質問やコメントが一致すること

質疑のタイミングで、どのような質問やコメントをするのかは重要案件です。大きなセミナーであれ、小さな研究会であれ、誰がどんな質問やコメントをするのかは、報告者がどんな報告をするのか以上に重要であったりします。

・質問者が何かを知りたい、何かを言いたいパターン

 基本的に、質問者が好きなことを聞き、好きなことを言えばいいと言うパターンです。本人は満足でしょう。

・報告者に何かを言いたい、伝えたいパターン

 質問者は自分が何かを知りたいのではなく、報告者に対して何かを言ったり、何かを知ってほしいと言うパターンです。院生の発表に大御所がコメント、みたいな感じです。大御所の仕事と言えるかもしれませんし、余計なお世話かもしれません。

・フロアに何かを言いたい、伝えたいパターン

 自分でもなく、報告者でもなく、それをみている第三者に何か伝えたいと言うパターンです。この報告は面白いよ、ですとか、間違っているよですとか、私はここにいるよですとか、私はこんなことを考えていたよですとか、そう言う感じです。司会者パターンといえるかもしれません。

・フロアを代表して、報告者に何かを言いたい、伝えたいパターン

 フロアが聴きたいと思っていることを、私が代わりに言いますよ、確認しますよと言うパターンです。こちらも司会者パターンといえそうです。

 個人的には、自分が聞こうと思っていた質問や言おうと思ったコメントを、他の人が言ってくれたりすると、おー同じことを考えていたよと思います。偉い先生と同じ質問だったりすると、ちょっとテンション上がりますし、知らない人だったりしても、お、この人は誰だろう?と思ったりします。逆に、ダメな質問もいろいろ考えているので、あーここでそれ言ってはダメではとかも思うタイプです(状況次第で、自分で言ってしまうこともあります)。自分が考えていたことを誰も質問しない場合も、おー、オリジナルな質問考えてたわと思います(これは、報告者に何か言いたいパターンの場合が多い)。

ということで、質疑の時間は(本当は)いろいろ考えてます。


2024年01月11日 | Posted in エッセイ | タグ: No Comments » 

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