新生・東京都立大学によせて


youtubeに動画がありました。

2020年4月より、首都大学東京は東京都立大学に名称を変更しました。なんのことはない、2005年3月以前、15年前に戻っただけだという話もありますが、時間の中で色々と変わったこともあります。わざわざウェブで書くほどのことでもありませんが、コロナ流行もあって外出しにくいところで思い出がてら、せっかくなので少し書いてみようかなと思った次第です。

2005年4月、東京都立大学を含め4つの都立大学が合併し、首都大学東京が作られました(東京都立大学、東京都立科学技術大学、東京都立保健科学大学、東京都立短期大学)。その経緯については、当時はまだ神戸でゆらゆら過ごしていた身としてはよく知りません。僕自身が何かしら大学に関わったのは2003年秋以降だろうと思いますが、その頃は名前が変わるらしいぐらいの感覚でした。
もう少し正確に言えば、赴任時の職位については旧都立大学時代と首都大学時代で変更があり、首都大学としての最終的な採用職位について後日若干の変更が生じた、という程度の問題は、良かれ悪かれあったかもしれません。

2005年4月、やはりより正確には3月ごろに大学を訪れた際には、首都大学への変更を意識させる何かは傍目にはなかったように記憶しています。4大学統合と言っても、キャンパスもそのままであり、都立大は都立大のまま南大沢にありました(この点、誤解されている方がいるのですが、都立大学は首都大学になって八王子に移動したのではなく、それ以前に、すでに旧都立大学時代にはかの都立大学駅から南大沢駅へと移動しています)。なんとなく覚えているのは、正門の両サイドに掲げられている2つの表札看板が、東京都立大学のままだったということでした。ただし、看板の一つは取り外し中であり、その後こちらだけ首都大学東京となり、並列の時期がありました。何年かして、残った都立大学表札も取り外され、こちらは英語表記に差し替えられました。今回は、首都大学東京が都立大学に戻るのでしょう。

 
2005年3月末。片方が取り外されていました。


2020年3月末。今回は両方とも厳重なガードが。

2020年4月始め。こんな感じになりました。

おそらく、いわゆる辞令交付式がなかった、ことは覚えています。そういうものだと当時は思っていたのですが、その後の4月1日には通常の辞令交付式があるようです。ということは2005年4月1日だけは特別だったと言えるのかもしれません。後からみれば、いろいろと忙しい中での新年度だったのでしょう(ある意味、2020年4月も同じかもしれない)。学系では4名ぐらいの先生方が新規に着任されましたが、系長室(現在だと学部長室)で簡単な話をしただけでした。その後、大学内を色々探検して気づいたのは、使われなくなったハイエンドなパソコンがあちこちに放置されていたことでした(ようにみえた)。いくつか、引き取らせていただいた記憶があります。

 
こちらは自分で設置したものですがmac miniとか懐かしい。

都立大学時代に入学していた学生は、卒業までそのまま都立大学生であり、当時の新入生だけが首都大学生となりました(看板がしばらく並列されていたのはそのため)。ちなみに、今回は名称変更だけのため、首都大学生は全員まとめて都立大学生となります。当然、職員も同様です。当時、都立大生と首都大生で何か違いがあったとも思いませんが、慢性的な学生の学力低下はよく聞かれるところです(個人的には、学年ごとの波の方が大きいようにも思いますが)。
先日、新しい職員証が配られました。そういえばマークも変わっていますが、こちらは少し前にコミュニケーションマークとして設定されたものです。


古いものと新しい職員証のイメージ。

なぜ首都大という名称にしたのかはよく知りませんが、M&Aという観点からは、対等合併を示すために新しい名称を採用することは選択肢の一つです。その上で、組織再編が終われば、改めて名称の再検討が可能になります。統合には15年程度の月日がかかるということかもしれませんし、そういうことでもないのかもしれません。
僕自身の15年間の大学での教員生活は、要するに、首都大生活15年であり、旧都立大学時代と新都立大学時代のちょうど間となりました。黒歴史でなかったことになるという話もあり(笑、そうすると教員生活一年目となります。もちろん実際には、これまでと同様、粛々と日常が続くのだろうと思います。これはきっと、首都大時代に学生として過ごし、卒業していったゼミ生をはじめとする首都大生の方々も同じでしょう。たしかゼミの一期生は、首都大の一期生でもありました。新年度のゼミ生の方々を、改めて都立大一期生と呼ぶ必要はあまりなさそうですが、慣れるのにはしばらく時間がかかりそうです。

大変な折ではありますが、ひきつづきまして、どうぞよろしくお願いいたします。


2005年4月始めと2020年4月始め 桜の風景は変わらないのかも。


2020年04月01日 | Posted in エッセイ | | No Comments » 

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