1層愛着を持つようになります。

これらの要因からか、今Wマーケットは大人気になっています。私も今度大阪に行く時に行ってみようかと思っています。

出典

Wマーケット公式ホームページ(http://w-market.jp/)

ファッション通販サイトの比較

こんにちは。福田です。

先日、韓国のファッション通販サイトを利用しました。そこで今回は日本の通販サイトと比較し、消費文化やマーケティングの違いを考えていきたいと思います。

私が利用したのは、gogosingという韓国ファッションブランドのサイトです。使ってみて感じた一番の違いは、写真に対するこだわりの強さです。もちろん通販での買い物は実際には手に取ることができないので写真を重視することは当然ですが、韓国のサイトではより重要視されているようでした。掲載されている写真の数は一点につき20枚以上のものが多く、中にはGIF画像のものもありました。さらに、スマホを使って自撮りした写真が多い印象を受けました。ただ商品を紹介するだけでなく、コーディネートの紹介や着た感じをイメージしやすくする意図が感じられます。

日本の通販サイトは、素材のアップ写真やカラーバリエーションの一覧などがメインで商品紹介に力を入れていることが伝わりました。

また、SNSの活用も一味違いました。日本も韓国もInstagramなどのSNSを使ってプロモーションをおこなっているファッションブランドは多くあります。SNSで自社の洋服を紹介し消費者に興味を持ってもらうことや、写真で着こなしを紹介してより多くの商品を買ってもらう戦略があるからです。しかし、gogosingのInstagramと商品ページの最後には、モデルの情報が掲載されています。売り出したいモデル側は宣伝の場として活用し、ブランド側はモデルを使った撮影を安価にできるため、双方のメリットが合致しているそうです。加えて、韓国ではインフルエンサーとして活躍する人が多く、人気のあるブロガーをはじめ影響力のある人に商品紹介をしてもらうことが重要であるようです。日本にも芸能人ではなく人気のあるインスタグラマーやYouTuberなど影響力のある人が増えつつありますが、一方でモデル紹介などの取り組みは日本のサイトではそれほど多くないように思います。インターネット大国である韓国だからこその消費文化も多くありそうだと感じました。国や文化の違いによって戦略やマーケティングが違うことは当たり前ですが、その違いを比較して、日本の消費文化の特徴を調べてみたくなりました。

参考文献

eコマースサイトのタイムセール

こんにちは。大橋です。今回テーマとして取り上げたいのがECサイトのセールの戦略についてです。

アマゾンや楽天といったeコマースはかなり身近なサービスとなり一度は活用したことがあるのではないでしょうか。eコマースの最大の特徴は実店舗に行かなくてもネットで商品を購入できることです。また家に商品を届けてくれるのも大変便利です。そんな買い物を簡単で素早くできるeコマースでは今、各サイト独自のタイムセールが開催されています。


Amazonでは書籍のセールを時々行っていますが、実は常にタイムセールを行っているのです。タイムセールというと期間限定や時間制限などを想像し常に行うものではないイメージがあると思いますが、Amazonではトップページからタイムセールの特設ページを開くことができ、いつでもセール商品をチェックすることができます。また特設ページではセール中の商品だけでなくこれからセールになる商品の予告やもうすぐ終了する商品のお知らせが確認できる。Amazonの特徴としてはユーザーにわかりやすく、常にタイムセールを知らせる仕組みが整っていることがあげられます。

また楽天ではカウントダウンで消費者の購買欲を引き立てるタイムセールを期間限定で開催しています。楽天のタイムセールは直前にならないとセールが告知されないのでユーザーはこまめにサイトをチェックする必要があります。リアルタイムで時間が減っていく仕組みが斬新でおもしろいです。

このように各社が行っているECのセールは顧客の興味や関心を高め、「ここのECサイトで買い物すればお得」とか「今日は何か安いかな」という期待感をもたせ、リピーターを増やすための戦略と考えられます。

またタイムセールを行うことで話題性やお得感から新規顧客を獲得する良いきっかけとなりタイムセールが頻繁に行われると知ればリピーターになって次の購買につながることを狙っていると考えられます。

またEC市場は拡大していっているのでタイムセールも差別化をはかり独自のセールを行わなければならないようです。

実際に私はAmazonのタイムセールを一度利用しましたが「◯◯%OFF」と書かれてかなり安く売られていることがぱっと見でわかるのでついつい買い過ぎてしまった経験があります。「このタイムセールを逃したら二度とこの値段では買えないかも・・・」と思ってつい買ってしまうのです。つまり「今買わなきゃ損!」とユーザーに思わせることがタイムセールの最大の戦略だと思います。しかも「次のタイムセールはいつなのか」とか「今やってるタイムセールでは何が安いのか」とかと考えさせることでECサイトを訪れる回数が増えタイムセールではない商品もチェックしてもらえる機会が増えていくと思います。

ECのセールは顧客の購買意欲を高めるとともにリピーターを獲得してサイト運営の維持・向上につなげているのです。

参考URL:https://www.amazon.co.jp/
https://www.rakuten.co.jp/

ハッピーアワーは何時まで続くのか

 

どうもこんにちは3年の藤岡です。最近天気も不安定なので体調が優れない方もいるのではないでしょうか。そんなときはお酒を飲んで体調取り戻しましょう!ビールサーバー

今回私はよく居酒屋などで見かける「ハッピーアワー」に注目してみることにしました。ハッピーアワーとは客が少なくなる時間帯にお酒を安く提供したりするなどのサービスの総称です。1番多いのは16時~19時にビール300円などといったものです。

飲食店には大きく分けてモーニング、ランチ、ディナー、深夜の4つがありますが生活上それぞれの時間の間は人の入りがあまりよくない時間帯であり、アイドルタイムと呼ばれています。その間を休憩として店を閉めるところもあるようですが、あける場合人件費や照明費などコストがかかってしまうのです。

そこでハッピーアワーを導入することで回転率を上げようとするのです。

安い価格になることで仕事終わりに寄ってもらい、うまくいけばハッピーアワー時間後に注文をしてもらうことで利益をより伸ばすことができるといったものです。サービスはさまざまでお酒が割引になったり、2杯目無料であったり、無料でおつまみが出てきたりといったものです。

最近では22時~24時もハッピーアワーにする店もあり、時間の幅が増えてきています。しかし時間を増やすと19時~22時の普通の値段時のコスパの悪さ、お得感の欠如などもでてきてしまうものです。

ハッピーアワーは時間のつなぎ目に導入するのですがそれぞれの時間の延長として行うと間延びした雰囲気になりかねないのでこちらも注意が必要になりますね!

多様化する現代の生活の合間にハッピーアワーを導入することで売り上げを上げることができるかもしれませんが他店との差異化、および前後の通常時間帯とのコンセプトの差異化を図らないと重要なリピーターを確保することが難しくなってしまうので注意が必要であるとも思われます。

私も今度最高のハッピーアワーを探しに行ってみたいとおもいます!!

 

ハッピーアワーを導入してアイドルタイムに顧客を取り込む方法とは

 

 

 

しらたきパスタ!?

こんにちは、小林です。

突然ですが、私は日本食を食べるのが大好きです。皆さんはレストランに行って、和食、洋食、中華が並んでいたとしたらどれを選びますか?笑

私はふと”日本の食文化は海外でどのように受け取られているのだろう”と思いインターネットで調べてみたところ、こんなものを見つけました。

ローマ字で「SHIRATAKI NOODLES」と書いてあります。私たちが煮物やすき焼きの中に入れたりする具材として食べているしらたきが、海外ではパスタの代わりとなる主食として親しまれ、ダイエット食品の一つとして流行しているのです。しらたきはパスタよりもカロリーが低く食物繊維も多く含まれているため、海外の人にとっては絶好のダイエット食品なんだそう。

海外、特に先進国において、食事の中であまり野菜が含まれていなかったり、1回の食事が主食一品だけだったり(パスタのみ、ステーキのみなど)、食事と一緒にジュースを飲んだりするということは、その国の食文化として根付いている国が多くあります。

以前どこかで、”様々な人種が集まる多文化な国では色々な国の美味しい食べ物が楽しめる。しかし、それと同時にあらゆる国の不健康な食事も集まるということである。”
という趣旨の文章を読んだことがあります。確かに、海外にはたくさんの人種が集まる国が多く存在し、その国ではもちろん多国籍の料理が楽しめます。しかし、それぞれの国の美味しいと言われる料理だけを食べていたらそれはもちろん栄養のバランスは偏りますし、あまり健康であるとは言えません。
(どこかのCMで美味しいものは脂肪と糖でできていると謳ったものがありましたね笑)

その一方で、日本では一回の食事で白米、主菜、副菜などバランスよく食べるという食文化が何の違和感もなく染み付いています。また、食事の時に飲む物も毎回がジュースなど甘いものではなく緑茶や麦茶などカロリーのないお茶類などを飲んでいる人が多いと思います。これらは日本の和という伝統から生まれた慣習的なものであるとも言えます。
これにより日本の食文化は、様々な食文化が入り混じる海外の人からすると、すごくヘルシーで健康的な日本独特の伝統的なものとして捉えられるのです。

日本で生まれ育ち、日本食に慣れ親しんでしまっていると全く気がつきませんが、しらたきパスタの例で見られるように日本の食文化が海を渡ると全く違う印象を与えるのだなと思い、私は改めて日本食の良さを感じました。

参考文献
今や世界で人気のしらたき 海外の反応「http://blog.livedoor.jp/zzcj/archives/51914180.html」

松屋フーズの沖縄進出

こんにちは、保科です。

突然ですが、みなさんは牛丼のチェーン店といえばどこが思いつくでしょうか。最近ニュースで牛丼チェーン「松屋」を展開する松屋フーズが、2018年5月に沖縄県内に初進出するという話を聞きました。驚くべきことは、「松屋」が沖縄県にないこともそうですが、とんかつ店の「松のや」が松屋フーズ沖縄第1号店になることでした。ではなぜとんかつ店を牛丼店より先に進出させることになったのでしょうか。

とんかつ店を出店する理由としては、競合他社である吉野家やすき家が沖縄県ですき家より先に進出していることが考えられます。吉野家は19店舗、すき家は23店舗沖縄県にはある(2018年4月現在)ため、牛丼市場で松屋はその2企業の後塵を拝すかたちになっています。沖縄県内の牛丼市場は競争が激しいと考え、とんかつ店ほうが有利ではないかという決定になったのではないでしょうか。また沖縄では古くから豚を食べる習慣があるため、なじみやすいと考えた可能性もあります。

今後、「松のや」が沖縄で成功を収める際のポイントとして考えられるのは、ライバルとの差別化にあると思います。「松のや」は500円程度でかつの定食が食べられるため、家族連れや揚げ物が面倒な女性をターゲットとして、松屋で培ったノウハウを基に安さや速さで差別化を図ろうとしています。沖縄にもA&Wや既存のチェーン店があり、簡単にお客さんが獲得できるとは考えにくいです。店舗のローカライズも必要ではないでしょうか。
リーズナブルなとんかつが受け入れられ、新たな市場を開拓できるのか、そして「松屋」も進出させることが出来るのか注目したいです。

 

https://pkg.navitime.co.jp/matsuyafoods/

Coke ON ー自動販売機とつながるアプリー

こんばんは!三年の岡田です。

コカ・コーラ社が実施している、Coke ONというサービスがあります。まず、Coke ONのアプリを携帯にインストールします。そのアプリに対応したコカ・コーラ自動販売機と接続した状態でコカ・コーラ社の製品を購入すると、製品の種類やサイズに関わらず1本につき1スタンプが獲得できます。15スタンプたまると、好きな商品1本と交換できるチケットが獲得できます。そのチケットを自動販売機にかざすと1本飲み物が出てきます。

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普段、多くの人が一日に1本買うほど身近な自動販売機とスマートフォンのアプリを連携させることで、より身近に、よりお得に、飲み物を買うことができます。一般的な価格よりも低い価格で販売している競合他社も多い自動販売機業界において、このようにゲーム感覚で集められるスタンプを使ったクーポンは楽しく集められると考えられます。

計算してみると、16本すべて160円のドリンクを買ったとすると、10円お得になることが分かりました。(160×15=2,400 2,400÷16=150)

今、友達を紹介すると、友達はアプリインストールでスタンプ14個、紹介した側はスタンプ5個もらえるキャンペーンを行っています。友達からチケットをもらうこともできます。また、人気のユーチューバーとのタイアップ動画により、まだ、あまり浸透していないアプリを宣伝しています。私もはじめしゃちょーの動画を見てアプリをインストールしました。アプリを実際にインストールしてみると、Coke ONアプリに対応している自動販売機の場所を検索出来たり、新商品の告知が載っていました。

マーケティングで考えると、オペラント条件付けの正の強化があてはまると考えられます。自動販売機で1本ドリンクを買うとスマートフォンの画面上にスタンプ一個押されるという視覚的な効果により、スタンプを貯めるために、コカ・コーラの製品を買う人が増えると思いました。

是非、皆さんもCoke ONのアプリをインストールしてみてください‼

参考文献

日本コカ・コーラ公式サイト→https://www.cocacola.co.jp/press-center/press-release/news-20160411

はじめしゃちょーのタイアップ動画→https://youtu.be/SEVsVOds8Jc

 

 

 

午後の紅茶×ポッキープロジェクト「ブランドのコラボは何をもたらすか~午後の紅茶×ポッキーが4年続く理由~

こんばんは。3年の飯島です。今回は、書評にチャレンジしてみたいと思います。

今回ご紹介する本は、午後の紅茶×ポッキープロジェクト編著『ブランドのコラボは何をもたらすか~午後の紅茶×ポッキーが4年続く理由~』(宣伝会議、2018年)です。

午後の紅茶 ポッキー コラボ に対する画像結果

まず、皆さんはこのようなコラボ商品を知っていますか?この商品は、午後の紅茶×ポッキープロジェクトの第1弾で2015年に発売されました。午後の紅茶とポッキーを隣に置くことで絵が完成するだけでなく、一緒に食べることでアップルパイの味になるというコラボ商品です。

今回ご紹介する本は、このコラボプロジェクトの始まりから、第1弾・第2弾・第3弾そして今年第4弾と4年間も続いている成功要因について実際にプロジェクトのメンバーだった方々が紹介しています。

まず、このプロジェクトメンバーはターゲットである20代~30代女性で構成されました。そして、世の中にあふれる「女子向けの商品」を反面教師にしながら、メンバーが1人1人の女性として「女性が幸せを感じる瞬間」について考え互いのブランドを越えて議論していき、商品化しました。

この本で1番印象に残っているのは、プロジェクト成功要因の1つでもある「消費者の遊び心をくすぐる「余白」を残したコミュニケーション」です。「余白」とは、消費者に能動的に活動してもらうよう働きかける一方で、押しつけがましくないちょうどいい距離感だと思ってもらうのに必要なものです。午後の紅茶とポッキーはコラボしているとはいえ、2つの商品であることに変わりはありません。つまり、消費者が2つとも購入し、かつ合わせて食べるという消費者の能動的な活動を期待しなければコラボ商品にならないのです。その「余白」とは上の写真の場合、王子様とお姫様の組み合わせを自由に与えたり、イラストをシルエットにして「匿名性」としたり、広告などで緻密な情報をあえて与えなかったりしたことで消費者に任せました。これにより、消費者の発想力を掻き立てることにつながり、余白を生かした遊びがインターネット上で話題となりヒットにつながりました。このように、あえて商品の全貌を明らかにしないことで消費者が興味をもち「試してみたい」と思わせることで成功したのだと思いました。

私は今までコラボというと、人気ブランドのコンテンツ力を借りたものやお互いの名前を交換し合うものをイメージしていました。しかし、この本を読んでお互いのブランドイメージを尊重しつつ、新しい商品を作るというコラボの形があることを知り驚きました。私がまだ気が付いていないコラボ商品の形はたくさんあると思うので、これからたくさん知っていきたいと思いました。

ついにドコモも「ハピチャン」!!

こんにちは。新3年の平松です。

今回私が注目したのは、3月からついにNTTドコモも開始した特典サービス「ハピチャン」のキャンペーンです。

元はと言えば、ソフトバンクの「SUPER FIRDAY」から始まった同様のサービスですが、KDDIの「三太郎の日」に次ぎ、NTTドコモも「ハピチャン」を開始しました。特設サイトへスマートフォンなどでアクセスしてクーポンを発行することができ、3月から6月まで計4回月替わりで特典を受けられます。
ちなみに現在4月の特典は、ローソンのプレミアムロールケーキです。

さて、このように大手キャリア3社ともにユーザー限定の特典サービス(ドコモ対象条件あり)に力を入れておりますが、この施策にはどんな狙いがあるのでしょうか。

ドコモ広報部の担当者は、「若年層へのリテンション(つなぎとめ)の強化」と話しています。また、かつてKDDIの田中孝司社長はau STAR(三太郎の日と関連するユーザープログラム)の実施がMVNOなどへの流出防止の効果を発揮したと明言しており、ドコモも同様の効果が見込めそうです。

また、他の2社が「学生は2倍」とさらに若者層の特典をアップさせる形を取っているのに対し、ドコモの場合は25歳以下のみとし、さらに特定のプラン加入が条件と大きく対象を限定しています。ハピチャンは6月以降継続するかは未定であり、担当者は「動向を見ながら検討していく」としています。ドコモは既存ユーザーのつなぎとめと話すが、今の時期から考えて、3月から新生活を始める世代に対する学割商戦に向けて新規ユーザーの獲得を目的とした取り組みであるのでしょう。

ドコモのユーザーとして、今後の特典キャンペーン継続と新たなプレゼント内容に期待が高まります。

参考文献
https://www.google.co.jp/amp/s/news.mynavi.jp/article/20180222-587683:amp/